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移民と社会有機体説
このところ日本でも移民問題の議論が盛んである。2017年の『社会的分断を越境する-他者と出会いなおす想像力』(https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234117/)や、2…
現代貨幣理論と社会的共通資本でグリーンニューディールを解く:資本主義、市場、国家による生産性向上
意欲的な感じで報告する機会を得られそうなので、これまでの研究を一旦まとめるような話をしようかなと計画しています。これは、そのためのメモ。MMTとGNDがお題なのですがドーンと来いという感じ。さぁ、メモレベルでもまとまるのかどうか!?
主題と副題、どちらが主題でどちらが副題なのかわからない感じですけど、いくつかアイディアが散りばめられている。この間の気づきとして。資本主義を労働者にとって悪夢と見る
対人社会サービスが基盤産業となる貨幣的条件
ちょっと故あって介護労働者の賃金水準のことについて少し調べていました。政府は処遇改善加算をして雇用環境の底上げを図ってきたわけですが、実態がどうなっているのかというのは、準市場においてはそれぞれの社会福祉法人等の俸給表などによるのであって、必ずしも賃金に直接反映されるとは限らないからです。山田先生らの研究では、介護労働の賃金が相対的に低いのは勤務年数が短いからなんだというのがあったわけですが、そう
もっとみる新しい経済学と財政学
安田洋祐氏の議論に触発された。以前より、効率性と公平性の関係について研究していることは知っていて、注目はしていた。そこでの議論は、効率性を追い求めて=パイを最大化して、それを再分配するって本当に可能なんだろうか?ということだった。効率性と公平性のトレードオフについては、経済学の非常に基礎的なテーマである。一応、決着はついていて、厚生経済学の考え方では、任意のパレート最適な配分を達成することができる
もっとみるアンバランスな3+1の経済学(前)
○○経済学って多い。環境経済学とか公共経済学とか医療経済学とか教育経済学とか。これらほとんどの経済学は、分析対象や分析の分野を示している。なので、どのような世界観(規範や問題意識)を持っているのか、理論(その世界を理解する仕方)の構成になっているのは、別の話。昨日、とある原稿について共同研究者と議論をしたのだが、少しずつ、我々(だれやねんってことだけど私とy氏)の議論が理解されつつあることを感じた
もっとみるヒップホップが流行っていると聞いて
若者の間で、ヒップホップが流行っていると聞いて。フリースタイルのラップバトルがテレビで放映されるようになった影響は、本当に計り知れないと思った。飲み会で、どのラッパーの何の曲が好きなのか、という話で普通に何時間も盛り上がれる環境って、少なくとも私が学生をしていた15年前にはなかった。むしろ、モーニング娘。などのアイドルで語る方が多かったのではないか。上半身裸でタッキー&翼を歌っていた同級生が思い出
もっとみる逆システム学とベーシックインカム
依頼がありまして、ベーシックインカムについて書いていました。以前、簡単な整理をエコノミストに書いたことがあったんですが、それは文字数が少なかったこともあって、比較的表面的なことに終始していたんですね。で、今回は結構突っ込んで書いてみました。神野派も金子派も、現金配ればハイおしまい!みたいな政策じゃダメでしょってことで一致はしているわけですが、その部分をチューニングしていったらどうなんだろう?と言う
もっとみる資本主義と内生的貨幣供給
マルクス経済学が分析対象とする資本主義。新古典派経済学が分析対象とする市場。全く方向性もアプローチも違うように見えて、共通の要素を多く抱えていることは知られている。現代的貨幣理論や内生的貨幣供給理論が広く知られるようになって、そのいずれもが激しく動揺しているようにみでる。もちろん、MMTの思想的な源流に、マルクスの影響があるかどうかで言えばあるんだろう。ケインズの直系という位置付けの方が正確ではあ
もっとみる移民と社会有機体説
このところ日本でも移民問題の議論が盛んである。2017年の『社会的分断を越境する-他者と出会いなおす想像力』(https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234117/)や、2019年の『ふたつの日本-「移民国家の建前と現実』(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000321022)など、予兆はあった
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