ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「世界は経営でできている」についての記事となります。

■著者

岩尾 俊兵
慶應義塾大学商学部准教授。平成元年佐賀県有田町生まれ。東京大学博士(経営学)。第73回義塾賞、第36回組織学会高宮賞(論文部門)、第37回組織学会高宮賞(著書部門)、第22回日本生産管理学会学会賞(理論書部門)、第4回表現者賞等受賞。組織学会評議員、日本生産管理学会理事を歴任。著書に『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』(光文社新書)、『13歳からの経営の教科書』(KADOKAWA)、『日本“式”経営の逆襲』(日本経済新聞出版)、『イノベーションを生む“改善”』(有斐閣)ほか。

■まとめ

筆者の言いたいことは、「奪い合う社会」からの脱出。
金銭、事案、歓心、名声など、人生における悲喜劇は「何かの奪い合い」から生まれる。そして奪い合いは限りある価値に対して発生する。「もたもたしていると限りあるものがなくなるかもしれない」その思いから、短期利益志向や部分最適化志向になっていき、「自分にとっての本当の目的、究極の目的」から遠ざかってしまう。

「長い目で見れば、遠回りするする方が良いかもしれない」そんなふうにすべてのことを思えるようになりたい。価値あるものをすべて有限であるという思い込みを取り払い、自分の究極の目的のために何をするべきか考えれるようになりたい。限りある価値を獲得するために、手段に振り回されないようにしたい。「人生は経営でできている」そんなことを感じる本です。

■気になった言葉

・貧乏は経営でできている
表面的には富裕層に見える人にも貧乏の影は迫る。
たとえ見た目には裕福そうにみえようと、あるいは実際に年収がたかかろうと、出ていくお金がそれ以上に大きくて支出が抑制できないならば誰でも貧乏になる。

だからと言ってケチすぎるのは一番の無駄遣いである。
死ぬまでタンス預金にお金を貯め続けて、そのお金のありかを誰にも告げなかった人がいるとしたら、するとそのお金を自分のためにも他者のためにも使わずに捨てたに等しい。これ以上の無駄遣いは考えづらい。

どんな人でもお金、時間、知識、信頼の収支のバランスを崩すことで貧乏から抜け出せなくなってしまう可能性がある。
このアンバランスの原因は、「自分の行動の目的が明確化されていないこと」である。まさに貧乏は経営でできている。

貧困は社会問題だが、貧乏は個々人の問題として経営できる部分がある。

・家庭は経営でできている
子供の幸せになるための手段の一つにすぎないはずのお受験を究極の目的だと勘違いして家庭が崩壊したり、同じく手段の一つに過ぎないはずの世帯所得向上が自己目的化してしまって家族関係がギスギスしたりするなど、家庭における悲喜劇は経営の欠如によってもたらされている。

・心労は経営でできている
普段から心労を感じている人は、時に自分の心を閉ざすことで疑似的な解決に向かうことがある。しかし、自分の感覚に気付かないふりをするのは、幸せの感覚も同時にシャットダウンする行為になりかねない。

仕事も組織も人生の目的にはなり得ない。人間の幸せこそがそれらの目的なのだということを忘れてはいけないだろう。
だからこそ、心労を経営するという視点はますます重要になってきている。

・就活は経営でできている
就職においては常に「自分の人生の究極の目的が何なのか」を考え続けないと、悲喜劇を演じ続けることになる。

・健康は経営でできている
経済格差が健康格差を生み出し、健康格差が経済格差を固定する。
こうした悲劇を避けるために、すべての人が自身の健康問題を経営対象として、問題解決の対象としてとらえ直す必要がある。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

その他の記事はこちら

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。

X（Twitter）、Threads、instagramもやっているので、もしよかったら覗いてください。

#マーケティング #ビジネス書が好き #ビジネス書 #レビュー #ビジネス #仕事について話そう #リーダーシップ #毎日投稿 #読書 #哲学 #名言 #エッセイ #自己啓発 #習慣 #習慣化 #自己肯定感 #習慣が変われば人生が変わる #人生 #生き方 #仕事 #社会人 #個人事業主 #フリーランス #経営 #大手 #ベンチャー #マーケティング #大学生 #働き方 #企業 #起業 #インターン #人生 #就職活動 #独立 #生き方 #自己管理 #ワークライフバランス #転職 #毎日更新 #職業 #働く #ライター #コーチング #収入 #スキル #ビジネススキル #お金 #コンテンツ #コラム #毎日note #日記