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324番 桔梗石膏(ききょうせっこう)
ボーナスステージっぽいコタローの300番台の第5弾。桔梗石膏です。
扁桃炎の治療薬としては、葛根湯(1)、桔梗湯(138)、小柴胡湯加桔梗石膏(109)、そして今回取り上げる桔梗石膏(324)が挙げられます。
急性扁桃炎のごく初期なら葛根湯+桔梗湯か葛根湯+桔梗石膏の二択。そのうち石膏の入った葛根湯+桔梗石膏の方が切れ味が良いとされます。
ごく初期から2−3日経過したときには、葛根湯+小柴胡湯加桔
320番 腸癰湯(ちょうようとう)
ボーナスステージっぽいコタローの300番台の第4弾。腸癰湯です。
またまた読めない漢字シリーズ…と思いきや、いやいや皮膚科で出てきた「癰(よう)」と「癤(せつ)」の癰ですね。読めないシリーズというより、「かろうじて読めるが絶対書けない」シリーズ。(ちなみに、癰も癤も毛包における深在性細菌感染症病名。毛包1個なら癤で鶏卵大以上に大きくなってくると癰でした。復習…)
腸癰とは実は虫垂炎の古名。腸の癰な
319番 大柴胡湯去大黄(だいさいことうきょだいおう)
ボーナスステージっぽいコタローの300番台の第3弾。大柴胡湯去大黄です。
漢方薬の中で最も有名な下剤が大黄。便秘だからといってすぐに大黄剤を使うのはナンセンス。西洋医学同様、病態を考えかつ患者さんの虚実をみる必要があります。(←自分に言い聞かせている…)痙性便秘なら桂枝加芍薬大黄湯、弛緩性便秘なら補中益気湯が候補になります。
ただ、虚証の患者さんには大黄剤が向かない。腹痛や渋り腹になってしまう。そ
314番 梔子柏皮湯(ししはくひとう)
ボーナスステージっぽいコタローの300番台の第2段。梔子柏皮湯です。これ読めませんよね〜 「ししはくひとう」と読みます。梔子は山梔子のこと、柏皮は黄柏のこと。
黄疸と皮膚の痒みの薬との位置づけ。とはいえ、黄疸があれば西洋医学的アプローチに軍配が上がると思うので、痒みの方にフォーカスしてみます。
アプリ「プロ漢方」で、皮膚瘙痒症・痒みを引くと、黄連解毒湯(15)、牛車腎気丸(107)、消風散(22)
311番 九味檳榔湯(くみびんろうとう)
138番の桔梗湯で番号順漢方学習は終わったと思っていたら、ボーナスステージがありました。コタローの300番台で5つあります。番外編と言いたいところですが、きちんと三百何番と番号がついているので番外編とは言い難い…
九味檳榔湯は浮腫の薬です。木防已湯(36)も心不全及び腎不全による浮腫の薬ですが、2つの違いは心下痞堅(しんかひけん)の有無。って、心下痞堅とは心下痞硬(しんかひこう)の一層強い状態。っ
138番 桔梗湯(ききょうとう)
ついにツムラの漢方薬では138番の桔梗湯が番号順の最後となります…といっても、実は501番に塗り薬の紫雲膏がありますし、コタローから300番台があるので、もちょっと続きます。
桔梗湯は咽頭痛のある風邪の薬。それより症状が強ければ小柴胡湯加桔梗石(109)膏を使います。同じ風邪でも悪寒が強ければ、桂枝湯(45)、葛根湯(1)、麻黄湯(27)、麻黄附子細辛湯(127)、小柴胡湯(9)が選択肢。消化器症
137番 加味帰脾湯(かみきひとう)
その昔、漢方薬メーカーってツムラさんだけだと思っていました。その後、クラシエ、コタローがあることを知り、調べていくうちに、太虎堂、オースギ、東洋、KTS、阪本漢方、三和、ジュンコウ、テイコク、東亜薬品、本草、マツウラ、JPSなどたくさんあることを発見しました。
そもそも漢方製剤番号はどのようにしてできたのか。答えはツムラの研究者だった小根山隆祥先生が実験ノートについていた番号だそうです。(参照;日
135番 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)
口内炎って何科の病気なんでしょう。歯科?! 耳鼻科?! 消化器科?! 内科?! いやいや、何かであろうときちんと診断して治療をすればいいですっってかっこよく言いたいですが、なかなか治らないときにはどこに紹介すればいいかって悩むんですよね。
そんな、口内炎や舌炎、口唇ヘルペスなどにつかう漢方と言えば、半夏瀉心湯(14)、黄連湯(120)、茵蔯蒿湯(135)、黄連解毒湯(15)、桔梗湯(138)。
そ
134番 桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)
桂枝湯になにかを加えた桂枝加○✗湯ってどのくらいあるでしょう。
五十音順で桂枝加黄耆湯、桂枝加葛根湯、桂枝加桂湯、桂枝加厚朴杏仁湯、桂枝加芍薬大黄湯(134)、桂枝加芍薬湯(60)、桂枝加朮附湯(18)、桂枝加附子湯、桂枝加竜骨牡蛎湯(26)、桂枝加苓朮附湯の計10種類。ちなみにエキス剤になっているのは4種類です。
逆に桂枝湯から芍薬を引いた桂枝去芍薬湯ってのもあります。
さらに桂枝湯から芍薬を引
132番 なし(ということでハーブの恵み研究)
132番も欠番です。ということで、欠番恒例○✗酒研究。
42番では養命酒、44番ではお屠蘇、49番では陶陶酒、94番では保命酒、129番では黄帝酒、130番ではブドウ酒、131番ではハブ酒を取り上げました。
今回は薬用酒界の横綱、養命酒製造株式会社が放つ本格ハーブ酒シリーズの1つ、「夜のやすらぎハーブの恵み」を取り上げます。
商品解説ページはメインターゲットを女性にしたおしゃれでやわらかな印象。桂
131番 なし(ということでハブ酒研究)
131番も欠番です。ということで、欠番恒例○✗酒研究。ちなみに132番も欠番。○✗酒研究が続きます…
42番では養命酒、44番ではお屠蘇、49番では陶陶酒、94番では保命酒、129番では黄帝酒、130番ではブドウ酒を取り上げました。
養命酒と陶陶酒には反鼻=まむしが入っていました。今回取り上げるハブ酒にはその名の通り、ハブエキスが入っています。精をつけるときに、ヘビって魅力的なんでしょうねぇ〜
南
130番 なし(ということでブドウ酒研究)
130番も欠番です。ということで、欠番恒例○✗酒研究。ちなみに131番、132番も欠番。○✗酒研究が続きます…
42番では養命酒、44番ではお屠蘇、49番では陶陶酒、94番では保命酒、129番では黄帝酒を取り上げました。
130番はブドウ酒。えっ、ワインを取り上げるのっておもわれるかもしれませんが、ワインでなくブドウ酒。きちんと日本薬局方に記載されています。(参照;ブドウ酒)ただし、処方箋医薬品以
129番 なし(ということで黄帝酒研究)
129番は欠番です。ということで、欠番恒例○✗酒研究。
42番では養命酒、44番ではお屠蘇、49番では陶陶酒、94番では保命酒を取り上げました。
今回は栄養ドリンク「ユンケル」で有名な佐藤製薬さんの薬用酒「黄帝酒」をとりあげます。う〜ん、高級そう…
ユンケル黄帝液と言えばタモリさんの「ユンケルンバでガンバルンバ」…はちょっと古すぎ。かなり昔の記憶なのでリゲインの時任三郎さんの「24時間戦えますか」