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【3分要約・読書メモ】武器になる哲学 第1章 「人」に関するキーコンセプト

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今回は「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」の「第1章 「人」に関するキーコンセプト」についての記事となります。


■著者

山口 周
1970年、東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。電通、ボストン・コンサルティンググループ、コーン・フェリー等で企業戦略策定、文化政策立案、組織開発・風土改革等に従事した後、株式会社ライプニッツ設立。現在、同社代表。株式会社中川政七商店、株式会社モバイルファクトリー社外取締役。著書の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』は2018年ビジネス書大賞準大賞受賞。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。

■第1章 「人」に関するキーコンセプト

「なぜ、この人はこんなことをするのか」を考えるために

・ロゴス・エトス・パトス:論理だけでは人は動かない

人の行動を本用の意味で変えさせようと思うのであれば、「説得よりは納得、納得よりは共感」が求められます。論理によって人が動くと誤解している人が多い。ロゴス=論理、エトス=倫理、パトス=情熱。人を動かすには、「ロゴス」「エトス」「パトス」の3つが必要。

・自由からの逃走:自由とは、堪えがたい孤独と痛烈な責任が伴うもの

無条件に「自由」はよいものだと考えるが、本当だろうか?自由は代償として必然的に生み出す刺すような孤独と責任の重さに人々疲れ、過去ドイツでは、ナチズムの全体主義に携行することを選んだ。自分自身でものを考え、感じ、話すことが重要である。「自分自身であること」について勇気と強さを持ち、自我を徹底的に肯定することが幸福の実現に必要。

・報酬:人は、不確実なものにほどはまりやすい

人は、「不確実なものほどハマりやすい」という生理的傾向がある。ギャンブルや、社会問題となったコンプガチャは変動比率によってはまってしまう。さらに、ソーシャルメディアも同じ仕組み。ソーシャルメディアの報酬は、ドーパミン。SNSを確認せずにはいられないのは、ドーパミンが原因です。SNSは予測できず変動比率スケジュールで動いているため、人の行動を強化する(繰り返しそれを行わせる)効果が非常に高いです。

・悪の陳腐さ:悪事は、思考停止した「凡人」によってなされる

凡庸な人間こそが、極め付けの悪となりうる。「自分で考える」ことを放棄しまった人は、誰でも「悪の怪物」になる可能性がある。人は、その可能性をしっかりと見据え、思考停止にならないことが重要。私たちは人間にも悪魔にもなり得ますが、両者を分かつのは、ただ、「システムを批判的に思考する」こと。

・認知的不協和:人は、自分の行動を合理化するために、意識を変化させる生き物

事実と認知の間で発生する不況下を解消するために、認知を改める。これは人間関係でもよくある話。好きでもない男性から、あれこれ厚かましく指示されて手伝っていたところ、そのうち好きになってしまった。これも認知的不況下が原因。「好きではない」という認知と「あれこれ世話している」という事実は不協和を発生させます。世話をしている事実は変えれないので、「好きではない」という認知を改変してしまう。

周囲から影響を受け、考えが変わり、その結果として行動に変化が生じると私たちは信じています。人間は主体的存在であり、意識が行動を司っているという自律的人間像です。しかし、フェスティンガーはこの人間観を覆しました。社会の圧力が行動を引き起こし、行動を正当化・合理化するために意識や感情を適応させるのが人間だということです。

・権威への服従:人が集団で何かをやる時には、個人の良心は働きにくくなる

悪事をなす主体者の責任があいまいな状態になればなるほど、人は他社に責任を転嫁し、自制心や良心の働きは弱くなる。
現在のように分業がスタンダードになっている社会では、私たちは悪事をなしているという自覚すら曖昧なままに、巨大な悪事に手を染めることになりかねません。多くの企業で起きている隠蔽や偽装は、そのような分業によってこそ可能になっていると考えられる。これを防ぐには、自分のやっている仕事が、システム全体として社会にもたらすインパクトを俯瞰的に捉えることが必要。

・予告された報酬:「予告された」報酬は、創造的な問題解決能力を著しく毀損する

人が創造性を発揮してリスクを冒すためには「アメ」も「ムチ」も有効ではなく、そのような挑戦が許される風土が必要だということであり、さらにそのような風土の中で人が敢えてリスクを冒すのは「アメ」が欲しいからではなく、「ムチ」が怖いからでもなく、ただ単に「自分がそうしたいから」ということです。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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