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母と家で過ごした日々 在宅緩和ケアと在宅看取り

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亡くなった母と過ごした最後の日々、その後の移ろいゆく自分の心について書いています。 母は末期の卵巣がんでした。 終末期に、緩和ケアを受けながら自宅で過ごし、自宅で父に手を握られ… もっと読む
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noteでの出会いにありがとう

noteでの出会いにありがとう

2021年春にnoteを始めて、色んなことが本当に目まぐるしくあって、書けなかったり、書きなぐったり、気持ちがアップダウンしたりしながらも、ぼちぼち続けることが出来ました。

秋に母が亡くなり、寂しい年越しとなりましたが、先日忌明け法要を無事に終えたので、先ほど年越し前に氏神様に挨拶に行ってきました。
時おり雪がちらつき、道も凍っていましたが、今日だけは夜道も人通りが多く、特別な日だなぁと背筋が伸

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亡くなった母が夢に出てきました。
会いたかったー、やっと会えたと伝えると、

そうもずっと居れんのやわ

と母は笑っていました。私は夢で、浴衣を着せてもらって、帯を締めてもらっていました。
その後、母の居ない世界で、父が家族でしばらく東京で暮らすと言い出して、何か変な夢でした。

今日が人生で一番若い日

今日が人生で一番若い日

ポジティブに生きようとか
子どもとの時間を大切にとか
有意義な時間を過ごそうとか

思わないわけではない

タイトルに大した意味はないけれど
今日が一番若い
というのは多分事実、かな

今日が人生で一番若い日
だから、頑張ろうとか
やり切ろうみたいなノリで
何か言われたことがある気がする

でも
私の感情は
ジェットコースターに乗っていて
上がったり
下がったり

一日の中でも
アップダウンがあっ

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日常をとりもどす とくべつで、大切な、いつもの私

日常をとりもどす とくべつで、大切な、いつもの私

今週いっぱい仕事のお休みをいただいて、母の亡くなった後の手続きをしつつ、自分の心と体を整えている。

日差しも暖かく、気持ちの良い朝。

母が夏の間ずっと具合が悪く、私の気持ちも散り散りになっていて、十分な世話が出来なかった、小さな畑。

借りている家の横の、わずかなスペースの砂利をどかして、耕して、花や野菜を少しだけ育てている。

夏の終わり、今日も朝顔が咲いたよ、まだ咲くんだね、と、母に届けて

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煩悩にまみれて

煩悩にまみれて

今日は現実を離れて。

友達が誘ってくれたので、少し外へ出た。

地元といえば地元のような、遠出のような、近場のような。

いい塩梅の距離感で。

最初の目的地のお寺に着くと、やたらと賑わっていて、キッチンカーや、子供服、雑貨などのお店もあった。
全く知らずに来たら、ちょうどマルシェの日で、手作り子供服や、雑貨、キッチンカーなどが出店されていた。

宗派とか、細かいことは気にせず。

写経をしに。

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声が聞きたい

声が聞きたい

じんわりと

それでいて

穏やかに暖かく

静かに続く

そう思っていた

母のいない寂しさ

やらなければならないことが
手につかないほどに
ずっしりと
ガツンと
しっかりと
響き渡っている

自分の中に
たしかに
母はいる

でも
自分の一部を失った
それもまた
ほんとうのこと

何もしたくない

noteに気持ちを書き連ねて
自分を慰める

母は
今どこにいるだろう

毎日何度もお鈴を鳴ら

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整うまで

整うまで

どれだけの時間が かかるだろう
私の
寂しい気持ちや
悲しみ

消えることは
ないだろう

お母さんに
会いたい

何も出来なくなっちゃった

ずっと
家事が手につかなくて

母が亡くなった日から
どんどん上に積まれていく食器

少し洗っては
手が止まる

食器置き場は空っぽ

冷凍食品をレンジで温めて
そのまま食べたり
買ってきたものを食べたりして

何とかやりすごす

洗濯物も
辛うじて何度か

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ダメだこりゃ

ダメだこりゃ

以下、ネガティブな言葉が並んでいますので、苦手な方はここまででお願いします^ ^

葬儀の時に初七日まで済んでいるため、今日もお寺さんが来るとかそういうのではなかったけれど、母が亡くなってから、今日で1週間。

葬儀翌日までは無理して動き続けたけど、体の疲れが全然取れないので、今日もスローペースで。

自分の感じ方と、現実とが釣り合わなくて、モヤモヤする出来事に振り回されている。

父とも少し話し

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きゅうけいの日

きゅうけいの日

昨日は、お昼ごろ長男と二人でショッピングモールへ行き、サブウェイでサンドイッチを食べ、必要な買い物を済ませたり、お茶したり、お茶やラベンダーの香りのお線香を買ったり、静かに、のんびりと午後を過ごした。

作法とか、決まりとか、よく分からないけど、それは置いておいて、私は私なりに母の遺影に向かって話しかける。

仏具なども手元になかったので、母が昔使っていたものを出してきて、それをこのまま使おうと思

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ふまれても 

ふまれても 

よくやった、やり切ったという自信と

モヤモヤする気持ちと

急に寂しく感じるときと

広い心を持てない自分を責めてしまうのと

行ったり来たり

朝起きて
お母さんの写真に向かって
お話しした

実家に行って
お線香を上げて
お母さんとお話しした

湧いて来る気持ちが
汚くて
辛かった

お母さんが
それで良いよって言った

嫌な気持ちも
モヤモヤする気持ちも
あるけれど

もういいやん、置いて

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疲れた。疲れすぎて超ネガティブ。

疲れた。疲れすぎて超ネガティブ。

今日は、午前中、接骨院に行き、体をほぐしてもらったけれど、奥の奥がずっとだるくて、いつまでたっても疲れが取れない。
立っても歩いても座っても、あちこち痛い。

だって、私、ずっと頑張ってきたんだもん。
最後の3か月は、お母さんにやってあげられる事を探して、ずっとやってきた。
ずっとずっと心を痛め続けて、悲しみを抱えて四年弱過ごしてきたんだもん。

お通夜も、お葬式も、目一杯、精一杯、とにかくやり切

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終末期に家族がやれること

終末期に家族がやれること

母が自分でやれる事が限られてきた時に、私に出来ることは何だろうと、いつも考えていた。

思いつく限りやったけれど、言葉が話せなくなった最後の2日間、母はどう感じていただろうかと色々思う。

それは嫌だとか、気持ちいいとか、言えなかったから、私がやれる限りの事をかなりマメにやってあげていた。

亡くなる2日ほど前から、15秒くらい呼吸停止することが出てきて、口も閉じられず、口腔内が乾燥して見るからに

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黄色い光に包まれて 全ては繋がっている

黄色い光に包まれて 全ては繋がっている

母が亡くなり、葬儀を終えてもまだまだ忙しく、食べたり飲んだり、座る時間がかなり減っている。

なんだかんだで、ここ3か月、4、5キロくらい体重が減り、振り返ってみると、精神的にも相当しんどかったなぁと、思う。
手続きや、必要なものの手配などに忙しく、自分のことに使える時間が少なかったので、食事をする時間があまり取れなかった。
気持ちが辛すぎて、食べ物が喉を通らない日もあった。

休日は、普段より余

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長い長い闘病生活が終わりました

長い長い闘病生活が終わりました

母が亡くなりました。
本当に長く辛い闘病生活、出口のないトンネルの中で震えるような状況でも、笑顔を絶やさず、愚痴や弱音もなにも出さず、頑張り抜いた母でした。

お通夜ではたくさんの方が会いに来てくださり、生前仲良くしていただいた皆さんと、心温まるお別れをしっかりできました。

母らしく、みんなを愛し、みんなから愛されて、幸せな旅立ちをみんなで作れたお葬式。

心残りなく、精一杯看取り、送り出せまし

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