株式会社INTIMED

外科医。医療や医師について緩く考える。主な診療経験は呼吸器外科、一般外科、救急、各種自…

株式会社INTIMED

外科医。医療や医師について緩く考える。主な診療経験は呼吸器外科、一般外科、救急、各種自由診療など。現代医療の課題、思い出深い症例、役に立つ医療知識、自身の経験、子育てなどを呟く。

最近の記事

医師の勉強は終わらない〜学会に参加する意義とは〜

はじめに医学は日々進歩している。 新しい薬、新しい治療法、新しい手術機会、新しいエビデンスに伴うガイドラインの変更、などなど、どんどん前に進む。 医師が医師であるためには、もっと言えば臨床医が第一線の臨床医であり続けるためには、常にそこにアンテナを張っておく必要がある。 もちろん、医学全般に関してとは言わない。 せめて自分の専門分野だけでも。 僕の立場で言えば、肺癌や肺の手術に関しては、プロフェッショナルであるというプライドを持って勉強する必要がある。 それが僕の医師とし

    • GPT-4先生の医学講義を受けてみた

      はじめに前回はGPT−4に月経随伴性気胸に関する臨床問題を出してみました。 そこで分かったのは、月経随伴性起居に関する知識は十分に持っているが、臨床情報から月経随伴性気胸に辿り着くことは難しい、ということでした。 つまり、Aという病気はBというものである、という説明はできる。 でもBという条件を複数揃えてあげても、Aという病気には辿り着かなかった。 それならば、ということで更にGPT-4にお付き合い頂くことにしました。 そう、知識を持っているなら教育ができるのではないか

      • GPT-4 vs 専門医〜AIは医師の代わりとなるのか〜

        はじめに今話題のGPT-4。 皆さんも利用してますか? 僕は今、有益な使い方を一生懸命模索しているところです。 そんな中、ふと沸いた疑問。 条件をしっかり入れれば精度が上がると言われるGPT-4。 この子は(GPT-4)は医師の代わりになれるのだろうか。 ということで、臨床であり得る現場を想定して、GPT-4に相談してみました。 そのやりとりを公開しようと思います。 前回の記事で、これからは文字数も多過ぎず、伝えたいことを簡潔に書くようにしよう!と決心したのに、今回はG

        • 問題の解答を公開 vol.2

          はじめに息子が卒園式を迎えたと思えば、あっという間に入学式。 どんどん成長する息子に置いてかれないよう、『劣化』ではなく『進化』を目指そうと思う今日この頃です。 さて、今回は過去の問題の解答を公開します。 解説の文章も長くなりすぎず、簡潔に、テンポよく行きたいと思います。 というのも、最近他の仕事でコラムチェックをやっており、長い文章は飽きるな、読者も大変だな、と痛感しています。 これからは、伝えたいことを端的に述べられるよう、意識したいと思います。 そう、『進化』です

        医師の勉強は終わらない〜学会に参加する意義とは〜

          パパとして、医師として、息子と歩んだ3年間〜卒園おめでとう〜

          息子が卒園しました 年度末、旅立ちの季節。 ということで我が息子も幼稚園を卒園。 振り返ればあっという間。 でも、園が用意してくれたムービーを見ていると、昔はこんなに幼かったのかと。 その時、ふと思ったこと。 あれ?自分も同じ3年間という時間を生きてきたけど、自分は3年間で成長したのだろうか? ということで今日の結論。子供は3年あれば見違えるほど成長する、大人だって負けてられない、頑張れ自分。 こんな人は必読 ・卒園、卒業を迎えたお子さんがいる親御さん。 ・3年間を振り

          パパとして、医師として、息子と歩んだ3年間〜卒園おめでとう〜

          侍JAPAN、感動をありがとう!〜WBCから振り返る手術におけるチーム力〜

          はじめにみなさん、WBCはご覧になりましたか? 侍JAPAN、感動をありがとうございました!! 試合を見ていると、チーム力の高さに驚かされました。 選手一人一人が、その時の役割を正確に把握し任務を遂行していく。 誰かのパフォーマンスが低ければ、全員でそれをカバーする。 チームの力になれるのであれば、普段は担わない役割も引き受ける。 結果、世界一。 軽い表現ではありますが、本当に最高のチームでした。 そんな侍JAPANを見てて、なんとなく手術を思い浮かべてしまった自分は、

          侍JAPAN、感動をありがとう!〜WBCから振り返る手術におけるチーム力〜

          大学病院の医師の給与とアルバイトの話〜あの頃はキツかった〜

          はじめに医師の所得は高い、 なんて文言をよく耳にしますが、皆さんの印象はどうですか? いやいや、普通に考えて高所得でしょ、、 と思われる方もあ多くいるかもしれません。 しかし、そこで問いたい。 その時想像した医師って、どんな医師ですか? 内科医ですか?外科医ですか? 勤務医ですか?開業医ですか? 中堅ですか?ベテランですか? 今日はそんな医師の給与に関して、少し触れたいと思います。 結論としては、大学病院の医師の給与はめちゃくちゃ安い。だから必死にアルバイトして帳尻

          大学病院の医師の給与とアルバイトの話〜あの頃はキツかった〜

          医師の会話を覗いてみよう〜朝のカルテ回診編〜

          はじめに医師ってどんな会話していると思いますか? 専門用語でわからないだろうなーと思いつつも、少し興味はありませんか? 僕も現在関わっている仕事で、AIエンジニア同士の会話を耳にすることがありますが、面白いくらい何を言っているのか理解できません。 今日は、興味本位で医師の会話を覗いてみましょう。 なるべくリアルに近い会話として書きます。 決して誇張はしません。 そして最後に、いくつかのワードを解説しようと思います。 本日の結論としては、、、そうですね、、、特にないので

          医師の会話を覗いてみよう〜朝のカルテ回診編〜

          顕微鏡のスペシャリストをご存知ですか?〜病理医の先生方、いつもお世話になっております〜

          はじめに病理医ってご存知ですか? 一般的には患者さんと接する機会はなく、我々臨床医が提出した検体を顕微鏡でチェックしてくれる先生方です。 今日はそんな病理に関連したお話をしたいと思います。 今日の結論としては、病理とは診断や治療をする上で非常に重要な分野であり、我々臨床医からは切っても切り離せないものである、ということです。 こんな人は必読・病理ってなに?と思っている人 ・病院の中の世界に興味を持っている人 ・医師だけでなく医療従事者を志す人 ・がんに興味がある人

          顕微鏡のスペシャリストをご存知ですか?〜病理医の先生方、いつもお世話になっております〜

          病気になる前に真剣に向き合う、そんな社会はどうですか?

          はじめに病院って、病気になったら行く場所ですよね。 もちろん、病気になってしまったら自分の体と向き合い頑張って治療をしなければなりません。 それは事実です。 でも、病気になる前はどうでしょう? 自分の身体と向き合っていますか? メンテナンスしてますか? そもそも病気にならない方法はないのか、考えたことはありませんか? 今日はそんな予防医学的な話をダラダラとしたいと思います。 今日の結論は、自分の健康と日本の財政は、国民の意識次第で変わる可能性がある、ということです。

          病気になる前に真剣に向き合う、そんな社会はどうですか?

          問題の解答を公開 vol1

          はじめに今まで様々な記事を書いてきましたが、多くの記事には最後に関連した問題を出題してきました。 今日は、その解答を一部公開しようと思います。 簡単な解説も載せているので是非読んでみてください! 見出しはこれまでの記事の題名です。 もしよければ改めて見直してみてください。 こんな人は必読・今まで1つでも記事を読んでいただいた方 ・医師の雑学を知りたい方 ・間を持たせる小話が欲しい方 ・医療従事者を目指す学生さん 医師は本当に忙しい?vol 1【問題】 『手術終了』から『

          問題の解答を公開 vol1

          肺に癌が見つかった。でも肺癌ではない!?

          はじめにCTで肺に影が見つかりました。 主治医の先生は癌を疑っています。 さて『なに癌』でしょうか。 もちろん『肺癌』。 というわけではないのです。 今日の結論は、肺に癌があっても肺癌とは限らない、他の臓器から転移してきた癌の可能性もある、ということです。 こんな人は必読・肺に癌があるんだから肺癌に決まってるじゃん、と思ったあなた ・周りに癌を患ってしまった知り合いがいる人 ・癌に関して興味がある人 ・友達にドヤ顔で語りたい人 注)今回の記事における、担当医と患者

          肺に癌が見つかった。でも肺癌ではない!?

          医師は本当に忙しい?vol 2〜当直やオンコールの話〜

          皆さんが想像する医師は忙しく働いてるイメージでしょうか? 確かに結構忙しいです。が、かなり波はあります。 患者さんがくれば忙しい。 そうでなければ比較的時間に余裕があることもあります。 今日は医師が忙しいと言われる理由の1つ、当直業務に関してお話します。 ちなみに、わたしは外科医なので、外科当直の経験として話を聞いてくださいね。 今日の結論は、当直は体力的にも精神的にも結構ツライ。平和な夜であることを祈るのみ、ということです。 こんな人は必読医師の働き方に興味がある人

          医師は本当に忙しい?vol 2〜当直やオンコールの話〜

          病院ではなく医師で選ぶ時代が来る!?

          不幸にも、、、 あなたが、もしくは御家族が 町のクリニックでレントゲンを撮ったら肺に影が。 肺癌疑いです。。。。。 手術を視野に入れて総合病院を受診しましょう。 こんなこと言われたら あなたはどうしますか? 予想されるのは2パターン。 ①クリニックの先生が紹介してくれる病院を受診する ②肺癌治療で有名な病院を探す 本記事に対して誤解のないように断言しておきますが、 ①も②も正しい選択です。 今日お話ししたい結論は ③の選択肢として、肺癌治療の専門医の中からご自身

          病院ではなく医師で選ぶ時代が来る!?

          ドラマのようになんでも治せる外科医はいない?〜細分化された専門領域〜

          お医者さんというと、身体のことはなんでも知っていて、なんでも治せる。 そんなイメージはありませんか? ドラマで出てくるスーパードクターは、なんでもできることが多いですが、実際にはそうではありません。 今日の結論としては、なんでも屋さんのスーパードクターはいない、ということでしょうか。 こんな人は必読・医師を目指している学生さん ・医療ドラマが好きな人 ・前回の救急の記事を読んで、医師は急病人に対して適切に対応できるから、失敗なんてしないでしょ、と思っている人 ・先週の合

          ドラマのようになんでも治せる外科医はいない?〜細分化された専門領域〜

          救急を見直したい〜私が立ち会った事故現場〜

          目の前で人が倒れた 目の前で交通事故が、、 そんな場面に遭遇したことはありませんか? 経験がある方は その時どんな行動をとりましたか? 経験がない方は 自分はどうすると思いますか? 今日は私の経験をもとに、救急に関して考える機会となれば嬉しいです。 本日の結論としては、日本の救急システムはまだまだ見直す余地があるのではないか、ということです。 こんな方は必読・急病人/事故現場に遭遇したことがある人 ・街中で知らない人のために119番をしたことがある人 ・救急搬送され

          救急を見直したい〜私が立ち会った事故現場〜