KO-21いきものぐるり

身の丈サイズのいきもの観察記。生活のなかで発見したいきものの「気づき」を記します。※使…

KO-21いきものぐるり

身の丈サイズのいきもの観察記。生活のなかで発見したいきものの「気づき」を記します。※使用している写真は基本私が撮影したものです(古いものも含みます)。見出し画像では「みんなのフォトギャラリー」を使用する場合もあります。

マガジン

  • 鳥-翼を獲得した恐竜-

    おもに私が出合った鳥たちと、鳥たちに関する記事をまとめています。鳥が好きな方や鳥のことを知りたい方におすすめします。月に2〜3回ほど更新する予定。

  • 木々や草花のお話

    おもに私が出合った木々や草花と、木々や草花に関する記事をまとめています。植物が好きな方や、家の周りでみかける草花に興味がある方におすすめします。月に2〜3回ほど更新する予定。

記事一覧

固定された記事

「ツバメの巣」その堅牢な造りの秘密

春の到来を告げ 人の生活に密着する渡り鳥  暖かくなり、今年もまたツバメの季節がやって来ました。翼を翻して自由に飛び回るその渡り鳥をみるたびに、長く感じられた冬…

「生田神社のアイガモ」農業で活躍する鳥が飼われているワケ

罰当たりなニュースが発端で 不思議に思ったカモの存在  2024年5月17日、兵庫県神戸市の生田神社で罰当たりな行為が発生しました。酒に酔った男性が同神社で飼っているア…

メルカリで出合える天然素材

時期を合わせる、山を登る 羽根集めは意外とたいへん  野鳥が好きな私は、道端で珍しい羽根が落ちていたらつい拾ってしまうことがあります。自然界の美しい落とし物。で…

「ツツジ」斬首に似た花弁の散り方

蜜を吸いながら歩いた 帰り道に咲く花  散歩道でツツジをみかけるたび、「子どもの頃はよく帰路に咲くツツジの蜜を吸っていたわ」と、母が話していたのを思い出します。…

“アオサギは頸を曲げて飛ぶ”という図鑑説明に疑問を抱いた

サギ類日本最大なのに 身近すぎる巨鳥  私が日常的に目にする野鳥のなかで、もっとも大きな鳥は? と考えると、やっぱりサギ類日本最大のアオサギ(Ardea cinerea)にな…

「柏の葉」神に捧げる天然の器

「柏もち」なのに 葉のなかに「よもぎもち」  こどもの日のお馴染みといえば、鯉のぼり、新聞紙で折った兜、そして柏もちが挙げられるでしょう。晩春特有の清涼な空気を…

「カメムシ」激クサ昆虫の大量発生にご注意を

臭いだけに止まらない 「果樹カメムシ」の害  また、あの昆虫に悩まされる季節がやってきました。洗濯物を取り込む際にこっそりと侵入して激臭を放つ、茶色だったり緑色…

私が出合った美しき夏鳥3種

暖かな気候になって訪日する 羽色鮮やかな渡り鳥たち  以前、ツバメの巣について紹介した記事のなかで、気候が暖かくなって渡ってくる鳥を「夏鳥」と呼ぶこと、ツバメも…

【再生栽培①】元手ゼロ円で育てたネギを食べてみたい!

 「好きな生き物は?」と聞かれると迷わず鳥や恐竜を挙げるのですが、私は基本、生き物全般に関心があります。もっといえば、生き物の生態や形態にとても興味があって、た…

ホタルイカは自分で光って眩しくないのかを調べたかった

茹で干しを食べながら思う 深海イカの目の事情  体調を崩してからアルコールは医者から止められているのですが、とある事情からおつまみ用の茹で干ししたホタルイカを買…

「サクラ」徒歩圏内で花見ができるワケ

最寄りの公園から小学校 道路沿いにまで咲く日本の象徴  春先に外出するたび、「今年もサクラをみれてよかった」と妙に安堵するのは、私だけでしょうか。その淡いピンク…

「ナガミヒナゲシ」増殖力最強クラスのケシ科植物

「この花なんか増えてない?」 日常を彩るオレンジ色の花弁  かなり以前から感じていたのですが、とある花を目にする機会が増えました。花びらは6枚くらいで、オレンジ色…

新社会人時代、ハシビロコウの決定的瞬間を撮り損ねた

神戸どうぶつ王国で出合った 1属1種の不動の鳥  何年か前に新社会人になり、勤務地が神戸だったこともあり、ポートライナーに乗ってすぐの「神戸どうぶつ王国」へ行った…

「森林浴」ストレスホルモンを下げる自然の効能

野鳥観察中に気づく 心持ちが軽くなる感覚  野鳥好きの私は、休日になるとバードウォッチングのために山に登ったり、鷹柱(タカの渡りのために群舞すること)がみられる…

私の羽根コレクション3選

自然界の住人たちの 美しき落とし物  衛生上あまりよろしくないとわかりつつも、落ちている鳥の羽根を拾って集めていた時期がありました。柄や色合い、質感。その全部が…

「ビタミンK」青汁習慣で注意したいこと

常飲できるワケはハチミツのあま味  2021年の9月半ばに、因果関係がはっきりしない体調不良に悩まされるようになり、現在(2024年4月3日時点)も不調がずっと続いている…

「ツバメの巣」その堅牢な造りの秘密

「ツバメの巣」その堅牢な造りの秘密

春の到来を告げ
人の生活に密着する渡り鳥

 暖かくなり、今年もまたツバメの季節がやって来ました。翼を翻して自由に飛び回るその渡り鳥をみるたびに、長く感じられた冬の終わりを体感できます。
 
 春を代表するこのツバメは、カラスなどの天敵からヒナを守るため、民家や施設などに巣をつくります。そのため人の目につきやすく、糞公害などの被害も目立つ鳥でもあります。2010年に大阪府吹田市で行われたツバメの巣

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「生田神社のアイガモ」農業で活躍する鳥が飼われているワケ

「生田神社のアイガモ」農業で活躍する鳥が飼われているワケ

罰当たりなニュースが発端で
不思議に思ったカモの存在

 2024年5月17日、兵庫県神戸市の生田神社で罰当たりな行為が発生しました。酒に酔った男性が同神社で飼っているアイガモの首根っこをつかんで木に叩きつけたそうです。現場を撮影していた旅行客からの連絡によって行為が発覚し、動物愛護法違反の疑いで現行犯逮捕されたとのこと。

 このニュースを読んで「なんてけしからんことを!」と憤るとともに、「そも

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メルカリで出合える天然素材

メルカリで出合える天然素材

時期を合わせる、山を登る
羽根集めは意外とたいへん

 野鳥が好きな私は、道端で珍しい羽根が落ちていたらつい拾ってしまうことがあります。自然界の美しい落とし物。でも、そうした宝物に出合う機会は、それほど多くはありません。

 鳥の羽根は時期によってはなかなか落ちていないこともあったり、深山にすむ鳥だとわざわざ山を登らないと羽根の入手は難しかったりと、羽根集めはたいへんな作業です。鳥の羽根コレクター

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「ツツジ」斬首に似た花弁の散り方

「ツツジ」斬首に似た花弁の散り方

蜜を吸いながら歩いた
帰り道に咲く花

 散歩道でツツジをみかけるたび、「子どもの頃はよく帰路に咲くツツジの蜜を吸っていたわ」と、母が話していたのを思い出します。私が日常でよくみかけるツツジは、花壇で花咲かせている、だれかが大切に育てたツツジなので、その花をむしって蜜を頂戴するなんてことは残念ながらできません。ですが、こうした花の話から散歩中での遭遇まで、つくづくツツジという花は、昔から私たちの生

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“アオサギは頸を曲げて飛ぶ”という図鑑説明に疑問を抱いた

“アオサギは頸を曲げて飛ぶ”という図鑑説明に疑問を抱いた

サギ類日本最大なのに
身近すぎる巨鳥

 私が日常的に目にする野鳥のなかで、もっとも大きな鳥は? と考えると、やっぱりサギ類日本最大のアオサギ(Ardea cinerea)になります。あれほど大きな鳥なのに、河川から砂浜、あるときは人が集まるような大きな噴水のある公園でみかけたこともあり、街でも自然のなかでも、水辺の至るところで出合う鳥だと感じます。

 ぎゃー、ぎゃー、と古代の王者である恐竜を彷

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「柏の葉」神に捧げる天然の器

「柏の葉」神に捧げる天然の器

「柏もち」なのに
葉のなかに「よもぎもち」

 こどもの日のお馴染みといえば、鯉のぼり、新聞紙で折った兜、そして柏もちが挙げられるでしょう。晩春特有の清涼な空気を感じながら食べる、よもぎの風味と柏の葉の薬味に似たさわやかさ、そしてほっこりするあんこの甘味。幼少の頃からこの柏もちが、私は大好きでした。

 ずっと思っていたのですが、もちをくるんでいる葉は柏の葉ですが、くるまれているもちに使われている

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「カメムシ」激クサ昆虫の大量発生にご注意を

「カメムシ」激クサ昆虫の大量発生にご注意を

臭いだけに止まらない
「果樹カメムシ」の害

 また、あの昆虫に悩まされる季節がやってきました。洗濯物を取り込む際にこっそりと侵入して激臭を放つ、茶色だったり緑色だったりする、あの困り者。そう、カメムシです。
 カメムシ、と一言で言っても、ツヤアオカメムシ(Glaucias subpunctatus)やクサギカメムシ(Halyomorpha halys)など種類がさまざまで、なかには背中にハートマ

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私が出合った美しき夏鳥3種

私が出合った美しき夏鳥3種

暖かな気候になって訪日する
羽色鮮やかな渡り鳥たち

 以前、ツバメの巣について紹介した記事のなかで、気候が暖かくなって渡ってくる鳥を「夏鳥」と呼ぶこと、ツバメもまたこの夏鳥に含まれる鳥類であることを紹介しました。このツバメだけでなく、暖かな気候になって日本に渡ってくる鳥はまだまだいます。

 今回は私がこれまでに出合った夏鳥を3種、紹介したいと思います。……正確にお伝えすると、「写真として記録す

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【再生栽培①】元手ゼロ円で育てたネギを食べてみたい!

【再生栽培①】元手ゼロ円で育てたネギを食べてみたい!

 「好きな生き物は?」と聞かれると迷わず鳥や恐竜を挙げるのですが、私は基本、生き物全般に関心があります。もっといえば、生き物の生態や形態にとても興味があって、たとえば全長100cmもあるオオサンショウウオがじつは少食だとか、コイには胃がないといった、生き物にまつわるちょっとしたお話がとても好きです。

 「生き物」というと、私はつい植物の存在を忘れてしまうことがあります。このアカウントを開設するき

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ホタルイカは自分で光って眩しくないのかを調べたかった

ホタルイカは自分で光って眩しくないのかを調べたかった

茹で干しを食べながら思う
深海イカの目の事情

 体調を崩してからアルコールは医者から止められているのですが、とある事情からおつまみ用の茹で干ししたホタルイカを買うこととなり、炭酸飲料と一緒におやつ感覚でいただいていました。つまんで食べられる大きさながら、イカのしっかりとした弾力があり、あまからい味付けもあってご飯のおかずでもよかったな、と食べ終わってから思うのでした。

 もうひとつ思うところが

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「サクラ」徒歩圏内で花見ができるワケ

「サクラ」徒歩圏内で花見ができるワケ

最寄りの公園から小学校
道路沿いにまで咲く日本の象徴

 春先に外出するたび、「今年もサクラをみれてよかった」と妙に安堵するのは、私だけでしょうか。その淡いピンク色の花弁は、咲けば心を華やかさ、散れば物悲しさをみる人に与えます。満開のサクラをみると、まるで世界に歓迎されているかのような気持ちにすらなるので、この花の影響力は凄まじいと毎年感じます。

 日本人の郷愁に訴えかけるこの象徴的な花は、現代

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「ナガミヒナゲシ」増殖力最強クラスのケシ科植物

「ナガミヒナゲシ」増殖力最強クラスのケシ科植物

「この花なんか増えてない?」
日常を彩るオレンジ色の花弁

 かなり以前から感じていたのですが、とある花を目にする機会が増えました。花びらは6枚くらいで、オレンジ色。草丈は比較的高く、草地にぴょん、と頭を出しているように群生しています。今回はこの身近な「ナガミヒナゲシ(Papaver dubium)」を紹介します。

意図せず侵入した
道路沿いに咲く外来種

  ナガミヒナゲシはその名前からもわか

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新社会人時代、ハシビロコウの決定的瞬間を撮り損ねた

新社会人時代、ハシビロコウの決定的瞬間を撮り損ねた

神戸どうぶつ王国で出合った
1属1種の不動の鳥

 何年か前に新社会人になり、勤務地が神戸だったこともあり、ポートライナーに乗ってすぐの「神戸どうぶつ王国」へ行ったことがありました。もとは「神戸花鳥園」という名前で、花と鳥を主軸にした施設でした。神戸花鳥園時代にも何度か訪れたこともあり、私にとっては思い出のある空間です。神戸どうぶつ王国として生まれ変わってからも、色とりどりの羽の鳥が広い空間を自由

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「森林浴」ストレスホルモンを下げる自然の効能

「森林浴」ストレスホルモンを下げる自然の効能

野鳥観察中に気づく
心持ちが軽くなる感覚

 野鳥好きの私は、休日になるとバードウォッチングのために山に登ったり、鷹柱(タカの渡りのために群舞すること)がみられる場所まで電車で隣の市まで行ったりしていました。ですが、体調を崩してから、かかりつけ医に「無理のない範囲で歩くように」と言われ、仕方なく近くの海辺に出たり、公園を歩く程度にしています。

 体調が優れなくても、少し木々がある場所まで行くと、

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私の羽根コレクション3選

私の羽根コレクション3選

自然界の住人たちの
美しき落とし物

 衛生上あまりよろしくないとわかりつつも、落ちている鳥の羽根を拾って集めていた時期がありました。柄や色合い、質感。その全部が愛おしく感じられるのと、たった1枚の羽根でも、その持ち主である鳥が近くで生きているのだと感じられて、それだけでも野鳥という存在が身近に思えてうれしくなるので、ついつい集めていました。

 今回はその羽根コレクションの一部と合わせ、その羽根

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「ビタミンK」青汁習慣で注意したいこと

「ビタミンK」青汁習慣で注意したいこと

常飲できるワケはハチミツのあま味

 2021年の9月半ばに、因果関係がはっきりしない体調不良に悩まされるようになり、現在(2024年4月3日時点)も不調がずっと続いている状態です。せめて少しでも健康を取り戻したくて、2023年の初めくらいから習慣として青汁を飲むようになりました。
 青汁を飲んだからといって、目にみえてなにか変わったことはとくにありませんが、「生活に野菜を取り入れている」と実感で

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