マガジンのカバー画像

書くことは人生のスパイスです

188
書くとはいったい何か?また、noteを書きながら自分が気づいた細やかなことをまとめました。
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

【読書】作品に身を任せるススメ。自分の価値観はふにゃふにゃに。

【読書】作品に身を任せるススメ。自分の価値観はふにゃふにゃに。

若い時。高校や大学時代は、
自分の思考法を曲げないし、
何かと疑って斜に構えた態度で、
小説やエッセイや評論を読みがちで…。
若い時にはつい、そうなりがち。

若い時、私は夏目漱石の『こころ』を
決して名作ではない、失敗作だと
言いはっていました。
「先生」のキャラクター(人物造形)が
矛盾してるとか、
奥さんがまるでのっぺらぼうだとか、
殉死の普遍的な意味がピンと来ないとか、
まあ、偉そうに、偉

もっとみる
【女性性】女性のエッセーの筆写はなぜ楽しいのか?

【女性性】女性のエッセーの筆写はなぜ楽しいのか?

学生時代、向田邦子エッセイに
出会って以来、いつも憧れ、
師匠のように慕い読んできました。

恋人の誕生日に、向田邦子さんの
ちょっと長めのエッセイ
「手袋をさがす」を原稿用紙に
書き写してプレゼントしたことが。
お金がなかったから…。
でも、恋人はなんだか
喜んでくれたような記憶がある。

その時に、
大好きな作家の文章を
筆写する面白さに気付きました。

一行めにこめる気迫の凄さ。

もっとみる
【文章とマンガ】noteも、漫画のように、キャラクター作りが大事かも?

【文章とマンガ】noteも、漫画のように、キャラクター作りが大事かも?

「キャラクターが一番大事」。
漫画作りやドラマ作りでよく言われる
基本中の基本鉄則です。

漫画でヒットを出すなど
成功した訳でもないのに、
毎回、漫画作りの話を持ち出して
図々しいわ!と思われそうで、
どこかでは躊躇いもあるんですが、
20年以上のあいだ携わってたし、
漫画以外の「場所」を足場には
できないので、どうかご勘弁を。

漫画では、絵柄は大事ですが、
キャラクター作りも同じくらい大事

もっとみる
【文学】プルースト『失われた時を求めて』翻訳者はどれが一番読みやすい?

【文学】プルースト『失われた時を求めて』翻訳者はどれが一番読みやすい?

2020年の残りを託す目標を拵えてみた。
マルセル・プルーストの
『失われた時を求めて』
岩波文庫、全14巻を読み通す、
という目標です。
長い小説はこれまで、
ドストエフスキーもトルストイも
毎回、挫折しっぱなしでしたが、
そろそろ会社にも復帰だし、
何か壮大な目標を持ってみたくなった。

社交界に夢中になる世間知らずの
中年男の抽象的な記憶の告白、、、
そんな本にどんな学びがあるだろう?
しか

もっとみる
【言葉】「言葉でっかち」にはなるまいと?

【言葉】「言葉でっかち」にはなるまいと?

私は、現実よりも、
本の世界や好きな作家の世界にいる
時間の方が長い…かもしれない。
家族や友人からは「頭でっかち」と
言われてしまう(笑)。

「頭でっかち」は「絵に書いた餅」を
どこかで連想してしまう。
「頭でっかち」も「絵に書いた餅」も
まんざら悪いことではない…。
絵に書いた餅は、後から三次元にしたら
いいんですよね。
理想をたくさん持つと、どうしても
頭でっかちになってしまう(笑)。

もっとみる
6月読書日記。文庫いっぱい読み齧りました!

6月読書日記。文庫いっぱい読み齧りました!

6月も今日で終わりとは…?
早いですね。2020年の半分が
もう過ぎ去っているなんて。

今月はどんな本を読んだり
かじったり、試し読みしたか?
日記風に振り返ってみます。

6月3日『サロメ』原田マハ
6月4日『あひる』今村夏子
6月6日『鍵のない夢を見る』辻村深月
6月7日『硝子戸の中』夏目漱石
6月8日『村上春樹Tシャツ』
6月9日『呪われた町』スティーブン・キング
6月10日『筒井康隆、自

もっとみる