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本能寺の変1852 その一因 一、武田効果 第113話 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

その一因 一、武田効果 第113話 

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その一因 
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【シリーズ】信長の甲斐侵攻

その一因 一、武田効果 第113話

【参照】その一因 一、武田効果
【参照】信長の甲斐侵攻 4勝頼の首
    ◎第113話 ◎小113   ◎P113  通し  第113話

越中で、一揆が蜂起した。
 信長の甲斐侵攻に関連して起きた事件である。
 勝頼が、そそのかしたと云う。
 神保長住の富山城が占拠された。
 長住は、信長方。
 捕らえられ、幽閉された。

柴田勝家が富山城を包囲した。
 勝家は、、北国軍の総司令官である。
 即刻、対応。
 信長へ、戦況を報せた。

同、三月十三日。
信長は、岩村から国境を越えて信濃に入った。
 
 「険難節所」
 険しい山中路を越えた。
 この日は、禰羽根泊(長野県下伊那郡根羽村)。

信忠から信長へ、吉報アリ。
「勝頼死す」
「武田滅亡」
 
この時、「勝頼の首」は、まだ、届いていない。

信長は、そのことを、柴田勝家へ知らせた。
 朱印状である。
 宛先は、北国軍の四将。
 柴田勝家・佐々成政・前田利家・不破直光。

   武田四郎勝頼・武田太郎信勝・武田典厩・小山田・長坂釣竿を初め、
   家老の者、悉く、討ち果たし、

   駿・甲・信、滞りなく一篇に仰せつけられ侯間、
   
機遣(きづかい)あるべからず侯。
                           (『信長公記』)

 「奮起せよ」、ということである。
 大きな刺激になったことだろう。

瞬く間に、全軍に広まった。
織田の陣中は、「その話」で沸き返った。

光秀は、「早すぎる」と思った。
 
出陣したのが、三月五日。
 まだ、十日と経っていないではないか。

その分、信長に、時間的な余裕が生まれた。
 武田の滅亡が、余りにも早すぎた。
 そのために、信長の計画の中に、その分、大きな時間的余裕が生まれた
 わけである。

信長は、無駄を嫌う。
 となれば、
 その時間を、何に、向けるべきか、ということになる。

 結論として、信長は、中国出陣の時期を早めた。
 
そして、その皺(しわ)寄せが光秀へ。
 
結果、石谷頼辰の帰還が間に合わぬ、→「万事休す」、ということにな
 る。

信長の武名は、いよいよ、天下に、鳴り響く。
その勢威は、止まるところを知らず。
「戦わずして勝つ」
「百万の味方を得たに同じ」
これすなわち、「武田効果」。

信長、恐るべし。
 光秀は、そこに、何か得体の知れぬ末恐ろしさを感じた。
 これまでとは、明らかに、違う、何か、が、・・・・・。

「間に合わぬやもしれぬ」
 光秀は、そう、直感した。
 土佐への使者。
 石谷頼辰の一件。
 そもそも、中国出陣は、「来たる秋」に予定されていた。
 光秀は、それに合わせて、頼辰を派していたのである。

となれば、・・・・・。
 光秀の不安。

ならば、・・・・・。
 打つべき手立て。

光秀は、典型的な戦国武将。
 猜疑心が強く、用心深い。
 「一寸先は闇」
 
強かで、抜け目のない男。
 肚の据わった典型的な戦国武将なのである。
 全ては、子らのため、我が家のため。
 常に、最悪の事態に備えていた。
 二の手、三の手を、心の内に秘めて。 

信長には、絶大な自信があった。
「天下布武は、成る」

信長は、目的意識の強い男。
「人間五十年」

そして、「さらなる夢」へ。

時代は、急激に変化していた。

四月二十一日。
信長、帰陣。
光秀、同。

五月七日、四国出陣命令。

この頃である。
「足蹴事件」 (フロイスの『日本史』) 。

五月十七日、中国出陣命令。

五月二十七日、愛宕山。
〃 二十八日、「時は今、あめか下なる五月哉」

石谷頼辰、未だ、帰らず。
「万事休す」
最早、打つ手はない。

五月二十九日。
信長、上洛。

信長の油断。
光秀の決断。

六月二日未明、「本能寺の変」。



 ⇒ 次へつづく

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 「本能寺の変」
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