記事一覧
書き出し小説 No.2
真新しいノートを前にして、心が躍る。
何も書かれていないノート。これから何でも書いていける。
わたしはペンを持ち、最初の一文字を刻む。しかし、そこに記されたのは、ひらがなでも、カタカナでもなく、ただの「・」だった。
真っ白なのはノートじゃない。わたしの頭、そして、わたしの心。
わかってはいた。
わたしにあるのはただ「書きたい」という想いだけ。
人に伝えたいことや自分の主義主張などまるでない。心とき
さよなら、「コミュ障のわたし」
わたしは会話するのが苦手だ。
自信がなくて自身がない。
だから、相手の求めている「正解」であろう言葉を探す。
つまり、わたしにとっての会話は意思疎通の手段でなく、気持ちとしては、国語の「筆者の気持ちを答えよ」という問題に近かった。
マルがついたら嬉しい。ペケがつくのが怖い。
そしてわたしは、ある時期、そのペケを異常に恐れていた。
入社1年目のころ、ある人と一緒に仕事をするようになった。以下Aさん
書き出し小説 No.1
『俺の人生に関わらないでくれ』
その言葉を最後に、彼の人生から私は消えた。
私は汚点。営業成績トップ、我が社期待のエースである彼の輝かしい人生にあってはならないシミなのだ。
「もう、消えたい…」
彼に別れを告げられて一ヶ月。かろうじて仕事には行けるようになったものの、休日に出かける気になれず、ただひたすらベッドの中で丸くなってばかり。外は晴れているのか曇っているのか。そんなのわからない。関係ない。
わたしの「好き」が埋もれないように
先日、趣味用のTwitterアカウントを消した。
わたしは某声優さんが好きで、そのアカウントでは日常の(声優さんとは関係ない)つぶやきもするが、フォローもフォロワーも同じファンの人たちだった。
もともとリアルの知り合いで同じ趣味の人がおらず、楽曲やライブの感想を共有したい・その人の話がしたいという気持ちで、2年前に始めたのだ。
楽しかった。
ライブで連番こそしたことないが、開演前に挨拶をしたり、
【映画】名作『風と共に去りぬ』を見て。
(ブログより転載)
ネタバレありの感想です。
名作と名高い『風と共に去りぬ』。
脚本家・尾崎将也さんの著書『3年でプロになれる脚本術』の中に「とりあえず見るべき名作映画百本」として紹介されていたので観ました。
2時間で終わるかと思いきや、上映時間222分(3時間半超)の超大作!
風と共に去りぬってどんな作品?風と共に去りぬは、1936年に刊行されたマーガレット・ミッチェルの同名小説を映画化