萬蔵(MANZOU)

本業はプロのモノカキの端くれで末端。 守備範囲は広告、コマーシャル領域。 生まれも育ち…

萬蔵(MANZOU)

本業はプロのモノカキの端くれで末端。 守備範囲は広告、コマーシャル領域。 生まれも育ちも本拠地も関西ながら 何故か今は東京での単身生活。 ふとしたきっかけで陶器の世界にハマってはや数年。 ゆえに好物は全国の陶器市。 知識や経験による裏付けの全くない 独断的陶器愛をご覧あれ。

記事一覧

笠間 陶炎祭2024/収穫③

半年ぶりの真っ当な進化を感じさせる器。 あー春の陶炎祭にも出店してるんだ。 秋の「陶と暮らし」で出会った金井さんの ブースは、結構にぎわっていた。 なーんや、順調…

萬蔵(MANZOU)
12時間前
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益子 春の陶器市2024/収穫②

はるか宇宙の彼方からやってきたオモチャ。 益子、共販センターシリーズ第二弾。 なんでしょうか、この器。 特に説明はいらないかもしれません。 もう見たまんま、トゲト…

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笠間 陶炎祭2024/収穫②

真似できそうでできない、個性的な肉じゃが。 唐突で申し訳ないのだが、 みなさんのお宅の、あるいはお好きな 肉じゃがはどんな仕上がりなのだろう。 おそらく大多数のご…

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益子 春の陶器市2024/収穫①

和紙やら金彩やら見どころ満載です。 近頃私が最も気になるゾーンとして 何度もご紹介している共販センター。 そこでこの日、真っ先に目に止まったのが この作品でした。 …

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笠間 陶炎祭2024/収穫①

笠間と益子で収穫した作品を交互にご紹介。 カサマシコのパトロールが終わり、 作品撮りも完了。というわけで、 今日から購入した作品をご紹介します。 目移りしそうです…

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【速報】益子 春の陶器市2024/後編

何度行ってもどこかが新しい、それが益子。 アンティークショップを過ぎてようやく道祖土、 折り返しを過ぎたのが11時頃。 すべてのテントやお店もオープンしたので、 よ…

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【速報】益子 春の陶器市2024/前編

早起きが過ぎる者は時間を持て余す。 益子で活動を始めたのは朝7時頃。 前日の笠間での失敗を繰り返すまいと 夜中に益子入りし、朝まで車内で仮眠を 取っていたからだ。 …

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【速報】笠間 陶炎祭2024

早起きできない者は陶器市の敗者である。 陶器市の勝者は早起きと決まっている。 我ながら言い得て妙だ。 その言い出しっぺが笠間の陶炎祭に到着したのは、 なんとお昼を…

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【号外】みどりのクラフト2024

ごめん、稲荷山公園って、どこにあるの? そう、関西人で、なおかつコロナで 3年間引きこもっていた私にとって 稲荷山公園は完全に未踏の地でした。 西武池袋線も久しぶり…

萬蔵(MANZOU)
2週間前
5

あおぞらクラフトいち2024/収穫③

決してあの呪文を唱えてはいけない器。 ご覧の通りテントからインパクトが強い。 カラフルなガラス器が並ぶ派手なブースは、 会場内でもひときわ異彩を放っていた。 で、…

萬蔵(MANZOU)
2週間前
8

あおぞらクラフトいち2024/収穫②

手間がかかる子ほどかわいい、のか? あーそうだった、彼だわ彼。 手前のが今日の作品、奥のが以前買った作品。 主なきブースで器に見入っていると、 ひょっこり奥の方か…

萬蔵(MANZOU)
2週間前
8

あおぞらクラフトいち2024/収穫①

ガス窯と戯れる魔女の初出展作品。 ガス窯と電気窯って、そんなに違うの? というような話を、イベント会場到着早々 熱く語ってくれたのがko'ずさん。 全くの独学で、趣味…

萬蔵(MANZOU)
2週間前
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【速報】あおぞらクラフトいち2024

都市型クラフトイベントのひとつの完成形。 出かける前は相当悩みました。 だって片道約3時間、往復6時間よ? 近い内にカサマシコにも行くしなぁ。 でもまぁお天気も良…

萬蔵(MANZOU)
3週間前
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【まとめ】湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市2024

神戸生まれの私が初めて訪れた茅ヶ崎。 地方に住んでいた私でも 茅ヶ崎という地名ぐらいは知っている。 海の街、というイメージがあったわりに、 駅のまわりにもイベント…

萬蔵(MANZOU)
3週間前
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湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市③

備前の地で釉薬タラタラの器を作りし者。 今回の茅ヶ崎のイベントで興味深かったのが、 神奈川はおろか関東圏以外のエリア、 特に関西出身の出店者が結構な数いたこと。 …

萬蔵(MANZOU)
3週間前
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湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市②

またかよ、いつ陶器出てくるんだよ。 ↑はいはい、そうですね、和陶器談でした。 がぁー!そんなことは知ったこっちゃない! いや失礼、いいものはいいんすよ、全く。 ガ…

萬蔵(MANZOU)
3週間前
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笠間 陶炎祭2024/収穫③

笠間 陶炎祭2024/収穫③

半年ぶりの真っ当な進化を感じさせる器。

あー春の陶炎祭にも出店してるんだ。
秋の「陶と暮らし」で出会った金井さんの
ブースは、結構にぎわっていた。
なーんや、順調やんかー。
ちょっと親類の叔父さんのような感覚で、
彼の接客の様子をしばし眺めていた。

今日ご紹介するのは2回目の登場、
金井春樹さんの作品です。

ぱっと見、そのフォルムは変わっていない。
十八番とも言える紡錘形のシンプルなもの。

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益子 春の陶器市2024/収穫②

益子 春の陶器市2024/収穫②

はるか宇宙の彼方からやってきたオモチャ。

益子、共販センターシリーズ第二弾。
なんでしょうか、この器。
特に説明はいらないかもしれません。
もう見たまんま、トゲトゲにトガっています。
好き嫌いが大きく分かれるかもしれませんが、
私は大好きです、大好物です!
見つけた瞬間、しばらく見入ってしまいました。

高度に洗練された、とか、
無作為の作為、とかじゃなく。
子どもが夢想するような空想上のデザイ

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笠間 陶炎祭2024/収穫②

笠間 陶炎祭2024/収穫②

真似できそうでできない、個性的な肉じゃが。

唐突で申し訳ないのだが、
みなさんのお宅の、あるいはお好きな
肉じゃがはどんな仕上がりなのだろう。
おそらく大多数のご家庭では、
甘辛い汁気を吸って茶色く煮崩れた
ジャガイモや人参、そして肉としらたき。
※糸こんにゃくでもいいけれど
そんなヴィジュアルではないだろうか。

一方、我が家の肉じゃがは大いに異なる。
簡単に言えば非常に薄味で汁気の多い
和風

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益子 春の陶器市2024/収穫①

益子 春の陶器市2024/収穫①

和紙やら金彩やら見どころ満載です。

近頃私が最も気になるゾーンとして
何度もご紹介している共販センター。
そこでこの日、真っ先に目に止まったのが
この作品でした。

赤とか金彩とか、普段はあんまり…、
な私ですが、抽象画みたいに
大胆に簡略化された椿(ですよね?)の
図柄がとても気になって。
そこに金彩と不思議な葉のテクスチャー。
ますます面白い!

作者の小黒陶三さんは新潟・長岡で
活動されて

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笠間 陶炎祭2024/収穫①

笠間 陶炎祭2024/収穫①

笠間と益子で収穫した作品を交互にご紹介。

カサマシコのパトロールが終わり、
作品撮りも完了。というわけで、
今日から購入した作品をご紹介します。
目移りしそうですが、せっかくなので
笠間と益子、両方の作品を
それぞれ交互にご紹介しようかと。

トップバッターは笠間で購入した作品、
尾崎高行さんの器から。

繊細な葉脈鎬と綾部の色が絶妙にマッチ。

ブースにいたのは袴を履いた和装の男性。
しかも髪

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【速報】益子 春の陶器市2024/後編

【速報】益子 春の陶器市2024/後編

何度行ってもどこかが新しい、それが益子。

アンティークショップを過ぎてようやく道祖土、
折り返しを過ぎたのが11時頃。
すべてのテントやお店もオープンしたので、
ようやく本気の陶器市探索が始まります。

と、書いてはみたものの、
前編のアンティークショップよろしく、
陶芸一本槍じゃないのは昨今どこの陶器市も同じ。
私の妻のように陶器はほどほど、
フードやインテリアのほうがよっぽど気になる、
とい

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【速報】益子 春の陶器市2024/前編

【速報】益子 春の陶器市2024/前編

早起きが過ぎる者は時間を持て余す。

益子で活動を始めたのは朝7時頃。
前日の笠間での失敗を繰り返すまいと
夜中に益子入りし、朝まで車内で仮眠を
取っていたからだ。
が、さすがに早すぎた。
おかげで登校中の地元の小学生たちと一緒に
会場に向かうことになった。

益子駅から会場方面へ、当然だがどの店も、
どのテントも開いていない。
早起きのご婦人たちが通りを掃き掃除している姿を
何度も目にした。ご苦

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【速報】笠間 陶炎祭2024

【速報】笠間 陶炎祭2024

早起きできない者は陶器市の敗者である。

陶器市の勝者は早起きと決まっている。
我ながら言い得て妙だ。
その言い出しっぺが笠間の陶炎祭に到着したのは、
なんとお昼を過ぎた頃。
いくら諸般の事情があったとは言え、
そして渋滞に捕まって片道4時間を要したとはいえ、
これでは敗戦は必至である。

この辺は読み飛ばしてもらっても大丈夫。

そして何より、久しぶりとなる春の陶炎祭の
構成をすっかり忘れてしま

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【号外】みどりのクラフト2024

【号外】みどりのクラフト2024

ごめん、稲荷山公園って、どこにあるの?

そう、関西人で、なおかつコロナで
3年間引きこもっていた私にとって
稲荷山公園は完全に未踏の地でした。
西武池袋線も久しぶりじゃないかな?
初めて降り立った静かな駅の眼の前には、
すでに大きな緑の公園が広がっていました。

少し早めに現地についたので、
ぐるりと公園の中を散策。
こりゃあ、桜の時期はきれいだったろうなぁ。
そう思わせてくれる桜の新緑が眩しく

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あおぞらクラフトいち2024/収穫③

あおぞらクラフトいち2024/収穫③

決してあの呪文を唱えてはいけない器。

ご覧の通りテントからインパクトが強い。
カラフルなガラス器が並ぶ派手なブースは、
会場内でもひときわ異彩を放っていた。
で、最初に見ていたのはそんな器だった。
赤や黄や青の色ガラスを溶かし込み、
テントさながらに鮮やかに仕上がった器。
これはこれで十分に魅力的だった。
でも最終的に選んだのは表題の器。
ブルーから黒へ、グラデーションの
かかった大人顔のガラス

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あおぞらクラフトいち2024/収穫②

あおぞらクラフトいち2024/収穫②

手間がかかる子ほどかわいい、のか?

あーそうだった、彼だわ彼。
手前のが今日の作品、奥のが以前買った作品。
主なきブースで器に見入っていると、
ひょっこり奥の方から顔をのぞかせたのは
以前違う陶器市で出会った作家さん。
今日ご紹介する角田智高さんでした。

なんだよ、また来ちゃったじゃねーか…。
内心そんなやられた感を味わいつつ、
今日の器をしげしげと眺めていた。
これこれ、これだよ、やんちゃだ

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あおぞらクラフトいち2024/収穫①

あおぞらクラフトいち2024/収穫①

ガス窯と戯れる魔女の初出展作品。

ガス窯と電気窯って、そんなに違うの?
というような話を、イベント会場到着早々
熱く語ってくれたのがko'ずさん。
全くの独学で、趣味が講じて焼き物の道へ。
そして今回がイベント初出展なんだとか。
しかしその熱量は初めてとは思えないほど。
まだ長距離バスでやられたお尻の痛みも
癒えない私に滔々とその魅力を語ってくれた。

未経験ゆえ詳しい話は良くわからないし
本質

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【速報】あおぞらクラフトいち2024

【速報】あおぞらクラフトいち2024

都市型クラフトイベントのひとつの完成形。

出かける前は相当悩みました。
だって片道約3時間、往復6時間よ?
近い内にカサマシコにも行くしなぁ。
でもまぁお天気も良さそうだし、
家で洗濯だけしてグダついててもね。
と乗り込んだバスが渋滞につかまり、
結局往復7時間以上。現地滞在3時間。
茨城県のあおぞらクラフトいちに
行ってまいりましたよー!
もっとローカルな、手作り地方イベントを
イメージしてい

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【まとめ】湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市2024

【まとめ】湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市2024

神戸生まれの私が初めて訪れた茅ヶ崎。

地方に住んでいた私でも
茅ヶ崎という地名ぐらいは知っている。
海の街、というイメージがあったわりに、
駅のまわりにもイベント会場の周辺にも
そんな気配はまるでなかったけれど。
そりゃそうか、私の地元、港町神戸も
三宮駅の周りに海の気配などない。
けれどなんとなく気分のいい街だなー
というのは伝わってくるもんで。
海は見えなかったけれど文字通り
『波長』の合う

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湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市③

湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市③

備前の地で釉薬タラタラの器を作りし者。

今回の茅ヶ崎のイベントで興味深かったのが、
神奈川はおろか関東圏以外のエリア、
特に関西出身の出店者が結構な数いたこと。
大阪、京都、兵庫などなど。
感覚的には1/3ぐらいがそうだったのでは。
私自身も出身が関西であることを告げつつ
大阪からやってきた店主に理由を尋ねると
「ほらぁ、私ら関西人はガメつい※でしょ?
だから呼ばれりゃどこでも行きますよ。アハハ

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湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市②

湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市②

またかよ、いつ陶器出てくるんだよ。

↑はいはい、そうですね、和陶器談でした。
がぁー!そんなことは知ったこっちゃない!
いや失礼、いいものはいいんすよ、全く。
ガラス器です、今日ご紹介するのは。
どうやればこんな色柄になるんでしょうねー。
まずそこが不思議で不思議で。
なにやら一度作ったガラスの器に
様々な色や大きさの粉や粒をまとわせ、
再び加熱。それらが溶けたり泡立ったり
した頃合いを見て一旦

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