Mikako

26年前に日本での離婚がきっかけでアメリカへ留学、その後シリコンバレーで就職し定住。こ…

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26年前に日本での離婚がきっかけでアメリカへ留学、その後シリコンバレーで就職し定住。これまでのいきさつや経験してきたことを綴ってます。本業はテクノロジーのアナリスト。よろしければアメリカ西海岸のアウトドアのブログもどうぞ:https://mikakohoshi.org/

マガジン

  • 恋愛あれこれ

    アメリカに移住してみて経験した恋愛バナのまとめです。

  • アメリカで働く

    アメリカで就職活動、企業で働くこと、仕事への考え方をまとめています。

  • アメリカが教えてくれたこと

    アメリカに来て驚いたことや学んだことをまとめています。

  • だから私はアメリカへ渡った

    青天のへきれきだった夫の離婚したい宣言からアメリカへ移住するまでのいきさつをまとめています。

記事一覧

シングルアゲイン

ロバ(もとボーイフレンド)と別れて最初の年は、彼と頻繁に会って食事や映画に出かける事が多かった。私たちは完全に友達関係に戻ってゆき、付き合っていたよりもいごこち…

Mikako
2年前
6

ロバとの別れ

結婚しないなら別れる、と押し切ってついに結婚の約束をさせお互いの家族に報告までした私たちは、その後結局別れることになった。一緒に暮らし始めてから1年近くがたって…

Mikako
2年前
2

悲劇が変えてくれること

私は今悲しみのどん底にいる。この悲しみは28年前に経験した突然の離婚と同じくらいの深い悲しみで私の人生での悲劇トップ2に入る。 大切な家族だったわんこのくまが突然…

Mikako
2年前
5

父の背中と私の仕事

話が前後するけれど、私は父に大きな借りがある。 アメリカでの大学生活の最後の1年間お金が底を尽きてしまい、何とかお金を工面してもらえないかと泣きついたのだ。 ア…

Mikako
3年前
21

結婚なんて不安定なことに頼っちゃダメ

一緒に暮らすのは嫌だけど別れたくない。 こんな優柔不断な男とはきっぱり別れた方がいい。我慢の限界に達した私は別れる決意を固めた。 これには彼も驚いた様子だった。…

Mikako
3年前
4

中途半端なボーイフレンドとの関係をどうしたものか

新しい会社での生活は順調に進んでいった。学ばなければならないことは相変わらず山盛りだったし英語の苦労も絶えなかった。でも同僚たちはほとんどがいい人達だったし(意…

Mikako
3年前
4

コネクションが大事なアメリカ就職事情

アメリカで就職活動し今度は企業に入って採用するプロセスを見てきた経験からアメリカの就職で大事だなって思ったのは 仕事探しには自分のネットワークを最大限に生かすべ…

Mikako
3年前
5

通勤渋滞地獄から週1日のリモートワークへ

ドットコムブームがさらにひどくなってアパートから会社への通勤は至難の業だった。距離にして片道約約67キロ。カリフォルニアの高速道路の制限速度はだいたい100キロなの…

Mikako
3年前
6

シリコンバレーでの修行が始まる

私はエンジニアではないし、テクノロジーに特に興味があるわけでもなく、シリコンバレーに支社があるテクノロジーのリサーチ会社に就職が決まったのは運のなせるわざだ。ド…

Mikako
3年前
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グローバルな職場に感動!

シリコンバレーでの勤務が始まった。職場は基本的にいい人が多くこの会社で働くように説き伏せてくれたイギリス人が直属の上司になった。Cさんと呼ぼう。会社を紹介してく…

Mikako
3年前
5

仕事がキター!就労ビザサポート付き

就労ビザをサポートしてくれる就職先がなかなか見つからなく焦り始めているときに友達を通じてオンラインバンキングのスタートアップが人を探しているという情報が入った。…

Mikako
3年前
10

就労ビザはサポートできないからそのつもりで、と社長に言われた

ポータルサイトでの仕事が始まって2か月くらいたってから、社長に呼ばれた。 就労ビザ(H1-Bビザ)を申請するのが大変でエンジニア以外のサポートはしないこと、ゆえに私…

Mikako
3年前
7

在米日本人向けポータルサイトでの仕事が始まった

仕事探しで痛感したのはネットワークの大切さだ。公募していてもそこからインタビューまでたどり着けるのはほんの一握り。ものをいうのは”誰かの紹介”。これはどこの国で…

Mikako
3年前
4

大学卒業後に1年間働くことができるプラクティカルトレーニングというありがたい制度

留学生のためのお助け労働許可制度、プラクティカルトレーニング アメリカでは、留学生が働くことはほぼ禁止されている。特例として学校内の図書館やカフェなど一部での仕…

Mikako
4年前
5

インターンシップを経験し大学卒業へ

アメリカの大学生にとって仕事の実体験を得ることができるインターンシップという制度はものすごく大切だ。日本のように新卒を一気に採用して育てるというシステムがないの…

Mikako
4年前
6

大学で友達ができなかったこと

4年制の大学に編入してから卒業するまで合計で3年間大学に通った。前期後期だけではなくサマースクールという夏期に開かれるクラスもとっていたのでほぼ1年中大学に通って…

Mikako
4年前
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シングルアゲイン

シングルアゲイン

ロバ(もとボーイフレンド)と別れて最初の年は、彼と頻繁に会って食事や映画に出かける事が多かった。私たちは完全に友達関係に戻ってゆき、付き合っていたよりもいごこちのよい関係になっていった。冬には一緒にスキー旅行にもいった。私たちは恋人同士や夫婦ではなく、友達や兄弟としての関係であることが自然だったのだと思う。

それでもシングルの生活はきつかった。一人になって一人でご飯を作って食べるって自分には合っ

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ロバとの別れ

ロバとの別れ

結婚しないなら別れる、と押し切ってついに結婚の約束をさせお互いの家族に報告までした私たちは、その後結局別れることになった。一緒に暮らし始めてから1年近くがたっていた。

別れることに決めた原因はいろいろあるけれど、最も大きなこと、そしてここまで来るずっと前にプライオリティを置くべきだった問題はセックスレスだった。

ロバ(ボーイフレンド)と私は根本的にセックスの相性が悪かった。これはもう最初か

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悲劇が変えてくれること

悲劇が変えてくれること

私は今悲しみのどん底にいる。この悲しみは28年前に経験した突然の離婚と同じくらいの深い悲しみで私の人生での悲劇トップ2に入る。

大切な家族だったわんこのくまが突然虹の橋を渡った。朝まで普通に生活していた(ように見えた、少なくとも私には)が翌朝には橋の向こうに行ってしまった。もうすぐ13歳という高齢ではあったのでいつかくるとは覚悟はしていたけどこんなに突然だとは想像もしていなかった。

くまがいな

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父の背中と私の仕事

父の背中と私の仕事

話が前後するけれど、私は父に大きな借りがある。

アメリカでの大学生活の最後の1年間お金が底を尽きてしまい、何とかお金を工面してもらえないかと泣きついたのだ。

アメリカの大学を卒業したら日本に帰って事業を手伝う。会社への投資と思って卒業するまでの1年間だけ面倒を見てください。

と頭を下げた。これまでのアメリカ生活へ父からの金銭的な援助は一切なく助けを求めたのは初めてだった。

父は事業を経営し

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結婚なんて不安定なことに頼っちゃダメ

一緒に暮らすのは嫌だけど別れたくない。

こんな優柔不断な男とはきっぱり別れた方がいい。我慢の限界に達した私は別れる決意を固めた。

これには彼も驚いた様子だった。まさか本当に別れようとしているとは思ってなかったようなのだ。私の行動力を甘く見てもらっては困る。仕事でもプライベートでも行動する力(excecution skills)は私の最大の武器なのだ。

これが功を奏したのか、はたまた無理やり押

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中途半端なボーイフレンドとの関係をどうしたものか

新しい会社での生活は順調に進んでいった。学ばなければならないことは相変わらず山盛りだったし英語の苦労も絶えなかった。でも同僚たちはほとんどがいい人達だったし(意地悪なのが一人いたけど)みなでワイワイ会議室でお昼ご飯を食べたり、外に食べに行ったり。誕生日会も毎月あって部署の仲間が集まってその月の誕生日の人をまとめて祝った(アメリカ式どぎつい色の甘ーいケーキで祝う)まるで日本での会社生活が戻ってきたみ

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コネクションが大事なアメリカ就職事情

アメリカで就職活動し今度は企業に入って採用するプロセスを見てきた経験からアメリカの就職で大事だなって思ったのは

仕事探しには自分のネットワークを最大限に生かすべき

ということだ。

求人募集へ応募しても履歴書がよほどキラキラと輝いていないかぎり採用側の目に留まるのは難しい。アイビーリーグなど超一流大学を卒業してキャリアを順調に積み上げているような人たちの履歴書はキラキラ光って採用者側の目に留ま

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通勤渋滞地獄から週1日のリモートワークへ

ドットコムブームがさらにひどくなってアパートから会社への通勤は至難の業だった。距離にして片道約約67キロ。カリフォルニアの高速道路の制限速度はだいたい100キロなので普通に走れば1時間かからない計算になるが、そんな日はほぼなかった。毎日毎日渋滞を乗り越えて会社へ向かう。ひどいときは片道2時間くらいかかるときもあった。

自転車通勤もやってみた。アムトラックという電車の駅がアパートから自転車で約10

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シリコンバレーでの修行が始まる

私はエンジニアではないし、テクノロジーに特に興味があるわけでもなく、シリコンバレーに支社があるテクノロジーのリサーチ会社に就職が決まったのは運のなせるわざだ。ドットコムブームで住んでる場所がたまたまシリコンバレーに近かったし大量に資金が投入されているドットコム系の会社の求人が多かったので就職先として狙ってはいたけれどまさかテクノロジー専門のリサーチ会社で働くことになるとは思っていなかった。

テク

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グローバルな職場に感動!

シリコンバレーでの勤務が始まった。職場は基本的にいい人が多くこの会社で働くように説き伏せてくれたイギリス人が直属の上司になった。Cさんと呼ぼう。会社を紹介してくれた唯一の日本人のKさんもとても良い人で職場をぐるっと一回りして様々な人を紹介してくれた。

会社の本社は東海岸にあり私の勤務先はサンノゼの支社だ。ここの支社だけで400人くらい働いていたと思う。当時の世界各地の全従業員数は4000人くらい

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仕事がキター!就労ビザサポート付き

就労ビザをサポートしてくれる就職先がなかなか見つからなく焦り始めているときに友達を通じてオンラインバンキングのスタートアップが人を探しているという情報が入った。早速面接に向かう。

20代の日本人男子が作った会社だった。彼が大学生の時に始めたオンライン決済システムの事業に大手からの投資が入った。これから事業が拡大するというタイミングだった。頭の切れる日本人の男の子。私よりも一回り以上若いのに社長っ

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就労ビザはサポートできないからそのつもりで、と社長に言われた

ポータルサイトでの仕事が始まって2か月くらいたってから、社長に呼ばれた。

就労ビザ(H1-Bビザ)を申請するのが大変でエンジニア以外のサポートはしないこと、ゆえに私のビザサポートはできない。

私の仕事ぶりについて、ポータルのマーケは向いてないと思う。

この2点を単刀直入に告げられた。

とてもショックだった。この会社からビザサポートしてもらうつもりでいたのに、サポートの道が閉ざされてしまった

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在米日本人向けポータルサイトでの仕事が始まった

仕事探しで痛感したのはネットワークの大切さだ。公募していてもそこからインタビューまでたどり着けるのはほんの一握り。ものをいうのは”誰かの紹介”。これはどこの国でも共通事項だと思う。

ある時日本人の友達から、アメリカ在住の日本人向けのポータルサイト(ヤフーなどのように様々な情報や機能がまとめてあるトップページを持つサイト)でマーケのスタッフを探している、という情報をもらった。

さっそく彼女に紹介

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大学卒業後に1年間働くことができるプラクティカルトレーニングというありがたい制度

留学生のためのお助け労働許可制度、プラクティカルトレーニング

アメリカでは、留学生が働くことはほぼ禁止されている。特例として学校内の図書館やカフェなど一部での仕事は許されているが、基本は働けないと考えた方がよい。

ただし大学を卒業したあと1年間の猶予つきで取得した学部に関連した職業に限り仕事をすることができる制度がある。これはプラクティカルトレーニング(Practical Training)と

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インターンシップを経験し大学卒業へ

アメリカの大学生にとって仕事の実体験を得ることができるインターンシップという制度はものすごく大切だ。日本のように新卒を一気に採用して育てるというシステムがないので、大学を卒業したからと言って必ずしも仕事にありつけるとは限らない。反対に仕事の経験もない大学卒業したての若者は即戦力としての価値が低いのだ。

なので大学に通っている間にインターンシップを通じて仕事の経験を積む。もしもインターンシップ先の

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大学で友達ができなかったこと

4年制の大学に編入してから卒業するまで合計で3年間大学に通った。前期後期だけではなくサマースクールという夏期に開かれるクラスもとっていたのでほぼ1年中大学に通っていたことになる。

そんなに長く通っていたのに大学で知り合えた友達と呼べる人はひとりだけだ。その彼女とも現在はフェイスブックでかろうじてつながっているだけの付き合いになってしまった。

大学生活って自分のスケジュールに合わせてクラスを取っ

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