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やはりロシアの原油価格は相対的に下り坂だった

日本ではよくロシアの原油価格は上がったなどと報道されますが誰がどんな根拠を持って報道しているのでしょうね。

こちらの記事をまとめていきたいと思います。

プーチンの大統領演説の整合性


プーチンの2000年の大統領就任時に強いロシアの実現法の独裁を表明していたが、2022年2月24日以降のロシアを冷静に見ると弱いロシアの実現大統領個人独裁となっている事実が浮き彫りになっていることは明白だということです。
ロシアの原油価格は戦争後も上がったという報道がありますが、これは言葉のマジックです。

ロシアの原油価格のみ減少している


下がった状態から上がった時に「ロシアの原油価格急上昇!」と報道されます。ですがその後下がった時にはちゃんと報道しないんですね。

これは日本の年金をプロが株運用していて長期間のスパンで見ると上がっているのに少し下がったタイミングで報道することで国民から集めた年金を政府が減らしている!と報道しているのと一緒です。
実際にはめちゃくちゃ固い運用をしていてアベノミクス以降年金はしっかり増えているのに少し下がったタイミングであたかも政府は国税をリスクの高い投資に回して減らしている!と記事を多くの人に読んでもらおうという算段で書かれています。

人はマイナスの情報に反応します。
賛否が巻き起こるほど注目されます。
そして正しいプラスの情報はあまり注目されたり賛否がありません。
一般常識から考えて賛成多数なのでスルーしてしまうので、頭の悪い人が変に反対して悪目立ちしない限りバズらないんですよね。
ちなみに悪目立ちした後は圧倒的正論の嵐がSNS上を飛び回り常識通りの正論がバズります。
これをわざとやっている人がいるなら本物の策士ですね。

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足元を見られて安く買われるロシア産エネルギー


ロシアの原油価格は戦争時のピーク以降それ以上に上がっていません。
他の国の原油価格は高騰しています。

ロシアから買わなくなったりアメリカの制裁によりドルの供給を著しく止められて各国のロシアのドルも凍結されてロシアは他の主要国との取引がほとんどできなくなったからです。

そこに中国は付け入りました。
ロシアの原油を安く買い叩いたんです。
30%ほど値下げしてお買い得な中国は喜びました。

ですがそれでもドイツなど主要な輸出国がロシアからの原油買い付けを取り止め、口では色々アメリカに賛同していた日本は何気に5月まで買っていたのですが、それでも6月以降はロシア断ちをすることになりました。

次にロシアは経済的に弱い国に対して「安くするから原油買わない?」と擦り寄って行きました。
ちなみにロシアはドルではなくロシアの通貨「ルーブル」で買うと勝手に決めて実施したので一時期ルーブルも上がったし原油価格も少し戻しました。

でもすぐに限界が来てまた安く買い叩かれるようになりました。
この話を読みながら上記の表を見ると「なるほどな」と思うような価格の変化が見て取れます。

そしてとうとう最近ではロシアで発掘される原油や天然ガスが余りに余ってしまい、保存するくらいなら爆破した方が良いと判断されたのかちょくちょくロシア国内の僻地で爆発音や激しい炎の音が鳴り響くようになりました。
当然ロシア当局は意図的に天然ガスを燃焼したなんて認めませんが各国の専門家が衛星情報などから分析すると一目瞭然との事です。

フレアリング


余った天然ガスを保存するコストよりも燃やしてしまう方がコスト減になると判断された場合に意図的に燃焼させることをフレアリングというそうです。

ちなみに他国に何の断りもなくこういうことをしています。
急なフレアリングの繰り返しは環境破壊に繋がる可能性もあります。
細かいことは端折りますが、天然ガスの不完全燃焼により発生する物質により氷の融解が早まり地球温暖化を促進させてしまうそうです。

元々以前からこのフレアリングを繰り返してきた常習犯であるロシアですが今回のことでより世界が認識することとなりました。

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プーチンの誤算


これまで書いた記事の復習みたいな話ですが、プーチンは2014年のウクライナの南にあるクリミア半島を実質支配できたことで本島も行けるだろうと見て2/24に全方位からゼレンスキー大統領目掛けて進軍しました。
北京オリンピック最中のまさかの強硬でした。
ですが迎撃準備を2014年以降意識していたウクライナは兵士の育成や罠の作成を万全にしていました。
そしてアメリカなどの支援をもらえるまで踏ん張れたことで長期化することになりました。
そこですぐに引いていればまだダメージは限定的でしたが、プーチンは成果を求めるあまり進軍を止めませんでした。

2000年に法の整備と言っていたのは何だったのでしょう。
制裁を食らうほどならその法律で細かく決めておけば良かったのに。
ウクライナ侵攻を●日以内に出来なければプーチンは責任を取って辞任するみたいな取り決めすらプーチン独裁でまったくできませんでした。

プーチンに弓引く可能性のある側近は全てこの20年余りで親族ごと粛清されてしまいましたから。

その結果、現場判断の強い人や恐怖で動かない責任感の強い人はいなくなっていき、弱いロシアは現場の想定外の対応ができず上官がどんどんやられていきました。
更には「役立たず」と言わんばかりに何とか残った上官ですら粛清してしまいました。

ロシアに強い兵士がいなくなり外部から安い賃金で傭兵を雇いましたが、アメリカやウクライナも傭兵を雇っています。
それも正義の名の下に。
そりゃ荒くれ者しか集まりません。

ネガティブな情報をプーチンに伝えれば粛清されると戦々恐々とした側近は結果としてプーチンに正しい戦地の情報を伝えられなかったこともプーチンの指示がちんぷんかんぷんだった原因の1つでもあります。
その指示も大統領令という大統領が発令できる強権なので戦況はぐちゃぐちゃになりました。
法を司る露連邦法というものがありますが、プーチン独裁の状況では役立たずでした。

そしてロシアへの投資は無理と判断した企業や投資家が時間の経過と共に増えていき、原油やガスの値段も「我が国くらいしか買う国はないだろう」と足元を見られてこのあり様です。

もうロシアが投入した初期のウクライナ実質支配用の軍は大分減ってきていて、小さな地域を細々と攻撃しているような状態です。

あまりにも被害が多すぎて親族に亡くなったと伝えて遺族年金を毎月配布していた状態なのに、ウクライナに寝返って「俺だよ。母さん!」と連絡が入ったり、怪我でロシアの病院や前線の病棟で目が覚めて家族に連絡を取ったら「死んだと聞かされていた!」みたいな話が連日起こっているようです。

ロシアは3/25に1351人の死者が出たと発表して以降は死者数を一切発表していませんが、どう考えても5万人は亡くなっているそうです。

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それでも虚勢を張るプーチン


2022年9月7日、プーチン大統領は「ロシアは何も失っていない。何も失わない。」と演説しました。
本当にこの大統領に付いていって良いのですかロシアに住んでいるロシア国民の皆さんと言いたくなります。

ロシア兵は5万以上も亡くなっているし、ロシアの最強の軍艦であるロシアの首都の名前を冠した戦艦「モスクワ号」は簡単に沈められました。

これは悪夢でありひどい茶番劇です。

台湾有事は日本の有事。
中国リスクがどうこう。

そういった話し合いをすることも大事です。
そういう日本人としてごくごく正しい認識や情報取得を優先すべきです。

でも裏ではウクライナ情勢により時間の経過と共に淡々と深い闇を量産し続けているという事実も存在するのです。

毎日ロシアとウクライナについて考えるというのは精神的にも酷ですし自分もここまで戦争が長引いてしまうと同じような情報の繰り返しで時折忘れかけてしまうことがあります。
亡くなる人は日々増えていますし人は生き返らないので数字の上で同じであっても同じ情報ではないのですけどね。

日本もコロナ、中国、台湾、経済、他の感染症が発見されたり他にも出来事がたくさんあって情報の波に埋もれてしまっているかのようなウクライナ情勢ですが時々は情報取得してみるのも良いのではないかと思い記事を書いています。

ウクライナもそうですがロシア国内で生きる人たちも心身ともに「戦犯国!」と心無い言葉を浴びせられたり差別されたり極端に減った雇用状況を強いられています。

プーチンは失った一般市民と向き合っていない。

ロシアには早く戦争を停止してほしいですね。

今回はこんなところでノシ

メルカ



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