くじはし

だれかわたしに病名をつけてくれ

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だれか私に病名をつけてくれ

人生27年目 ヌード撮影が趣味です 常に何かを考えています そのほとんどが恐らくどうしようもないことで、物事の起源や、最近は生物の成り立ちについて考えています 22歳で結婚して、今年の1月に離婚しました 子どもがひとり 離婚の際、まだ夫だった人に「きみは頭がおかしい」と言われました 人間の性について考えています なぜここまで進化したのかということについて考えています ひとのヌードを撮って、性について興味がある、というと多くの人が感受性の乏しいくだらない勘違い

    • 遺伝のはなし。

      父は脚が短い。 長姉も短い。 ふたりとも面白いくらい短い。 まさかまさかとは懸念してたけど、このあいだついに彼に「脚短いね」て言われた。 まさかまさかとは思ってた。 いつもスカートはいて誤魔化してた。 ワイドパンツで誤魔化してた。 丈の短いトップスで誤魔化してた。 ヒールの高い靴で誤魔化してた。 今まで誰にも言われたことなかったけど、正直者で無垢な彼ピッピは臆面なくニコニコしてた。 そんなことがあったのが先月のことで、そんなのすっかり忘れて昨日車校の技能の授業で運転席

      • ケンカの記録

        一昨日、彼をめちゃくちゃに怒鳴った。 怒りの度合いでいうと前夫との離婚協議のときよりめちゃくちゃ怒ってた。 私は感情的な人間だし、今までの経験上、相当に怒り狂ったら泣いて叫んでたんだけど、そのときは「あ、私めちゃくちゃ腹が立ってる」て妙に冷静だった。 彼の言い分を聞きながら、それにひとつひとつ「うん」て言いながら、身体がガタガタ震えた。 悲しいとか悔しいとか一旦超越して、最終的に「ばかじゃないの」しか言えなくなって、頭は妙に冷えてたのに、ちょっとしたきっかけで一気に怒りの

        • おとなになるということは

          バイト先のオーナーが「気持ちは生もの」てよく言うんだけど、それ今までは「鉄は熱いうちに打て」みたいな意味合いかなった思ってた。 けど今日ふと解釈が違って、なんとなく「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のニュアンスかなって思った。 喉元過ぎれば〜の諺は苦しみを忘れるって意味だけど、それが喜怒哀楽どれでも、そのとき感じたことは時間が経てば忘れてしまうってことなんじゃないかな。 どっちのニュアンスが正解なのか聞けばわかるけど、明日の私がオーナーにそれをわざわざ確認するかは明日の私しか分か

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        • 未来日記
          2本

        記事

          此岸と彼岸と単眼の牛のはなし

          シャワー中、彼岸と此岸について考えてた。 明確な境界っていうのは目に見えないけど明らかに違う世界だし、誰にもすぐ近くにある世界で(よく隣り合わせっていうアレ)で、そういう曖昧だけど確かな境界は自分の中にもある。 例えば私の肉体はいっつもきちんと現実を生きてるけど、頭の中は自分の素肌から3センチ外側をふわふわ歩いてる感じがしてる。 説明するの難しいけど、うちの猫の瞳孔の周りに不均等にギザギザしてキラキラした線が走ってて、常に現実逃避したい私の思考はいつも猫の目のギザギザみたい

          此岸と彼岸と単眼の牛のはなし

          思い込みどん詰まり人生

          ここ数日というかこの一年、とにかくしんどいなあと思うことが多くて先日の娘の手術入院がダメ押しになったのか3日前に過呼吸になった。 もう無理だなしんどいなこれもうダメだもう頑張れない頑張りたくないって涙がボロボロ出て、いろいろ限界が来て昨日は一日中こんこんと眠り続けた。 娘が生まれて4年と4ヶ月、はじめて終日DVDを見せて、片腕骨折してるのにトイレの介助もしてあげられなくて、食事も朝たくさん作ったサンドイッチをお昼ひとりで食べさせたし家事もひとつもできなかった。 情けなく

          思い込みどん詰まり人生

          しあわせのおばさん体型

          もともと太りやすくて昔からむちむちした自分の身体がイヤで、ここ数ヶ月はホルモン治療も手伝ってさらに太ってきた。 体重が50キロ以上になるのがいつも怖かった。 働き始めた10代の頃、無理なダイエットに罪悪感がありつつ忙しさを免罪符に食事をしない日が続いて43キロになった。 生理が止まって尿からカルシウムが溶け出してるって婦人科で叱られて以来、自分の身体を大事にしようって決めたけどやっぱり太るのがイヤで、出産してからもカッコいいお母さんでいたいこれ以上みっともない身体になりたく

          しあわせのおばさん体型

          親の仇

          セックスの前の、あの「セックスしますよ」て一番ドキドキしていちばんロマンを感じる雰囲気が漂っているとき、彼が突然うごきを止めて「待って!待って、蚊!」て私から手を離して蚊を追いかけはじめてパチンパチン手を叩いてるの見て、この人は蚊に親でも殺されたんかって思った。 ご両親ともにご健在だけど。長生きして。 奮闘むなしく彼めちゃくちゃ蚊に刺されてた。 ありがたいことに私は無傷です。

          恋人に鼻くそを食べさせられそうになった

          3ヶ月ぶりに彼と会った 直前まで娘の骨折だなんだで、やっと会えると思ったら彼の乗った飛行機が途中で東京に引き返したりして、やっと会えた頃には既にクタクタだった。 久しぶりだけど久しぶり感なくて、でも会えないあいだメッセージと通話だけでやりとりしてたのが突然生身でやってくるのは妙に脳がバグる感じがして思考の辻褄を合わせるのに少し時間がかかった。 相変わらず日頃からスキンシップが外国人並みなのはいつ接しても素晴らしいと思う。 母が運転する車の中でも散歩途中の信号待ちでもいつ

          恋人に鼻くそを食べさせられそうになった

          そして全治5週間の骨折だった

          4歳の娘が幼稚園で見つけたちいさな石やほそい木の棒やお花の蕾や種を見るのがだいすきで、今日はお尻のポケットにハイビスカスの蕾を入れて帰ってきてくれた。 でも可哀想なことに今日は鉄棒から落ちて怪我をして、私も娘も蕾を楽しむどころじゃなくて、怪我のショックで意気消沈する娘の世話をして寝かせて、洗濯機を回してからハイビスカスの存在を思い出した。 さっき洗濯を終えたハーフパンツを取り出して、くしゃくしゃになった蕾を食卓に添えた。 娘が幼稚園で収集してくるぜんぶにたくさん楽しいとか

          そして全治5週間の骨折だった

          父のはなし

          父という人間に対して、私はとにかく扱いというか接し方に困る。 昔はそれほどでもなかった気がするけど、私が3歳か4歳くらいの頃にラーメン屋さんを開業した頃からなんとなく父という存在がぼんやりしてる。 仕事に忙しくて家にはいないし、週に一回、木曜か火曜の休みも私は学校で夕飯をいっしょに摂るときしか顔を合わせない。 そんな生活がしばらく続いた頃、父が癌で倒れて、母がお店をしながら家事育児をして、経営難で貧乏になってボロボロになった。 夜、お母さんが運転する車に子ども3人乗せられ

          父のはなし

          行き場のない精子のはなし

          セックスのあと彼が いつも精子たちはくじはしの中で卵子探しよんので。 どこやどこや。 ここか。 いやここにはおらん。 じゃあどこやって。 て話しはじめた。 あいにく私は持病の治療中でピル飲んでるからどれだけ探しても卵子にはたどり着けないんだけど。 精子たち、卵子にたどり着けんから死ぬまでの2日間(たぶん2日間)フルマラソン走り続けるんで。 そして目的を達成できず死んでいくらしい。 そうやって死んでいく精子たちより哀れで不憫なのは、ソロプレイ時の無駄打ちによって外気に触

          行き場のない精子のはなし

          古賀という男

          古賀って男がいた。 飲み会で知り合ってなんとなくごはん行ったり昼間出かけたり一人暮らしの私の家に遊びにきたりしてた。 ぼんやり異性として意識してた感はあったけどお互い特に何をするでもなく過ごしたり夢の話したり本読んだり絵を描いたり。 古賀はその日の自分のお弁当を記録した日記をつけたり、キツネとフィリピーナのお話を書いたり、ミノムシコートをデザインしたりしてた。 その頃使ってた私のスカラーの財布に古賀が万年筆で絵を描いた。 レディガガのバックダンサーとお友達だったり、クラ

          古賀という男

          妄想未来日記

          妄想未来日記はじめた。 気が向いたときに書きたいものを書きたいだけ書きたいように書くやつ。 ないことないこと書いてる。 第一回目の日記は2020年4月2日のことを書いた。 そもそもこれを書きはじめたきっかけは、なんとなくNHK見てたときに思いついたことで、私の死後100年200年とか経って、考古学者的な人たちが私のテキトーにつけた日記を発見して、そっから当時の暮らしを紐解くきっかけとか探しはじめたら混乱するだろうなって想像して面白くなって書きはじめた。 っていうのを職場

          妄想未来日記

          子育てのこと

          まだ27年しか生きてないし、知らないことも経験してないことも山ほどあるし、私は特に思考に偏りがあったり頑固だったり性格に難がある。 幼稚園の教育方針なのか何なのか、近頃4歳の娘が「ママのいうことちゃんと聞く」てニコニコ元気よく言ってくれるけど、なんかそれいつも違和感ある。 まだちいさい娘にとっては母親との世界がほとんどすべてって理解できるけど、いつも母親のいうことが正しいと思われては困るし、常に私に判断を仰がれても困る。 交通ルールを守る、挨拶をする、最低限のマナーを習得

          子育てのこと

          未来日記.01(2020.04.02)

          お久しぶりです。 お世話になった皆さんにも何も言わず仕舞いになってしまいましたが、昨年一月に五年間の結婚生活を終え、現在娘と共に大分に拠点を移して、コラムやエッセイを書きながらなんとか生計を立て細々と生活しています。 離婚を経て自分の無力さを痛感し、母であること、妻であること、女性であること、そして一個人であることに様々な思いを巡らせました。 元夫を傷つけてしまうこともありました。たくさんの人からたくさんの意見も貰いました。 それでも私は、自分が自分としての生き方を選

          未来日記.01(2020.04.02)