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今のこの気持ちほんとだよね

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最近の記事

2024/05/11 静岡日記

・祖母、逝去  急ではあるが老衰で父方の祖母が亡くなった。3月に病院で面会したのが最後だった。病室に行って私をひと目見るなり声をあげてたいそう喜んでくれた。おとろえた祖母を見て、そのときからもう長くないことを覚悟した。ひとつの後悔は、そのときに二人で写真を撮らなかったことだ。写真を撮っておこうかな、と思ったけど、それをしてしまったらなんだか次はもう会えないみたいじゃんか、と思ってしまいできなかった。それが現実になってしまったので、私は強く後悔することになった。  最期のお顔は

    • 2024/05/02 日記

       上記のnoteを書いてから、個人的な日記すらさっぱり書かなくなった。iPadを開きもしない。「書く」という行為が必要なくなったような感じがした。  だから、この状態を言葉でスケッチしてみる。無理に書くことはないけれど、私が今どんな状態であるか、スケッチの気持ちで書いてみる。  書いても書かなくても記憶は薄れる。だったら書いたほうがいいのかもしれない。  ここ2週間は、可もなく不可もなかった。やる気だけは相変わらずなかった。でも、それにともなう焦燥感などはさほどなかった。

      • 書けなくなってしまった

        • 2024/04/22

           春が来た。堪え難い冬を経て、ようやく私の心も温かくなってきた。  冬の間に失ったものについて思いを馳せるには、まだ春は早すぎるのかもしれない。そうとわかっていても、私は思うことをやめられずにいる。  こうして文章を書くとき、私は冬の間に文体をひとつ失ってしまったことに気づく。  それは苦しみから抜けつつあることの証でもある。苦しみを養分に生まれたものとの距離が開いていく。  なぜだか私はそれを寂しく思う。もう苦しみたくはないのに、自分の一部が遠ざかっていくことに対し

        2024/05/11 静岡日記

          2024/04/08 ぽえむ

           最後の1秒まで油断できない歌。  二階堂奥歯が生き抜いて、この歌を聴いたらどう思ったのだろう。  今日は、この曲とチーム友達を繰り返し聴いてたら終わった。調子は全体的によかった。役所に行くなどのめんどくさいが片付けなきゃいけないタスクをさばいて、趣味の本を読み、ちょっと一杯ひっかけて、酔いが覚めたらプールへ。  「ぽえむ」と「チーム友達」は、似ても似つかない曲だが、歌い手のカリスマ性が光っていて、込められた物語のわかりやすさが全くチープにならず、私の心をばっちり動かし

          2024/04/08 ぽえむ

          2021/9/18の日記

          なにもできない状態だとイライラする、というのを私はマニキュアを塗る度に思い知らされる。あれは、乾くまでの時間が非常に厄介で、生乾きの爪が少しでもなにか触れればせっかく筆で平坦にならしたマニキュアが汚くなってしまうから、なるべく手自体を静止していないといけない。これが意外と難しい。一番いいのはアニメとかを見てそっちに注意をそらすことなんだけど、あんまりアニメに夢中になると爪を乾かしていることをつい忘れてしまって安易にビールやらつまみやらに手を伸ばして失敗する。つまり、マニキュア

          2021/9/18の日記

          チュチュとの出会い

           2年前の1月某日、私はひどくいらいらしていた。  病院で処方箋を間違えられた上、再発行の手続きを事務の人が忘れていて、受け取りに1時間もかかって、まったくの不運でやり場のない怒りをもてあましていた。  そうだ、猫カフェにでも行こう!可愛い猫を見たら癒されるだろう!  そう軽い気持ちで保護猫カフェに行った。  ひとりで保護猫カフェに入ると、カップルや常連らしきおじさんが楽しそうに猫と遊んでいた。少し虚しくなったけど、まあ猫は見ているだけでもかわいいし、ひとりでも楽しめるだろ

          チュチュとの出会い

          2024/03/26

          二階堂奥歯のことを考えている。 ずっと考えている。 彼女が「八本脚の蝶」をインターネットに残してくれたおかげで、私は救われている。 苦しいとき、ブラウザをひらけばいつでも彼女の言葉にアクセスできる。 彼女から学んだことは、 好きな言葉を集めて広げて見せること。 言葉について考えている。 出会いについて考えている。 謎に出会う。私はそれを他者に投げる。そうして相対化する。 それが私のやり方だった。そしてこれからの人生のほとんどの場合、外部に頼って相対化し、取り組んでいく

          2024/02/29 ——の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい

           「資本主義リアリズム」を読み直しているが、これまでよりもずっと、はるかに、マーク・フィッシャーの語りかけがわかるようになっていて、新鮮な驚きを感じた。「資本主義リアリズム」が描き出すムードに、自分が同期しているのか。ここ二年ほど苦しんできた経験が、ふたたびマーク・フィッシャーと自分を引き合わせたのかもしれない。  なぜこの本が各所でバイブル的な扱いをされているのかも、少しわかった。批評にとどまらず、閉塞した社会へのぼんやりとした不安に少し輪郭を与えてくれるような手つきがあ

          2024/02/29 ——の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい

          國分功一郎「傷と運命」よりサリエンシーについての要約

           サリエンシーという概念がある。精神医学において、「新しく強い刺激、すなわち、興奮状態をもたらす、未だ慣れていない刺激」のことを指す。  人間は生きている限り、無意識のうちにあらゆることに予測を立てる。それは、サリエンシーに慣れ、自分の身を守るためのものである。サリエントな現象を繰り返し体験することで、その現象の反復構造を見出し、予測モデルを形成する。そうすることで、サリエンシーだらけの世界を生き抜く。  しかし、予測モデルの通りにことが運ぶことは絶対にない。高い精度で再現性

          國分功一郎「傷と運命」よりサリエンシーについての要約

          2024/02/23 不在着信

           風呂に入って、いざ身体を洗おうとボディソープのポンプをくしゅくしゅしたけど、何も出なかった。仕方なくシャンプーで身体を洗った。昨日の時点では、ボディソープの中身がランアウトしてる気配なんてなかったのに、いきなり出なくなるなんてと思ったけれど、いきなり、と思うのは私の主観の話であって、現実では、毎日着実にボディソープを減らし続けていただけなのだった。  いつからか、多くのことをタイミングのせいにするようになり、それでいくぶん精神の安定は得られた。きっとこの習慣は、死ぬまで変

          2024/02/23 不在着信

          2024/02/05 スミレとプリン

           木曜日に主治医と長い話をした。土曜日の診療を予約すると混雑でどうしても流れるように診察が終わってしまうが、予定が変わって木曜日の最終枠で診察を受けた。土曜日だったら、お互い早めに話を切り上げようという力がはたらくが、今回それはなかった。彼とこんなふうに話すのは久しぶりだった。私は、彼が一人の人間として話をしてくれたことが嬉しかった。   「小林秀雄のスミレの話じゃないですが、」と彼は話し始めた。私はその、小林秀雄のスミレの話を知らなかったのでふんふんと聞いていた。  主

          2024/02/05 スミレとプリン

          2024/01/26 ファックが嫌いなビッチ

           名指された瞬間に形を得る、その呪術的な言葉の力を駆使して、私は仕事をする。自分がぺてん師のように思えて苦しむ夜もある。それでも私は言葉に魅了されていて、使いもできない術を何度も使って、周囲を動かす。これは特別なことではなく、すべての人が程度の差こそあれ行っていることだ。ただ私は直接的に言葉を扱う仕事だから、敏感になっている。  編集者も店子(たなこではなく、みせこ)も、言葉を使って仕事をする。後者の方が罪悪感が少ない。刹那的なぺてんだと、客もわかっているから。でも、編集者

          2024/01/26 ファックが嫌いなビッチ

          2024/01/15 Perfect Night

           LE SSERAFIMの“Perfect Night”という流行りの歌にどハマりしているのだが、歌詞がめっちゃいい。 大事な友達と、幸せな時間を過ごして幸福感でいっぱいの夜を歌っている。私はこの歌が生まれたことに驚いたし、時代の最先端を行くルセラがこういう歌を歌ってくれることをものすごく素晴らしいと思っている。  Perfect Nightを聴くと、大学時代の友達の顔が浮かんでくる。この歌は女友達との充実した思い出を呼び覚ましてくれる。男なんていらない!っていう強気なメッ

          2024/01/15 Perfect Night