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【第4回】双極性障害と診断されるまでー急性副鼻腔炎②

双極性障害と睡眠障害を抱えている院生のかぐらです。

しばらく続きもののnoteを書いていなかったので、急性副鼻腔炎シリーズを書き進めていきます。私が双極性障害、睡眠障害になるきっかけの一因でもある病気です。

前回は、急性副鼻腔炎にかかった直後、病院で診断されたときまでを書きました。急性副鼻腔炎についてもかるく説明しているので、この病気をここで初めて知った方にも読んでほしいです。

なので今回は、診断されて最も症状が悪化していた一か月間を書いていきたいと思います。

診断から最初の2週間は地獄のような日々でした。鼻をかんでもかんでも鼻水がたまる、でてくる。10歩歩けば鼻をかまないと苦しくてたまりませんでした。それに耐えられず、ひたすら引きこもっていました。

急性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎の方のブログをみていると、同じ症状があるのに仕事に行ってらっしゃる方もいて、どうやってこの大量の鼻水と共に働いているのか今でも不思議です…。当事者の方が読んでくださったらぜひ教えてほしいです(笑)。

鼻水が出てくる・つまりによって呼吸が上手くできなくなるのは様々な弊害が生まれます。一つに、ごはんが美味しくない。飲み物は刺激の強い炭酸は受け付けない。かといってお茶もまずく感じる。呼吸ができなくて香りをかげないのが主な原因と思われます…。また、鼻で呼吸できないので口呼吸をします。そのため、空気がお腹にも入ってしまうようで水分を少し摂っただけでお腹がパンパンになってしまうのです。

ごはんもまずく、満腹になるのも早いので食欲はどんどん落ちていきました。それなのに薬は朝・昼・晩3回6種類を飲まなければいけないため、食事を欠かすこともできません。無理にスープやおかゆを口にいれ、薬を飲む生活でした。美味しくない食事はこれほどストレスになるのかと思い知りました。

そして睡眠もほとんどとれない日々が続きました。夜になり眠くなっても呼吸ができないため苦しく熟睡できないのです。横になると鼻が余計につまるので寝れず。寝れたとしても、結局は鼻がつまって呼吸ができなくなり、2時間もたたない内に目ざめる。

睡眠をとれないことと苦しいことの連続で、イライラがとまりません。寝れないために、ずっと頭がフル稼働している中でイライラが重なり疲労も溜まる一方でした。引きこもっているのに「もうやだ。休みたい。おしまいにしたい。」と思うことが増えました。

今思えば、この頃から双極性障害を発症していたのでしょう。でも、急性副鼻腔炎が完治すれば元の生活に戻れると思っていました。そんなわけにはいかなかったのですが…。

外出で最もしんどかったのは、診断後1週間ほどして研究の中間発表会があったことでした。その日は発熱もしていたため、マスク・冷えピタをつけ、手提げに箱ティッシュを持って、ゾンビ歩きをして向かいました。電車では座ることができずフラフラ。歩くとフラフラ。

大学に着き、他の人の発表を聞くつもりが意識を保っているだけで精一杯でした。自分の発表も原稿を読むことに必死で、先生方からのフィードバックも雑な字でメモをして返答をしなければいけない状況が本当につらかったです。それでも発表会に参加した自分を今でも褒めたいと思います。自分、えらかった。がんばった。

友達と遊ぶ約束も1回あったので行きましたが、心の底から楽しいとは言えませんでした。箱ティッシュを肌身離さず持っていないといけない。炎症がひどくなるため、お酒も一緒に飲めません。お腹も常に空気で膨らんでいるため、同じように食事も摂れません。友だちと過ごす時間を有意義に過ごせないのが悔しくて悲しくてしょうがありませんでした。ただ、病気の私でも受け入れてくれる友だちだったので、変な気遣いはせずに遊べたことは良かったと思っています。

鼻水と鼻づまりとの闘いの2週間をすぎ、限界になるのは体のこと。疲れてはいるけど、引きこもっているため運動不足。脚がむずむずとしてきたので、ポールダンスの練習に久しぶりにいきました。しかし、逆上がりをすると鼻詰まりがひどくなり無呼吸状態。しかも逆さまになったからか、目に涙があふれ一時的に視えなくなりました。

運動もまともにできないのか…とガッカリした覚えがあります。散歩を楽しめる余裕があったらよいのですが、私はどうしてもポールダンスがしたかったのです。結局まともに運動ができるようになったのは、1か月が過ぎた頃だったと思います。

極め付けで、急性副鼻腔炎は鼻や咽喉だけではなく顔面痛も襲い掛かります。最初の2週間は鼻水がひどすぎて気づかなかったのですが、2週間がすぎて、少し鼻呼吸もできるようになった頃、顔面が痛くてたまらない。夜になるとだんだん痛くなっていきました。気温などの影響なのでしょうか?

顔面痛が起こる原因は、副鼻腔が鼻の周りにあるのでそこが炎症を起こしていると骨や神経にまで痛みが伝わり、それが顔面痛となるそうです。温めたタオルを顔に乗せると楽になったのでそうすることもありましたが、一時的な処置のため私はそれからしばらく顔面痛と付き合うことになりました。

急性副鼻腔炎にかかり、一か月は鼻水・鼻づまり・発熱・喉の渇きや痛み・味覚障害・不眠・慢性的なイライラ・顔面痛…様々な症状が一気に襲ってきました。私ほど悪化するとこれらの症状が起こります。風邪が長引いてる?と疑問に思ったらすぐに耳鼻科に行ってください。予想以上に辛い生活が待っています。

次回は、1か月経ったあと急性副鼻腔炎と双極性障害の苦しみについて書いていきたいと思います。身体的には急性副鼻腔炎にかかって1か月間が最もつらかったですが、精神的に追い込まれたのは急性副鼻腔炎が治ってきた頃でした。そのことをみなさんに伝えたいと思います。

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