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【napo_fitness】トレーニング総論② ジムと自宅どっちがいいの?ジム通いが続かない理由と対処法


よく、「ジムって行ったほうがいいの?」という質問をいただきます。
結論から言うと、どちらでも構いません。
…これでは答えになっていないので、筆者のトレーニング経験からお話しますと、

筆者は元々大学のジムでトレーニングを始めました。
しばらくは自宅トレーニングと並行して行っていて、自宅に20kgの可変式ダンベルや懸垂棒、腹筋ローラーなども用意していました。
社会人になってからは、自宅近くの公民館まで車で片道15分くらいかけて通っていました。公民館にしては設備もかなり整っていましたし、何より安かった(なんと一回100円!)のですが、常連のおじさんでいつも混雑していたり、営業時間が短かったりしたため、都内のゴールドジムに通い始めました。
今では、個人的にはやはりジムのほうが集中できます

以下、ジムや自宅等いろいろなトレーニングの選択肢、それぞれのメリット・デメリットを挙げていきます。


●ジムと自宅どっちがいいの?


 ①自宅


効果 ★★☆☆☆
気軽さ★★★★★
コスト★★★★★

・メリット
トレーニングを始める上で一番気軽なのが自宅でしょう。好きなときにでき、少しの初期投資で始められます。
初心者でしたら、10-20kg程度のダンベルを用意すれば一通りのトレーニングはできます
筆者はジムに行っても、特に肩、胸、腕のトレーニングはダンベルとアジャスタブルベンチのみでトレーニングが完結してしまい、これジムに来なくてもよくね?と思うことがあります。

・デメリット
やはり動きがわかりづらい初心者は、ジム等で誰かから教わったほうが効果が高いです。
自宅だと誰の目もないので集中できる反面、いくらでも妥協できてしまいます。
また上級者になってくると、パワーラック等を設置しないと高重量を扱うトレーニングができないという面もあります。
中でも最大のデメリットは、背中を鍛えるトレーニングがしづらいことです。背中は非常に大きな筋肉なので高重量の負荷が必要な上、懸垂のような動きはきちんとした器具がないと再現しづらいです。


 ②大手ジム


効果 ★★★★★
気軽さ★★★☆☆
コスト★★☆☆☆

・メリット
ゴールドジム等の大手ジムは器具が充実していることはもちろん、初心者向け講習会や、無料トレーニング指導、プログラム作成などのサポートが充実しています。
ネットでいくらでもトレーニング動画が見られるとはいえ、自分のトレーニングを誰かに見てもらうというのは大事なポイントだと思います。
またジムの雰囲気によって自分の限界以上の力が出せたり、他の上級者の技を見て盗むなんてこともできます。
よく「ジム行くほどガチじゃないし…」という人がいますが、誰でも最初はそうです。それに、他人に見られるためにジムに行くのではなく、トレーニングするためにジムに行くのです。基本的にジムのマッチョは自分にしか興味がありませんし、初心者にマウンティングするようなやつは心がマッチョじゃありません

・デメリット
せっかく入会しても、数ヶ月で飽きてしまうというのが最大の失敗要因だと思います。ですので、自宅か会社から近いところにあるジムを選ぶのが一番いいのではないでしょうか。
(個人的には、いろいろ自己流でトレーニングしていった上で、こんなマシンが使いたい、この場所でこの時間にトレーニングしたいという理由でジムを選んだのでここは問題にならなかったのですが…)
基本的に大手ジムは一ヶ月に1万円前後ですが、コストが気になるという方は③の格安ジムをおすすめします。


 ③格安ジム

効果 ★★★★☆
気軽さ★★★★☆
コスト★★★☆☆

・メリット
基本的に②大手ジムに比べてコスト面で大きなメリットがあります。
格安ジムで最もおすすめなのが、「エニタイムフィットネス」です。24時間どこの店舗でも使える上に、月会費が7-8,000円とかなりお得に設定されています。
コスト的にはもちろん筆者が通っていた公共施設もおすすめですが、経験上、都内の公共施設は人が多い上に設備が悪く、地方の寂びれたところほど設備が良い気がします。

・デメリット
エニタイムはフランチャイズなので店舗によって違いがありますが、安価な分、設備やサービスではゴールドジムに劣ります。具体的には、マシンが少ない、ダンベルが30kgまでしかない、トレーナーがいない時間がある、シャワーが簡素、など…
(ダンベルが30kgまでしかないのは個人的にかなり痛いですが、そんな人はあまりいないと思います)


 ④パーソナルトレーニング

効果 ★★★☆☆
気軽さ★★☆☆☆
コスト★☆☆☆☆

・メリット
初心者が動きを教わる、上級者が第三者のアドバイスを仰ぐ、という目的で使用することが多いと思います。あとは芸能人や経営者など、時間を買いつつ運動したい人向け。
なので、このnoteの読者の方々にはそこまでおすすめするわけではないです。

・デメリット
コストがかかる。1時間のパーソナルトレーニングとジムの月会費が同じくらい。


●ジム通いが続かない…


せっかく入会したのに、ジム通いが続かないという人。筋トレのメリットはわかってるし、ジムに行くと楽しいんだけど、どうしても家でゴロゴロしてしまう…
ジム通いを一年続けられる人は、ジムに入会した人のたった4%だそうです。確かに筆者の経験上、新しいことを始めようとする4月や夏前の6月はジムが混雑しています。しかし数ヶ月すると元通り…。私たちはなぜこうもジム通いが続かないのでしょうか。

そもそも狩猟民族だった私たちですが、走るスピードではチーターやトラはおろか、犬や猫にも勝てません。人間はどうやってサバンナでの生存戦争に勝ち抜いたのでしょうか。
その答えは、「温存」でした。ライオンは一瞬で獲物を仕留めるため、日中は日陰でゴロゴロしています。いつ次の食料にありつけるかわからない状況の中で、無駄なエネルギーを使うことを避けるのが正解なのでしょう。
つまり、「余計なエネルギーを使うことは生存戦略上不利なので、本能的にゴロゴロしてしまう」のがジムに行けない原因なのです。
しかし人間には理性があり、自らをコントロールすることができます。


 方法①「今のゴロゴロを取るか、将来の健康を取るか?」


理性で感情を抑え込む方法です。
人間は2つの快楽が目の前にあるとき、“質”の高いほうを選ぶ傾向があるそうです。なぜなら、自分は高い快楽を知っているという「尊厳」、つまりプライドがあるからです。
目の前にある食べたいものを我慢せず食べてしまうという動物的快楽よりも、健康で美しく生きるという文化的快楽を人は選ぶことができるのです。
さしずめ「満足な豚よりも不満足なソクラテスであれ」の如く、「満足なデブよりも不満足なトレーニーであれ」といったところでしょうか。


 方法②「意志力を消費せずジムに行く“仕組み”をつくる」

そうは言うものの、感情を抑え込むのは、“意志力”を消費します。意志力は有限なため、できるだけ“仕組み化”してジムに行く習慣を作ることが鍵になります。そこで有効なのが「if, thenプラン」です。
プログラムのように、「この状況に直面したら(if)、こう行動しよう(then)」とあらかじめ決めておくことで、意志力の消費を最低限にすることができます。
具体的には、「定時退社できた日は(if)、ジムに行こう(then)」など、ご自身でできそうな計画を立てるのです。
人間は「やる気があるから行動する」だけでなく、「行動するからやる気(ドーパミン)が出る」ことがあるそうです。逆に言えば、「やる気がないから今日はできない」と言っていては一生何もできないということです。
「やらない理由を探そうとせず、とりあえず行動してみる」ことが次に繋がる、大きな一歩なのです。



●毎日完璧にやろうとせず、自分のできる範囲でやる


とはいえ、食事に気を遣いサプリメントを飲み、週に3回ジムに行きいろんな種目を行い、毎日7時間睡眠を取る…
今の生活だけで精一杯なのに、いきなり全部完璧にボディビルダーみたいな生活を送るなんて、はっきり言って不可能です。

まずは、「毎日継続できる範囲から始める」というのが大事です。それが一日一杯プロテインを飲むことだろうと、一日10回腕立て伏せをすることだろうと構いません。「やらない善よりやる偽善」と同じです。
何はともあれ、行動を起こすことを第一に考えましょう。それで物足りなかったら腕立て伏せの回数を増やしたり、ジムに通い始めたりすればいいのです。(これができれば、「漸進性の原則」「継続性の原則」をマスターしたも同然です。)


●終わりに

今回もいろいろ書いてきましたが、要は「あ、こいつ結局『ジム通え』って言ってるんだな」と思っていただいて構いません。

筆者は正直、全ての人が筋トレにハマるとは思っていませんし、もしそんな世の中になってしまったら嫌です笑
ただ、筋トレの楽しさを知ってしまった身として、同じ楽しさを共有できる人が一人でも増えればいいなと思いこうして筆を執っています。
少しでもその熱意が伝わってくだされば幸いです。

次回はちょっと薀蓄のような内容ですが、【効率的に筋肥大するコツ】をいくつか紹介しようと思います!お楽しみに!

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