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#3 アイドルと戯言

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食前舌語のアイドル論。 なんとなく思ったことをつらつら書いていく。
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記事一覧

#3_16 2023年地下アイドル業界分析~TikTokとFRUITS ZIPPER/iLIFE!~

#3_16 2023年地下アイドル業界分析~TikTokとFRUITS ZIPPER/iLIFE!~

(記事内で表現している序列については食前舌語の独断と偏見による判断であるためご容赦いただきたい。)

昨年好評だった「地下アイドル業界構造」に対し、この1年間で地下アイドルの業界縮図は非常に大きく変化した。

「なぜオワコンと言われた地下アイドル業界に変化があったのか」
これに対し、食前舌語は過去の記事をもとにしつつ「TikTok」という背景を絡めつつ、FRUITS ZIPPER/iLIFE!の何

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#3_15 【後編】アイドルの夏フェスを勝手に考察してみた(夏フェスはコロナ後に死んでいく)

#3_15 【後編】アイドルの夏フェスを勝手に考察してみた(夏フェスはコロナ後に死んでいく)

幾度となくライブアイドルがこの言葉を口にした気がする。

「今年の夏が勝負」

ただ、夏フェスって要はいつもの対バンの延長線なのでは?と思うこともよくあるわけで。
改めてアイドルシーンの夏フェスをまとめる必要があると考え、今回記事を書いた次第である。

前半はオタク目線・アイドル目線で夏フェスを分類しつつ、夏フェスの価値を再定義していく。
後半ではイベンター目線に立ちつつ、今後の夏フェスの展望を分

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#3_14 【前編】アイドルの夏フェスを勝手に考察してみた(夏フェスでアイドルは見つかるのか?)

#3_14 【前編】アイドルの夏フェスを勝手に考察してみた(夏フェスでアイドルは見つかるのか?)

幾度となくライブアイドルがこの言葉を口にした気がする。

「今年の夏が勝負」

ただ、夏フェスって要はいつもの対バンの延長線なのでは?と思うこともよくあるわけで。
改めてアイドルシーンの夏フェスをまとめる必要があると考え、今回記事を書いた次第である。

前半はオタク目線・アイドル目線で夏フェスを分類しつつ、夏フェスの価値を再定義していく。
後半ではイベンター目線に立ちつつ、今後の夏フェスの展望を分

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#3_13 アイドルをバズらせるために(Twitterアルゴリズムとの闘い)

#3_13 アイドルをバズらせるために(Twitterアルゴリズムとの闘い)

Twitter。
私の出会いは大学1年生の新歓で「大学情報や横のつながりを作るにはTwitterが1番」と言われ始めたわけだが、今ではオタクをする上で事欠かせないSNSツールの一つになっている。

昨今、イーロンマスク氏主導で話題に事欠かないが、実はそれと同タイミングで、非常に有益な情報が出たのである。
それが、「おすすめのアルゴリズムの公開」である。

なんとあのブラックボックス化されていたアル

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#3_12 TIFメインステージ争奪戦を科学する

#3_12 TIFメインステージ争奪戦を科学する

TIFメインステージ争奪戦。
2015年から始まった企画であるが、優勝すればほぼ確実にその後の人気を確実にするというジンクスがある。
そのため若手の登竜門として地下アイドルオタクからの認知も高い。

しかし、TIFも商売であり、近年の夏フェス同様収益の問題もあるだろう。
その中で、メインステージ争奪戦という企画も過去の「純粋にファンが多い/人をたくさん集められなければ優勝できない」という流れと違っ

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#3_11 まねき卒業・ニジマス解散と地下アイドル業界の構造図

#3_11 まねき卒業・ニジマス解散と地下アイドル業界の構造図

新作はこちら。

(記事内で表現している序列については食前舌語の独断と偏見による判断であるためご容赦いただきたい。)

2022年4月16日、地下アイドルのトップを走り続けていたまねきケチャから初期メンバー3人の卒業(23年春予定)という、衝撃の発表があった。
すでに深瀬の卒業が発表されており、これで単独武道館ライブの経験者が一人もいなくなることになる。

またその数日後、もう一つの牽引者であった

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#3_10 乃木坂46のブランド継続性を、選抜の加入期と卒業から考える回②データ分析

#3_10 乃木坂46のブランド継続性を、選抜の加入期と卒業から考える回②データ分析

2021年10月25日、乃木坂からまた一人さみしい卒業があった。

ブランドというのは隆盛もあれば衰勢もある。
乃木坂はこれで終わりではないが、圧倒的な乃木坂のメンバー卒業に、坂道のオタクではない者としても残念でならない。

しかし、ここで多くの人がなぜか感じてしまったのではないだろうか?
「乃木坂、終わったな…」と。

これはコンテンツブランドにおけるブランドの人依存が大きくかかわってくるのでは

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#3_9 乃木坂46のブランド継続性を、選抜の加入期と卒業から考える回①ブランドの人依存

#3_9 乃木坂46のブランド継続性を、選抜の加入期と卒業から考える回①ブランドの人依存

2021年10月25日、乃木坂からまた一人さみしい卒業があった。

ブランドというのは隆盛もあれば衰勢もある。
乃木坂はこれで終わりではないが、圧倒的な乃木坂のメンバー卒業に、坂道のオタクではない者としても残念でならない。

しかし、ここで多くの人がなぜか感じてしまったのではないだろうか?
「乃木坂、終わったな…」と。

これはコンテンツブランドにおけるブランドの人依存が大きくかかわってくるのでは

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#3_8 タイトル未定から逆輸入ブランドを考える

#3_8 タイトル未定から逆輸入ブランドを考える

今楽曲派の間で話題のアイドルをご存じだろうか?
それは北海道発のアイドルである、タイトル未定である。

北海道のアイドル?と思うことも多い。
というのも、今までの北海道のアイドルの多くは下記になっていた。
・北海道エリアを中心に作ろうとした(フルーティー・カントリー娘など)
・大型グループの北海道支社(ArcJewel北海道など)
※ここではマーケティング戦略上の立ち位置で分類しており、「北海道1

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#3_7 FreeKに共闘戦略というマーケティングスキルを見る

#3_7 FreeKに共闘戦略というマーケティングスキルを見る

2021年8月、多くのフェスがコロナの感染拡大で中止となる中で、別の理由で中止になったフェスがある。
地下アイドル界隈で2020年から隆盛を誇るFreeKという事務所主催の「今夜はアナタの富士山フェス」である。
※イベンターとして大雨の注意や避難指示が出る直前までライブをすることの良しあしはありそうだが…

また、執筆している昨日にはこのようなツイートが話題となった。
これは、FreeK所属&近し

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#3_6 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話③

#3_6 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話③

ということで、テレビ東京系列で現在放映中の
『乃木坂に、越されました〜AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!〜』
の方映画2021年7月から始まった。
第1回(公式的には0回?)ではAKBの歴史を辿るものとなったが、第2回に満を辞してひろゆきが登場したのだった。
今回は前回少し足らなかったため、延長戦の第三弾である。

接触の出し惜しみ宮崎美穂曰く
「坂道や韓国系は個人アカウントがない。AKB

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#3_5 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話②

#3_5 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話②

ということで、テレビ東京系列で現在放映中の
『乃木坂に、越されました〜AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!〜』
の方映画2021年7月から始まった。
第1回(公式的には0回?)ではAKBの歴史を辿るものとなったが、第2回に満を辞してひろゆきが登場したのだった。

今回は、第2回で行われたAKB48のメンバーとひろゆきの討論に関する第2弾である。

オリジナルメンバーとしての価値岡田奈々曰く

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#3_4 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話①

#3_4 (ちょっと遅いけど)アイドル業界にひろゆきが襲来した話①

我々はAKB48を忘れてしまっていた。
気付けば指原莉乃も峯岸みなみも卒業し、気付けば大島優子が結婚していた。
いつから我々はAKB48の存在を気にしなくなったのか。あの10年代に日本を席巻したAKB48が全局で冠番組を失ったからだろうか?年に一回のお祭りである総選挙の中継が無くなったからだろうか?そもそも「オワコン」と一括りで片付けているからだろうか?

そこに圧倒的な著名人が力を貸した。
元2

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#3_3 真っ白なキャンバスのチェキ金額変更から価格戦略を語る

#3_3 真っ白なキャンバスのチェキ金額変更から価格戦略を語る

地下アイドル界隈では中堅どころであり、先日はコロナの状況ながら全国ツアーを成功させた真っ白なキャンバスから、面白いニュースが届いてきた。

もともと特典券1枚2000円の販売だったグループがこのご時世で対策をするために2500円に値上がりした中で、なぜか対バンのみで2000円に戻すという、他のアイドルグループではなかなか見られない施策をとっている。
今回は、この施策のマーケティング的観点と食前舌語

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