木村美月

阿佐ヶ谷スパイダース所属、舞台でお芝居をしています。 三度のご飯と小説が大好き。 立教…

木村美月

阿佐ヶ谷スパイダース所属、舞台でお芝居をしています。 三度のご飯と小説が大好き。 立教大学文芸思想専修中退です。 将来は舞台女優を続けながらクスッと人に馴染む生活まるごと滑稽な物書きをしたい。 小説と舞台に恩返し人生。

最近の記事

【1000円劇成功への道のり①】企画書全文 最高の俳優陣、スタッフ陣がオファーを受けてくれたわけ

1本1000円で演劇を打ちます。普段は6000円以上のチケット代で主演をやっているような俳優たちとです。すごく大変なことをしようとしています。ただ、その大変さはなかなか伝わらないのではないかと、 創作に手を抜いているのではないかと思われるような気がして、 まったくそんなことはなく、むしろかなり本気で取り組んでいるのでそれをお伝えすべく筆をとった次第です。 激務の中必死で書いているので文章としてあまり推敲できていないものをこのnoteではお届けするかもしれませんが、その生々し

    • 嫌な癖

      文字を書く練習。 なんでもかんでも、書いたら すっきりするのに。 書く前に口で言ってしまうから、面白くないし喧嘩する。 どこかに書けばよいのに。 日記でも、ただのノートでも、手紙でも、書いたら、 綺麗なものになるのに、変なものになるのに、 ものにしないで、嫌なことを言って、言葉は泡みたいに消えるのに、もったいない人だな。 日記を見返したら、その時はなんでもないことなのに、 今になってみるとどうしてそんなにキラキラしているの? 薄れてしまった記憶の中から、急にあの時のこと

      • 年齢に、悩む

        意外と、わたしにもそんな時間がきてしまったようで、年齢に悩み始めた。 3月で27歳の誕生日を迎え、27歳(日本語!) 周りの友達は多く結婚しているし、わたしは見た目的にも精神的にも「それっぽい」感じはない。今思い返すと「美月は天然だよね〜」と幼少から言われていたけれど、話が通じないという意味だったのではないか。たしかにわたしは、自覚するけれど、少し話が通じないタイプである。というのも最近は賢くなって、話が通じてない状況を悟ってそこから相手によりけり通じた話を考え出す事もあ

        • 今後いい事なんてあるもんか

          私、最近自分の死に方を決めたのである。 それは自分で決められるものではないのではない?と、人は思うと思うし、私もそう思うのだけれど、死に方の願望が初めてできて、「ああ、死ぬことが分かっている方が良くて、ゆっくりとみんなに感謝をして言葉を尽くしてから死にたいな」と、そんな感じに思ったのだった。願望です。できれば遅いほうがいいけれど、早いのはしょうがない。けれど、とにかくそろそろ死ぬと分かっていること、それからお世話になった人には少しでも感謝を伝えられること、これができたらいい

        【1000円劇成功への道のり①】企画書全文 最高の俳優陣、スタッフ陣がオファーを受けてくれたわけ

          いただいたお題でnote⑨南千住「gekidanU」

           南千住駅で降りる。バーガーキングを横目に横断歩道を渡って、10分もしないうちに遊さんの家に着く。そこは稽古場でもあって劇場でもある。去年の私の、4月の私の憩いの場だ。 gekidanUはなんていうんだろう、劇団員全員社会人だから社会人劇団と呼んでいいのかな?でも公演数は多くて社会人劇団という響きから伝わってくる趣味のニュアンスよりは志のある、何かを目指してる感じのある独特の場所でUがUであろうとするその感じがとても居心地が良いのであった。 私の演技が変わったのは、たぶん

          いただいたお題でnote⑨南千住「gekidanU」

          いただいいたお題でnote⑧shinobullshitさんからの質問4つ「ふぇち聞かれちゃった」

          今日、あらかじめ読もうと思っていた本が乱雑に部屋中転がりまくっていたので机の端に積んでみたら13冊あった。心が休まらないわけだ。まず、一冊に集中する、そんなことから始めないと片付かない。それで集中すると選んだ本が650ページもあったので骨折り奮闘している。ちょっとエッチなくだらないシーンがあったのでその分の100ページくらいはスイスイ読んだ。こういうところは本当昔から変わらない。 さて、shinobullshitさんからいただいた質問は4つ。 ①ギリギリ人に言えるフェチは

          いただいいたお題でnote⑧shinobullshitさんからの質問4つ「ふぇち聞かれちゃった」

          いいただいたお題でnote⑦美月ちゃんの好きな曲「世界が終わる夜に」

          この記事を書くのは2回目で、私はようやく書き上がった時に思わぬボタンを押してしまってせっかく書いた文章は全消去、結構良かったのになあ。私しか知らない幻の文章となってしまった。もうこの世に蘇ることは一生、2度とない。ああ、生まれては消えてゆく儚さ。細かいこと言ったら今日食べた料理だって全く同じものは2度と食べられないわけで。そんなことだらけのとほほのほ。 中学生の頃金子(女の子)というクラスメイトがいて、チャットモンチーの「世界が終わる夜に」という曲をテーマに小説を募集してる

          いいただいたお題でnote⑦美月ちゃんの好きな曲「世界が終わる夜に」

          いただいたお題でnote⑥さくら「さくらちゃん」

          今年の桜は格別綺麗に見えた。散歩しながら、もうすっかり花は落ちてしまったけれど今度は健康的な元気いっぱいの緑を生やして、なんて一瞬の出来事なのだろう。私たちの日常より速いスピードで桜は自分を繰り返す。自然は私たちが感じるよりもっと、感じようと手を伸ばした隙に次の答えを用意するから、何年も何年も時間をかけるのだ、あなたたちを知りたいと思うその一心で。 今私はお風呂場でこの文章を書いている。立ったまま、膝くらいまで湯船に足をつかせて、iPadは湯船のふちのさらに上にある出窓みた

          いただいたお題でnote⑥さくら「さくらちゃん」

          いただいたお題でnote⑤得意なバイト、苦手なバイト「自分の事がまだよく分からないけれど」

          私は自分のアルバイト歴を自分できちっと遡ったことがないので少し思い出しつつ羅列してみますね。今日は文章というよりただの思い出話になりそうなので少しつまらないかもしれません。(許してね) 試食販売、イタリアン料理店、塾講師、パン屋、フリーライター、ラーメン屋、本屋、日雇いイベントスタッフ(フェスのゴミ回収とか原宿でインスタ投稿してくれた人にプレゼントとか)、劇場受け付け、映画館、コールセンター、フィットネスジム、スナック、焼き鳥屋、古本屋といったことろでしょうか、、、。まだあ

          いただいたお題でnote⑤得意なバイト、苦手なバイト「自分の事がまだよく分からないけれど」

          いただいたお題でnote④思い出の一品「餃子の満洲の餃子」

          高校生の頃は部活動(ダンス部)に熱中していて、朝は5時に起きて高校に行き朝練、昼ごはんの時間は昼練(だから早弁してた)放課後練、そのあとミーティングや振り付けや音楽編集や自主練を週ほとんど7日やっていたから本当に時間がなく勉強をしていなかったし疲れて毎日眠くて大変だった。おかげさまで創作ダンスの全国大会で賞も取れた(これが奥が深くて面白い)。受験期になり、自分が全く勉強が出来ないことを悟ったけれど親はMARCHより上の偏差値じゃないと学費や入学金は出さないと言うし映画学校の資

          いただいたお題でnote④思い出の一品「餃子の満洲の餃子」

          いただいたお題でnote③心に残ったあの人の言葉「好きでも嫌いでもないから安心して」

          「好きでも嫌いでもないから安心して」って言われた事があって、これが心に残っていると人に言うと必ず「なんで?」とか「どういう意味?」とあまりピンと来ない様子で問われるのだけれど、私はこの言葉は人生で1番しっくりきた、アドバイスでも名言でも宝言でもない全く直接役には立たない言葉。心にとっておいてある大好きな言葉はだいたい私の人生に役立っていて、素晴らしく響いて色あせず私を救うけれど、この言葉はなんの向上ももたらさない。ただ私を安らかに、フラットにあるがままに置いてくれる唯一の言葉

          いただいたお題でnote③心に残ったあの人の言葉「好きでも嫌いでもないから安心して」

          いただいたお題でnote②ウソとホントと私「ホッペにニキビが3つ」

          3日前までひとつだけあったホッペのニキビが今日には斜めに並んで3つになっていた。ニキビができる瞬間を見たことがあるかい? 私はある。 1時間ほど鏡を見つめれば分かる。目を離した隙にぐぐんと勢いを伸ばすので見逃しちゃいけない。とにかく鏡をじっと見ることが大事なのだ。 だんだんゆっくりと皮膚が盛り上がってくるのである。ゆっくり、ゆっくり、小さなお尻が内側から皮膚を押すようにゆっくり。少しずつかゆくなってきて、あれよあれよという間に赤みが差す。さっきまで平だった皮膚がもう限界、

          いただいたお題でnote②ウソとホントと私「ホッペにニキビが3つ」

          いただいたお題でnote①わたしの好きなもの「ひとん家」

          練馬区大泉学園の幼稚園に通っていた。卒園し、小学校にあがると同じクラスにとても目の大きな、手足の長い少し焦げた肌色をした女の子がいた。ちょっと人と違った、見たことのないスラリとした姿、少しカタコトの甘ったるい喋り、いつも少しだけ泣きそうな潤んだ目。みずきちゃんはフィリピン人のハーフの女の子。友達が何故か少ない。わたしん家の前の公園のブランコを一人で漕いでいる。わたしはコジ、というあだ名の男勝りの女の子と仲が良くて、いつも一人でいるもんだから気になってコジと一緒になってみずきち

          いただいたお題でnote①わたしの好きなもの「ひとん家」

          お芝居と共に生きちゃってたんだな〜あたし

          えー、大変申し訳ない事に公演中止となってしまいました。なんだかショックが隠し切れないのです。お芝居に出ることがいつの間にか当たり前になっていました。ずっと自分の体のそばにあって日常で憧れで、尊くい続けてくれた存在。私が生きる為に輝いてくれていたし、私はこの環境を使って自分を信じて生きてきました。舞台という土壌があったおかげです。自分の事だけではありません。ガラガラと演劇界が崩れていく様を目の当たりにし、言葉にならない喪失感が体の底でうごめいていて心が晴れません。こうやって書い

          お芝居と共に生きちゃってたんだな〜あたし

          カーテンが欲しい

          今すごくカーテンが欲しい。一度欲しいと思い始めると気になって気になってカーテンの事ばかり考えてしまう。いろいろなサイトを見て、やはり好きな布で作ってしまうのが早いのではないかと布屋に行き、布が高くて諦めて、お家に戻ってやっぱりカーテンが欲しいなと窓ばかりにて過ごす。 1日に何杯もコーヒーを飲んでしまう。気になると同じ人のツイッターを1日に何度も検索する。同じ曲をずっと聴く。でも同じ本はそんなに読まない。同じ飲み屋に行き、同じ人と顔を合わせて、同じような時間に帰る。イレギュラ

          カーテンが欲しい

          お話の癒し

          私が「お話好き」という事を自覚したのはつい2日前。ふいに気付いたのですが誰かとお話をするという事にかなり情熱が傾く瞬間があって、お話ができると嬉しいしお話が上手くできないと非常に悔しいし、とにかくコツコツとお話を積み上げて対話が生き生きしてくるとこの上なく幸せ。 お話が繰り返される映画や本も好きで、洋画の「ビフォア・サンライズ」は初対面の男女が意気投合して一晩だけおしゃべりしながら一緒に過ごす話だし、サリンジャーの「フラニーとゾーイ」は兄妹(たぶん)がひたすら自分達の哲学を

          お話の癒し