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自由帳

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自由帳なので自由です。 あんまりグルグルしてしまう様なことは「夜の自由帳」に書くことにしました。
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古い言葉か方言か 三千世界の鴉を殺し 主と昼寝がしてみたい

古い言葉か方言か 三千世界の鴉を殺し 主と昼寝がしてみたい

「あずましい」という言葉があります。
すくなくとも札幌の、私たちの世代ではもうつかわない(多分)言葉なので、なじみもありません。
意味合いとしては「居心地が良い」という程度のものです。
この言葉がどういった物なのか、ちょっと興味を持ったので調べてみました。

響きから見ると、いかにも方言ぽいですね?
ですが、
「吾妻しい」 あずましい:自分の妻がそばにいるように居心地が良い様。反意語は「吾妻しくな

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爆速ダイエットを超頑張ったという話をしたい。

爆速ダイエットを超頑張ったという話をしたい。

題名の通りなんですが、あまり話す相手がいないのでここに書きます笑

今回私がやったのは「爆速ダイエット」です
2ヶ月-2ヶ月半位で20kgちょっと痩せました

とにかく短期間で数字を減らす!というもので、お医者様にも栄養士の方にも友達にも「体に悪いしリバウンドしやすくなるし、脂肪より筋肉が減ってより太りやすくなるから止めろ」と言われるやつです

それをわかっててなんでやるかというと、「今日努力した

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Shoud (Not) To Be?

Shoud (Not) To Be?

友達は「人が死んだ時に悲しいって言う気持ちがわからなくて、もちろん理性としてそう言う気持ちがあるって言うことは受け止めてるけれど、実感としてわからないの」
と言っていて、

一方で、わたしは脳(精神)を病んで一年以上、心筋梗塞で死にかけて、手術は成功したけれど心臓は元に戻らない
狭心症も持続中
喘息も再発して、総合病院で喘息のつもりで診てもらったら併発して謎の肺病(謎というのは未知、じゃなくて検査

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Youtubeラジオ初めてみました

Youtubeラジオ初めてみました

前々からTwitterの方ではやるやる言っていたYoutubeラジオ、やっと一つアップすることができました☻

もう、Googleの言ってることはわかんないしアップル(iMovie)の言ってることもわかんないし、静止画も録音した音源も用意してからこんなに苦労するとは思いませんでした

でも、そんなこんなでなんの役にも立たない深夜の独り言をアップしたので、聞いてみてください
話題ってありそうでないで

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過去の浜辺を歩く(墓碑銘)

過去の浜辺を歩く(墓碑銘)

過去というのは、海辺を振り返ってみると延々と続いているお墓だ。
暖かいとか冷たいとかいうほどでも無い、光源のはっきりしない僅かに冷えた穏やかな日差しと波の、その波打ち際にずっとお墓が並んでいる。

ずっと続いていた「今」が「過去」になる時というのはやっぱり区切りがあって、これまでは一緒だったけれどこれからは別々だね、と確かめ合って砂に埋葬していく、という事だと思う。その意味で過去に「なる」のではな

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雪片の記憶

雪片の記憶

わたしは会いたい人にしか会いたくないし、欲しいものしか欲しくない。

「あなたはさー、そういう白痴美?みたいなの好きだよね。こう、感情の起伏が少なくて何考えてるかわからないっていうか、儚い感じっていうかさ。今にも消えちゃいそうな感じ」

先日、友人にそう言われた。確かにそうだな、と思う。
私にとって親しみがあるのは静かな言葉と悲しみと寂しさで、激しい感情表現は苦手だ。

私は中学生までの頃、ロック

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お礼

お礼

先日書いた「死にかけていた頃の、美しい世界と失われた言葉のお話」という投稿に対して、大きなサポートをいただいた方がいらっしゃいました。

大変嬉しく、また、励みになりました。
どうもありがとうございます。

これからも、役に立つ文章は書けないでしょうが、何かを書いて行きたいと思います。

皆様、気になったものがあったら読んでいただけたら嬉しいです。

9月前半①肩こりと思ったら心臓病だった。

9月前半①肩こりと思ったら心臓病だった。

毎日日記を書く気力がもうないので、大まかな期間で書くことにしました。
8月を書いていないんですが、その前に記憶に新しく、死にかけたというイベントがある9月の前半を書こうと思います。
(この日は死にかけたという以上に、「嘘みたいな話」も多いんですが)

胸痛で倒れる9月3日、私は1人で胸痛(正確には鎖骨の下あたりの筋肉の圧痛)にうめいていました。
聞かせる相手もいないのに「うぐぐぐぐ…」と声が漏れる

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食器を漂白するのがすき。

食器を漂白するのがすき。

洗った食器を、ハイターを溶かした水の中に沈めていく。気泡を含まない様に、そっと。
翌朝、冷たい塩素の溶けた水の中に浸かって、真っ白に、もしくは完全な透明に戻った食器を見るのがすきだ。

夜を通って、水面に隔てられた食器たちは、まるで触れられることを拒んでいるみたいに静謐で、例えばそれは、夜、人々が寝ている間にひっそりと積もった雪面に似ている。

拒絶は美しさではないけれど、美しいということはいつも

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空を飛ぶカモメの軌跡を、目で辿る。

空を飛ぶカモメの軌跡を、目で辿る。

以前にネイルのことを書いたけれど、恋人の髪を染めたりもする。

僕は頭の中で塗り絵をするのが好きな(というか癖のように風景でも髪でも肌でも塗り絵を繰り返している)ので、髪の毛の色を考えるのも楽しい。今の色を見て、なんどかシミュレーションしてみる。

「染める」というのは絵具を混ぜるのとは訳は違うけれども、基本的には減法混色なので、大まかな仕組みは同じはずだ(特にカラークリームの場合は)。

この時

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揮発性の記憶(volatile memory)

揮発性の記憶(volatile memory)

今の薬に変更になった翌日(なので日記の6月23日だ)、重い体を引きずってバスルームに行ったものの動けなくなってバスタブの中に座り込んでしまった時。

シャワーが周りに当たる「サー」というホワイトノイズの高音が滅茶苦茶に立体的で、それは非現実故に現実以上にディフォルメされた、作り物のようだった。まるで映画館に降る雨みたいに。

そして僕の身体は動かない。泡だらけの頭を抱えたままじっと、何がか通り過ぎ

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夢も現も無い様な日々の。

夢も現も無い様な日々の。

夜中に目を覚まして、朝4時にコンビニへ行き、カモメが街の上を飛んで、空には白い半月が浮かんでいる。
夢も現も無いような日々。

耐えかねているものがきっとみんなにもあるのだろうけれど、それを棄てることも出来ずに、朦朧として忘却や眠りに似た代替物の様な、日々とも呼べないような時間を過ごして行って、その間にもいのちだけが削られていく。

唯一のものになりなさいなんて言われて、何事も、何事とも代替可能な

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小瓶の中の、ラメと閉じ込められる

小瓶の中の、ラメと閉じ込められる

恋人の爪を塗る。
キャップについた刷毛を、そっとすべらせる。
かたちのよい指の先にキラキラとした膜ができるその時間を、僕は結構気に入っている。

最初は全く上手くいかなかったそれも、友人に聞いたり、Youtubeの動画を見たりして、何度か練習するうちに、だんだんと思い通りに塗れるようになってきた。
刷毛で爪を擦るのではなくて、刷毛に含まれた塗料だけが爪に触れるようにして、そっと載せていくのがいい。

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