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結果を手放す

結果より過程


私たちは行動を起こすとき、
「こうなったらいいな」
「こうなるようにしよう」
「こういう結果を得るために行動しよう」といったように、

結果ありきで行動を起こします。
しかし、結果を想定して行動を起こすと、
その結果次第で一喜一憂することになります。

また、結果が振るわないことを恐れ、
行動を躊躇してしまうことが起きます。

私たちの人生を豊かなものにするのは、
行動し、その過程で味わう感情
です。

もちろん、ある結果を目指すことで充実した過程を得ることができる場合もあります。

結果を何よりも重視する段階というのは必要な瞬間があります。
その時は過程など気にせず、結果を追い求めましょう。

ですが本当はそれ以上に、結果を得るために動いた過程に価値があるのです。

人生の目的は過程にあります。

私たちの人生は、行動することでより豊かさを増し、鮮やかなものになります。


色のついたサイコロを振る


このような時に必要な心構えが「結果に期待しない」というものです。

例えると、
サイコロを振りつつ、出る目を気にしないということです。

私たちの人生は、サイコロを振り続けることです。
そのサイコロには数字はなく、代わりに色がつけられています。

結果に期待するという状態は、
「次は青が出て欲しいな」「赤だけは絶対に嫌」というような状態です。

しかし、サイコロを振るのは一度ではなく、
死ぬまで振り続けるわけですから、
人生という1枚の絵を完成させるためには、
次に赤が出た方が良いかもしれないのです。

そういったことは、サイコロを振っている時点では分かりません。

思い出を振り返った時、

「あの経験があったからその後に大きな飛躍があった」というように、

一時で見た時の感情と俯瞰してみた時の感情は大きく異なる場合があります。

行動を起こす時、その行動自体がどのような結果になるかということを予測するのは難しいですし、
その予測が思い通りでなくても気にすることはありません。

ただ淡々とサイコロを振るという行為を楽しむことです。
その瞬間を味わうことです。


そのように、サイコロを振り続けることで、
最終的にあなただけの最高の1枚の絵が完成することになります。

1回1回では絵の全容が見えません。
振り返ったときに見えるのです。

一番壮大なのは死の間際ということになるでしょう。

ですから、今は次に何色が出るのかではなく、
サイコロを振ることを楽しみましょう。

何色が出てもいいと考えていれば、
行動を起こすことの恐れが解消されます。

サイコロを振り続けて完成する絵は、
あなたにとって最も理想的なものになります。

これは決定事項です。

途中、狙った色が出なくても、それが全体の絵を完成させる時に重要な意味を持つことになるのです。


結果を手放し、今を生きる


思った通りの結果が出なくても落ち込む必要はありません。

また、結果を想定しすぎるのもよくありません。

もちろん、適度な想定であれば問題ありません。
適度というのは、「どう転んでもいい」という態度です。

どうなっても、「行動した自分が手に入る」という態度です。

執着があるというのは、結果のために行動してしまっているわけですが、
行動というのはその行動自体を楽しむために行うものです。

それが今を生きるということです。


結果に期待し、執着することは、
未来を生きるということです。

未来を生きるというのは、不安や恐れを生み出します。

不安や恐れから行動すれば、それを引き寄せることになります。

短期的に見ても、結果に執着することが最も不都合な結果を生むことになるのです。

ここまで述べたように、私たちが集中するのは結果ではなく行動です。

一瞬一瞬の行動を楽しみましょう。
その瞬間の感情、感覚を味わいましょう。

最終的に最高の1枚になる絵に信頼を寄せ、
毎日楽しくサイコロを振っていきましょう。



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