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稲穂健市の知財コソコソ噂話 第9話 知的財産権と刑事罰
知的財産権は独占排他的な権利です。そのため、自分の知的財産権が侵害された場合、権利者は侵害者の行為を差し止めたり、侵害者に対して損害賠償を求めたりすることができます。また、その行為が悪質なときは、侵害者が刑事罰に問われることもあります。故意に特許権・意匠権・商標権・著作権を侵害した場合は、原則、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
逃亡や証拠隠滅の防止
稲穂健市の知財コソコソ噂話 第8話 改めて考えたい「著作者人格権」
今年1月末、日本テレビ系ドラマ『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが急逝したことは、多くの人に衝撃を与えました。芦原さんは生前、ドラマの脚本をめぐり制作側と見解の違いが生じていたことを自ら明かしていました。
小説にせよ漫画にせよ、原作が映像化される際に大きく内容が改変されることは少なくありません(アニメが実写化されるときなども)。原作のイメージと全く異なる俳優がキャスティングさ
内閣府「総合知」ウェビナー(2/15)が無事終了!
2月15日(木)にオンライン形式で開催された内閣府主催の「第3回『総合知』ウェビナー」が無事終了しました。私はパネリストの一人として「URAの視点から考える産学連携と『総合知』」と題する話題提供を行いました。「総合知」の普及に少しでもお役に立てたのであれば幸いです。一緒に登壇された皆さま、準備及び運営に関わった皆さま、そしてご視聴くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
内閣府「総合知」ウェビナー(2/15)に登壇!
内閣府の主催する「第3回『総合知』ウェビナー」が、来週2月15日(木)にオンライン形式で開催されます。私もパネリストとして登壇します。ご興味のある方はぜひお申し込みください。
【ウェビナータイトル】
「総合知」で未来社会を創造
【概要】
ひとりひとりのウェルビーイングを実現できる未来社会を創造するために、今後「総合知」の考え方は 一層重要になることが期待されます。
本ウェビナーでは、フューチャ
稲穂健市の知財コソコソ噂話 第6話 AI創作の権利は?
昨年はAIに関する話題が世の中を沸かせました。AIと知財という観点では、筆者は約7年前に『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書、2017年)で、AIによる自律的な発明の可能性について少し触れました。
人工知能が「発明」をする可能性も現実味を帯びてきました。たとえば、IBMが開発した質問応答・意思決定支援システム「ワトソン」は、新しい料理のレシピを考えることも可能です。英語版となりますが、
『パテント・アトーニー』に「知財miniトリビア」の第12回が掲載!
日本弁理士会の広報誌「パテント・アトーニー」の2023年冬号(Vol.112)に、私が担当する「知財miniトリビア」の第12回が掲載されました。タイトルは「日本初の食品分野の登録意匠はお金のお菓子」です。霞が関官庁街の食堂めぐりをしている中で思いついたトピックです。