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茶室

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古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。
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吉田藩伊達家菩提樹の大乗寺さんへお茶をいただきに…

吉田藩伊達家菩提樹の大乗寺さんへお茶をいただきに…

宇和島市吉田町にある大乗寺さんへ。四国唯一の臨済宗のお寺だそうで、吉田藩伊達家の菩提樹でもあります。表千家の澤井先生が月2回教えにいかれているそうで、社中の方の御自宅の畳がスタイロ畳でお稽古で直ぐに足が痛くなるとのことで見せていただきに行きました。お稽古の終わり頃に来てお茶を飲んだらいいよと言って頂いたのでお言葉に甘えました。

大乗寺は3年ぐらい前、秋のお茶会に佐藤先生にお誘い頂いて行きましたが

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塵穴

塵穴

塵穴(ちりあな)とは露地の腰掛待合や茶席の躙口(にじりぐち)の近くに設ける四角形または円形の穴で覗き石(のぞきいし)と呼ばれる自然石を備えます。

一般に外露地には四角形、内露地には丸形の塵穴を配置することが多く、塵穴の意味は客を迎える際に露地を清掃し、落葉や枯枝を入れるための穴だが、実際に落ち葉は入れず枝のついた青葉を入れ、青竹の塵箸(ちりばし)をたてかけておく。

お茶をされていない方から見る

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夏休み子ども茶道教室

夏休み子ども茶道教室

昨日は2回目、和室に場所を移してお菓子(主菓子)の食べ方、薄茶の入れ方、帛紗捌きやチリ打ちを練習しました。

雨が放っており、エアコンはかけてるのですがコロナ対策で窓を開けているためジメジメで暑かったです。

小学生低学年 14名のお子さん 浴衣を着てくれるお友達が多くて花が咲いたように明るいですよね。子どもの浴衣姿は可愛いですよね。

先生のお話を聞きながらみんな真面目にお茶を点てます。自分で加

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晃々庵さんへ

晃々庵さんへ

昨日は午前中晃々庵さんへお邪魔…2時間弱もお話ししてしまいました…お茶室は落ち着きますね。

社中さんが現在15名とのことであと5名ほどお弟子さんを取られるそうです。習うなら早めにお願いしないといけませんね。体験で来られて4.5帖を見られたら習いますとおっしゃられるとのこと…嬉しいですね。

午後からは興居島の打ち合わせ…電気のコンセントやスイッチ、照明器具の位置を確認してもらい、大工さんの作業場

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暑くて溶けそう…

暑くて溶けそう…

今日はいくつかの用事を済ますために市内中心部へ…それにしても暑かったですね。車の温度計は昼過ぎには35°Cを超えてました。梅雨なのに一気に猛暑になりましたね。

県庁に行ったら菊貞さんのアマビエが飾っていました。

午前中と夕方帰ってからは見積り作業や、図面の修正などをしながらこの前の東京で見た小堀遠州の茶室「転合庵」について忘れないうちにとまとめ作業。

間取りはネットで調べたらこんな感じだそう

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小堀遠州「転合庵」

小堀遠州「転合庵」

東京最終日、午前中は加盟店会議に参加、いくつかの重要施策の発表もありました。後半のパネルディスカッションでは皆様の熱い想いを聞いて私も原点に帰りもっと一生懸命しないといけないといい刺激を頂きました。

午後も省庁レク(国交省などの各省庁の担当者の方が来てくれて新しい法律や施策などの説明をしてくれる)も聞きたかったのですが、折角東京に来たからと、17世紀前半に京都伏見の六地蔵に建てた数奇屋の一部を大

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コンセプト別提案ポストカードプレゼント

コンセプト別提案ポストカードプレゼント

このブログでもご紹介させていただいた建築家とリフォームシリーズ、コンセプト別提案ポストカードの印刷ができましたので、新築や古民家再生、お茶室などの施工事例を掲載した会社概要(B6サイズ)のセットを無料でお送りさせていただきます。

お送りさせていただく数量は先着順で30名とさせていただきます。

こちらに必要事項をご記入の上お申し込みください。一週間程度でお手元に届きます。ご応募お待ちしております

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リビングにお茶室 人生に侘び寂びを…「お茶室のある家」

リビングにお茶室 人生に侘び寂びを…「お茶室のある家」

建築士と創るリフォームのご提案。

本格的なお稽古場までは必要無いけど、生活が豊かになるちょっとしたお茶を点てる場所が欲しい…そんなご要望をお聞きすることも多いです。今あるリビングに椅子に座って準備ができる水屋と、小間や4.5畳のお茶室をリフォームで造ってみませんか。

小上がりに炉がある住まい

リビングに小上がりの畳みコーナーはあるけど炉が無い。あるいは畳の間を新たに設けて炉を切ることもできま

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躙口(にじりぐち)

躙口(にじりぐち)

茶室に入る小さな入り口を躙口、あるいは潜(くぐ)りと呼ぶ。高さ二尺二寸(約66cm)×幅二尺一寸(約63cm)の余りの小さな口から躙り入るので躙り上りとも称される。寸法には規準が無く、待庵(たいあん)の躙口は大きく高さ二尺六寸(98cm)、幅二尺三寸六分(89cm)で早い時期のチャレンジでの試みだったようです。

松屋久重の松屋日記で、千利休が「大坂枚方の舟付にくぐりにて出を侘(わび)て面白」とし

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外腰掛け

外腰掛け

お茶事において露地に出て外腰掛けで待つことには意味がある。
外腰掛けを作らせていただきました。

基礎が出来たら土場で小間と同じように材料を選んで仮組みの作業

仮組みが完成したら解体し現場に持ち込みます。足元は柱と束石を貫通させたボルトで基礎のコンクリート緊結します。

仕事納め

仕事納め

2021年もありがたいことにいい仕事をさせて頂きました。大きなものでは古民家再生2軒、新築工事2軒をさせていただきました。無論それ以外にも皆様よりお仕事を頂き感謝しております。ありがとうございました。

晃々庵 下屋工事

砥部の家 古民家再生

スキップフロアのある古民家再生

一休庵 お茶室のある新築工事

古材のある家 新築工事

今年一年ありがとうございました。本日仕事納めとなります。来年

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水屋について

水屋について

表千家、裏千家、お点前が少しづつ違いますが建物の方で言うと一番は水屋の違いが大きいようです。小さなことではヒル釘などの形も違うし、裏千家には表千家にはない大炉などもあったりします。幸いなことに私は表千家、裏千家両方のお茶室を手掛けることができたのでかなり勉強になりました。

表千家の水屋

裏千家の水屋

普通各流派ごとにお茶室を作られる設計の方が多いかと思うのですが、両方経験できたのは、これかな

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三帖台目の小間新築

三帖台目の小間新築

お茶室を建てる際には作業場(土場)で木材を加工しながら仮組みをします。この小間で材料を確認してから3ヶ月ぐらいでしょうか…材料も丸太の場合末口と元口の大きさが極端に違うほど加工も難しいですし、見た目もあるので出来るだけ同じ太さのものを選びます。無論真っ直ぐで見た目も綺麗なものを選び出します。

初めに小屋組の加工から…材料が細くて垂木なども角材ではなく丸太が見えてくるので、見えない部分でどう強度を

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杉皮葺き

杉皮葺き

昨日は今年最後のお稽古でした。

主菓子は福岡の鶏卵素麺で有名な松屋さんの径山(きんざん)というお菓子、羊羹の中に栗が入っていてしつこくない甘さで美味しかったです。お茶も美味しいですが、珍しい美味しいお菓子がいただけるのも楽しみです。

今日は杉皮という素材について

杉皮…文字通り杉の樹皮です。これすごく長持ちします。使い方として茶室の腰に貼ったり、ブロック塀の上にブロックを隠すために貼ったり。

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