母がくれた時間 - 当たり前を贈る -
透きとおるように穏やかな顔をして隣で眠る。その安心しきった表情を眺めれば、どんな苦労も吹き飛んでしまう。そっと頬にキスをし、床を軋ませないようつま先で歩いてパソコンへと向かう。
四半世紀以上歳下の2人にこんなにも入れ込むようになるとは、学生時代のわたしが知ったら驚くでしょう。子育てをする上で、諦めることはたくさんあります。体型、美容、健康、睡眠、仕事、お金、恋愛、人付き合い、自分の時間。それでも、この小さな生きものたちが可愛くて大切で、この手で守りたくて仕方がなくなってしまう