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学校で先生をしています。 はたらきはじめて約10年になります。 仕事が忙しくて無理をし…

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学校で先生をしています。 はたらきはじめて約10年になります。 仕事が忙しくて無理をして「うつ状態」と診断され、治療をしながらも、なんとか働いています 思考を整理するために、経緯や療養、考えたことを記録することにしました。 だれかの参考にもなれば幸いです。 少しづつ更新します。

記事一覧

だいぶ元気になってきた

 うつ状態になってからも、仕事の量を軽減してもらい、服薬しながら勤務を続け、2年ほど経ちました。発病から1年位たったあたりで、だいぶ復調してきたので、仕事量もも…

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6か月前
1

鬱の療養、経過報告

 鬱の診断を受けて3ヶ月。薬を飲みながら、勤務を続けています。  行動や歩行速度も速くなってきた(回復してきた)感じですが、とにかく無理をせずに過ごしています。 …

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2年前
5

うつ療養とストレスコントロール

うつ状態だけど、仕事は続けている。 「仕事をがんばりすぎない」ことを頑張っている。 この「頑張りすぎない」を客観的に自己評価することが本当に難しくって、それがうま…

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2年前
3

うつと体の動きから思うこと

 うつになって、体の動きが緩慢になった。ゆっくとした動作でしか動くことができなくなった。  治療して少しづつ回復してきて、体を少し機敏に動かせるようになってきた…

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2年前
2

うつと自死について思うこと

 普通の精神状態だと、日常生活において自死という選択肢はまず無いと思うのだけれど、うつ状態の精神状態になると、自死という選択肢が通常の行動と同列して存在している…

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2年前
3

うつ状態と記憶の混乱

 毎日、寝る前にうつ状態を改善するための処方薬を飲んでいる。SSRIという薬。セロトニンの量を増やす効果がある薬。必ず寝る前に飲むので、これを飲んだか飲んでないかわ…

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2年前
3

うつになって仕事を断れるようになった

 今までずっと仕事を断ることができなかった。押し付けられてるなってわかってても、断れなかった。いいカッコしたかったのもあるし、断ったら嫌われるかもとか、断ったら…

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2年前
3

うつになって、自分の感情が少し理解できるようになった気がする

 うつ状態と診断されたが、仕事内容と量を配慮してもらい、仕事は継続している。でも時々、心に負荷がかかるやりとりが生じるわけで、そんなときに、不条理さを感じると、…

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2年前
1

教員がうつ状態になるまでの記録4 他人に対する漠然とした恐怖心

 この20年くらい、なぜだかわからないけれど、他人に対して恐怖心があった。自分がちゃんとしていないといけない、ちゃんとしていなければ他人から劣等生と思われてしま…

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2年前
4

教員がうつ状態になるまでの記録3 調整する仕事ができなくなった

 うつ状態であるが、薬を飲みながら仕事をしている。仕事の量はかなり軽減してもらった。  できることとできないことがはっきりと出ている状態である。教材研究はできる…

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2年前
2

教員がうつ状態になるまでの記録2 飲んだ薬とセロトニンの話

 うつ状態と診断されて、お医者さんから処方された薬は、セロトニンの取り込みを選択的に阻害する薬だった。セロトニンというのは神経伝達物質といわれるやつで、脳のなか…

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2年前
3

うまくやらなければ、という強迫観念

  いつのころからかわからないけれど、「うまくやらなければいけない」という強迫観念が常に付きまとうようになっていた。この精神状態が強迫観念である、と認識したので…

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2年前
8

教員がうつ状態になるまでの記録

教員がうつ状態になるまで1 いまに至るまでを、ゆっくりと思い出しながら、記していこうと思う。思い出し思い出しなので、時系列が前後することもあるとは思うのだけれど…

kazui_tea
2年前
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だいぶ元気になってきた

 うつ状態になってからも、仕事の量を軽減してもらい、服薬しながら勤務を続け、2年ほど経ちました。発病から1年位たったあたりで、だいぶ復調してきたので、仕事量ももとの8割ぐらいまで戻していました。服薬は継続していますが、ほぼほぼ体調も戻ってきたように思います。
 ただ、無理はできない状態なので、基本的には定時退勤しています。あと、大きな音がするところ、ライブや映画館には今も行けません。耳栓すれば、な

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鬱の療養、経過報告

 鬱の診断を受けて3ヶ月。薬を飲みながら、勤務を続けています。
 行動や歩行速度も速くなってきた(回復してきた)感じですが、とにかく無理をせずに過ごしています。
 嫌と感じることや苦手なことに対しては、鬱になる前よりも、ストレスを感じて精神的な疲労が大きいように感じます。社会性と健康のバランスを取りながら、嫌なことからはどんどん逃げて、苦手なことは助けを求めるように意識しています。
 仕事量を減ら

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うつ療養とストレスコントロール

うつ状態だけど、仕事は続けている。
「仕事をがんばりすぎない」ことを頑張っている。
この「頑張りすぎない」を客観的に自己評価することが本当に難しくって、それがうまくできなかったから、オーバーワークになってしまって、それでもなお頑張り続けて、結局うつになってしまったわけである。
「とにかくがんばらない」と意識してはいるのだけど、なんとか客観的に評把握できないかなとあれこれ考え、アクティブトラッカーと

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うつと体の動きから思うこと

 うつになって、体の動きが緩慢になった。ゆっくとした動作でしか動くことができなくなった。
 治療して少しづつ回復してきて、体を少し機敏に動かせるようになってきた。
 脳によって運動機能が保たれているんだなぁと改めて実感をした。脳の機能が低下すれば、運動機能も低下する。
 うつという病気は、本当に脳の機能を、とことん低下させてしまう病気なのだなぁと思った。
 まだまだ、治療の途中。決して無理をしない

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うつと自死について思うこと

 普通の精神状態だと、日常生活において自死という選択肢はまず無いと思うのだけれど、うつ状態の精神状態になると、自死という選択肢が通常の行動と同列して存在しているという感覚がある。僕はもちろん死ぬ気もないし、死にたくもないのだけれど、「食事」「睡眠」、「仕事」、「家事」などの日常の行動に並列して「自死」という選択肢が存在している感じだ。自死」という選択肢が頭の中で別カテゴリーではなくなっている感覚。

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うつ状態と記憶の混乱

 毎日、寝る前にうつ状態を改善するための処方薬を飲んでいる。SSRIという薬。セロトニンの量を増やす効果がある薬。必ず寝る前に飲むので、これを飲んだか飲んでないかわからなくなるということはない。飲み忘れそうになることはあるけど、毎日きちんと服用している。
 飲んだのか飲んでないのかわからなくなるのが、市販のビタミン剤。マルチビタミンを毎日1錠飲んでいるのだけれど、これが飲んだか飲んでないかわからな

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うつになって仕事を断れるようになった

 今までずっと仕事を断ることができなかった。押し付けられてるなってわかってても、断れなかった。いいカッコしたかったのもあるし、断ったら嫌われるかもとか、断ったら怠惰な人間だと思われるかもとか、要するに人の目が気になっていて、他人からどう見られるかがいちばん大事な事になってしまっていて、断れなかった。
 で、仕事は増えに増えて、ややこしかったり、めんどくさかったりする内容をたくさんこなしてきて、ある

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うつになって、自分の感情が少し理解できるようになった気がする

 うつ状態と診断されたが、仕事内容と量を配慮してもらい、仕事は継続している。でも時々、心に負荷がかかるやりとりが生じるわけで、そんなときに、不条理さを感じると、カッと怒りが湧いてきて、反発するようになった。激昂したり怒鳴ったりしてしまうわけではないけれど、かつてのじぶんだったら、怒りから反論したりするようなことはなかった。自分でも気づいていなかったけど、本当は今までもずっと怒っていたし、反論したか

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教員がうつ状態になるまでの記録4 他人に対する漠然とした恐怖心

 この20年くらい、なぜだかわからないけれど、他人に対して恐怖心があった。自分がちゃんとしていないといけない、ちゃんとしていなければ他人から劣等生と思われてしまう、みたいな強迫観念に由来したものだったのかもしれない。徐々に徐々に、その認知のゆがみはエスカレートしていき、ついには、自分とまったく関係のない人に対しても、恐怖心を持つようになっていった。電車で隣にいる人が怖い。電車が混んできて、他人が近

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教員がうつ状態になるまでの記録3 調整する仕事ができなくなった

 うつ状態であるが、薬を飲みながら仕事をしている。仕事の量はかなり軽減してもらった。
 できることとできないことがはっきりと出ている状態である。教材研究はできる。生徒対応もできる。授業もできる。もちろん絶好調というわけではないけれど、割と気持ちも気楽な状態で、前向きになんとかなっている。
 できなくなった仕事が、教務の調整的な内容の仕事だ。時間割の監督者を決めたりとか、教育に関わる事務的な内容につ

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教員がうつ状態になるまでの記録2 飲んだ薬とセロトニンの話

 うつ状態と診断されて、お医者さんから処方された薬は、セロトニンの取り込みを選択的に阻害する薬だった。セロトニンというのは神経伝達物質といわれるやつで、脳のなかで分泌されたり回収されたりして、脳の働きに関係する物質。睡眠を取ると、この物質の分泌量が増えるとのことらしい。セロトニンが出て十分にはたらくと、脳の働きも改善されたり、健常に働いたりするらしい。
 この薬を使うと一度分泌されたセロトニンが回

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うまくやらなければ、という強迫観念

 

いつのころからかわからないけれど、「うまくやらなければいけない」という強迫観念が常に付きまとうようになっていた。この精神状態が強迫観念である、と認識したのですら最近のことである。なにをやるにしても、誰かと話をするにしても、仕事をするにしても、スポーツをするにしても、常に「うまくやらなくては」と無意識に、しかも強烈に感じていた。
 毎日、へとへとだった。しかめっ面をしている、と身近な人によく言

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教員がうつ状態になるまでの記録

教員がうつ状態になるまで1
いまに至るまでを、ゆっくりと思い出しながら、記していこうと思う。思い出し思い出しなので、時系列が前後することもあるとは思うのだけれど。
幸いうつ病までは至っていないようなので、抗うつ剤を飲みながら、仕事量も軽減してもらって、なんとか勤務はできている。が、思考力の低下、意欲の低下、動作の緩慢さ、無理が効かない、つきまとう倦怠感、といった色々と働く上でなかなか大変ではある。

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