Keijiro Suzuki

名古屋市出身で山口市在住の現代芸術作家です。 これまでの記憶や日々の生活の気づきを書き…

Keijiro Suzuki

名古屋市出身で山口市在住の現代芸術作家です。 これまでの記憶や日々の生活の気づきを書き記していきたいと思います。 作品や講座などは以下のwebsiteをご参考にしてください。 https://www.keijirosuzuki.com/

最近の記事

健康とは?

大学生の頃のアルバイトの一つがスポーツジムでのアルバイトでした。スポーツは好きでしたが、トレーニングの基本的な考え方や理論などはよく理解していなかったです。アルバイト採用後、最初の数日間は研修がありました。ユニフォームや小冊子を手渡され、体の筋肉の部位の名前を覚えたり、筋肉の特徴やそれに合わせた効果的なトレーニング理論、器具の使い方、カロリー計算や適正体重などの計算、食事・休息の取り方などについての内容でした。今でもある程度は覚えていますが、やはり一番基本的な事が今でも時より

    • 旅するアーティスト

      旅から得るもの 現在、私は日本の山口県山口市に住んでいます。縁もゆかりもない土地でした。名古屋市で生まれ22年間過ごし、アメリカのテキサス州ヒューストンに6年間留学をし、帰国後、山口の地に訪れてから約12年ほどが経ちました。小さな頃の感覚では、西日本というのはとても遠い存在でしたが、実際に住んでみるとかなり見え方、捉え方が変わりました。実際にその土地に身を置いて、じっくり生活しながらしか見えないものがありますね。アーティストはスタジオでもくもくと制作をしていると思われがちで

      • 壁画、人権、革命、メヒコ

        行ってみよう!やってみよう! ヒューストンでスペイン語を勉強して1~2学期が過ぎた頃、メキシコでの語学研修プログラムがあることを知りました。場所は、グアダラハラというメキシコの主要都市でした。当時は好奇心の塊で、とりあえず、行って見てみようという考えでした。20代前半は、大前研一さんの「やりたいことは全部やれ」とか、ロバート・ハリスさんの「エグザイルス」とか、安藤忠雄さんや石川直樹さんの書籍を読んでかなり影響を受けていた時期でした。 このスペイン語の語学留学(私の場合はア

        • イメージ・トレーニング

          想像する力 中高生の頃に、NBAが好きで、寝ても覚めてもバスケットボールのことやスーパースターのマイケル・ジョーダンのことを考えていました。実際に、考えていたと言っても、理論的なことではなく、もっと感覚的であったり、視覚的なことを想像の世界で描いていたと思います。シュートを決める瞬間、試合で勝つイメージといったことです。当時、見ていたマイケル・ジョーダンのドキュメンタリー・ビデオでもイメージ・トレーニングのことを話していました。改めて、今、振り返ると、スポーツでもアートでも

          アーティスト・コレクティヴ

          自己表現と理想 初めて会う人に自分がアーティストだと自己紹介すると、「えっ、絵画とか彫刻するの?」って、言われることがほとんどなんですが、いつも上手に答えられないので、なるべく自分の作品を資料を見せて伝えます。ただ、そこで伝えるのが、作品も制作しますが、企画や講座などもやりますと伝えます。実際のところ、彫刻科で立体作品を制作していたこともありますが、一番面白いと思ったものは、作らずに表現するという頓智のような表現でした。自己表現で出せる自分ならではのオリジナルな世界観も面白

          アーティスト・コレクティヴ

          私の自転車...

          徒歩の生活 これまでに何度かアメリカ留学中の思い出を何度か書いてきました。テキサス州ヒューストンには、合計で6年いました。車社会のヒューストンでしたが、最初の1~2年は徒歩やバスでの移動、その後は自転車の移動でした。 ある時、私の知人から、「けーじろーが大きな道の歩道を歩いているのを見たよ。」と話してくれた後、すぐに「あの辺りを歩いている日本人は、けーじろーくらいしかいないから、すぐ分かったよ!」と言われたことが数回ありました。確かに、アメリカ南部の熱く広大なテキサスで、片

          私の自転車...

          Project Row Houses

          ヒューストンのコミュニティー・アート 前回、「アート・アプリシエーション」のお話をしましたが、ジョアンさんのアートのクラスによって、私の海外でのアートの旅が始まったと思います。ジョアンさんのご紹介だったと思いますが、ヒューストンの3区と呼ばれる地域にあるProject Row Housesで、日本人アーティストのマスミ・カタオカさんが子供向けの講座をやっていると聞いて、行ってみることを勧められました。当時、少しでも興味のあることを聞くと、スポンジのような吸収力と迅速な行動で

          Project Row Houses

          エコロジカル建築

          アメリカ留学の初期は、それまでに興味のあるものをなるべく直に体験したいと思っていました。その中の一つが、エコロジカル建築です。消費社会が続き、環境負荷が高く、公害や貧富の差などの社会問題を改善するような象徴的なプロジェクトとして、実践している方々に憧れ、実際にいくつか伺ってみました。当時、エコロジカルな思想に関する書籍をいくつか読み漁り、パーマカルチャーについても興味がありました。 ガイア・シンフォニー 今、ふと思い出したのですが、エコロジカル建築やパーマカルチャーに興味

          エコロジカル建築

          テキサス州ヒューストン

          なぜ、ヒューストン? 前回までに何度かアメリカ留学のことに触れました。行き先は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン。「なぜ、ヒューストン?」とか「何を目的に?」と訊かれることが多々ありました。 私の家族で海外で暮らしたことのある人は誰もいないかったので、コネがあるわけではなく、全く縁もゆかりもない土地でした。アメリカ留学をするまでの大学の学部時代には、アメリカに3回ほど、旅に出たことがありました。ボストンでの語学留学、西海岸から東海岸そして西海岸へ戻るアムトラックでのア

          テキサス州ヒューストン

          こころとからだ

          私は小さな頃から、体育と美術が得意な方でした。 大学4年生に上がる春休みの頃に、スポーツ・ジムと写真屋のアルバイトを始めました。当時は、就職氷河期と言われる時期でもあり、私の夢でもあったアメリカ留学のために、語学力をつけたり、大きな世界を見てみたいと考えていた頃でした。前回も書きましたが、世界の全ての人に会ってみたいと憧れていた時期です。3年生までで必要な単位はほぼ全て取り終えていたので、卒論に向けて、ゼミに出席し、論文を仕上げる以外の時間は、ほぼ毎日アルバイトをしていました

          こころとからだ

          世界中のすべての人に会う?

          先日は、思いもかけない出会いについて、文章で少し触れることができました。もともと、10代の頃から広い世界を知ってみたいと思っていました。大学に入った頃だったと思いますが、文化人類学の授業や国際文化に関する授業であったり、個人的にリサーチをしたりして、レニ・リーフェンシュタールの写真集「Nuba」に出会ったり、当時、大きな話題となっていた安藤忠雄さんの「連戦連敗」、「建築を語る」などに出会って、衝撃を受けたのを思い出します。 また、当時、少し年上の石川直樹さんが参加された北極か

          世界中のすべての人に会う?

          小学生の頃に遠足で行った美術館

          今となっては、旅の目的地として、行く先々の美術館やアートスペース、ギャラリーへ行くようになりましたが、小学生の頃は美術館というところはほぼ理解していなかったように思います。ましてや収蔵作品の詳細などは理解のしようがありませんでした。遠足で学校以外の遠くの場所に、同級生とお弁当をもって出かけられるというくらいの感覚でした。 当時、小学生の頃に遠足で行った美術館というのは、名古屋市立美術館だったと思います。その後、数回、行く機会があったのですが、自分の成長と共に得られる内容が異な

          小学生の頃に遠足で行った美術館

          幼い頃の友達へのプレゼント

          幼稚園から小学校へ上がると、新しい友達に出会えます。友達の数も多くなり、行動範囲や視野も広くなります。それでも見えているのは子供ながらの小さくて大きな世界。 記憶が曖昧ですが、国語の授業でリスの冒険のような物語を読んでいました。当時の授業は45分間ほどだったと思いますが、授業中、その物語に没頭しすぎ、登場人物であるリスをノートに書き写していました。しかも、男の子っぽい発想ですが、剣、盾、兜、鎧などを装備させていました。自分なりに「最強」の装備です。自分が一番いいと思うもの、理

          幼い頃の友達へのプレゼント

          小さい頃に描いたクジラの絵

          小さい頃は誰もが無邪気に絵を描いて、その世界やその中の物語に自分を投影することがしばしあったと思います。あの感覚は時間を忘れるぐらい心地のいい感覚だったと思います。アーティストとして活動をする傍ら、子供向けのアート講座で絵を描いてもらうことがあります。多くの場合、自分が誰と何をしたといった何気ない身の回りの出来事の中から印象に残ったことを大きく描き、お話をしてくれます。大人になってこのような絵を客観的に見させてもらうと、このような子供の想像力、没入感、臨場感をよく感じさせられ

          小さい頃に描いたクジラの絵

          はじめてのnote!

          これから何を書こうかはっきりしていませんし、どれくらい続けることができるかも分かりませんが、日々の生活や回想からテキストを書いていきたいと思います。 普段は山口市を生活拠点に異分野横断型現代芸術作家として活動しています。異分野横断型としているのは、もともとは英語で「Interdisciplinary」、日本語訳では「学際的」とか「他分野にまたがる」という意味を自分なりに訳した物です。アメリカ留学中や国外の滞在制作などで、比較的、頻繁に目にしてきた表現です。 実際のところ、アー

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