Miyuki

日々の暮らしの中に、ささやかな美を感じて生きる幸せ。 齢55のこれまでの人生もゆるゆる…

Miyuki

日々の暮らしの中に、ささやかな美を感じて生きる幸せ。 齢55のこれまでの人生もゆるゆると振り返り、その時々に出てくることを書いていこうと思います。

記事一覧

庭仕事

ジャスミンの花がいい香りを放っている。 最初は濃い紫色の花が、薄紫を経て次第に真っ白になっていくその色のグラデーションが、とても美しい。 それに、ジャスミンのよ…

Miyuki
1日前
6

元夫という人

つい先日、元夫からメッセージが来た。 前述のように、13年前に離婚をしてから少しずつ交わす必要のある物事も少なくなり、娘が自立してからは特に、ここ最近はお互いの誕…

Miyuki
2週間前
12

自然の恵み

今年の春も、山の恵みを沢山頂いた。 この辺りはイタドリも料理して食べる習慣がぽつぽつとあり、 私はとても好きで、毎年美味しく頂いている。 採ってきたイタドリの皮を…

Miyuki
2週間前
11

剣山へ

最近、折に触れて山歩きをしている。 先日は、ずいぶん前から登ってみたかった剣山に! リフトで一気に山頂まで2㎞弱の地点へ。 春山の景色を、リフトからゆっくり眺めな…

Miyuki
1か月前
10

山登り再び

このところ、歩くことが気持ちよくて、 日々日々、近所を散歩する習慣が続いている。 そのうえ、山歩きするのも楽しくなり。 先日もまた、相方さんの馴染みの山の一つを案…

Miyuki
1か月前
14

慈悲

何度か坐禅をさせて頂いている禅宗の寺で、 以前、印象深いお話を聴かせて頂いたことがある。 それは、「大悲心陀羅尼経」(だいひしんだらにきょう)という経典の話で、 …

Miyuki
1か月前
12

相方さんとの出会い

私は、13年前に元パートナーと離婚。 離婚に至るまでには、一言では言い尽くせない色々なものがあるけれど、 そんな色々に、あるとき強制終了のような凄まじい流れがやって…

Miyuki
1か月前
15

Walk in Beauty

美しい波動は一瞬で 心内のあらゆるものを清め 一掃し 彩を与えてくれる。 そんな美が そこここにある。 その時々 折々 美しい変幻を纏いながら。 ただ気づくだけでいい…

Miyuki
1か月前
8

山登り

先日、相方さんの自宅近くの山に 散歩がてら登ってみようということになった。 相方さんが言うには、 なだらかな山道をゆっくり歩いて20分足らずで頂上に着くから、 山登り…

Miyuki
1か月前
24

感謝詣り

いつの頃からか、 月の始め頃に、氏神様にお詣りさせて頂いている。 神社の境内は、一歩足を踏み入れると独特の清廉観が漂い、 すっと背筋が伸びるような心もちになるもの…

Miyuki
1か月前
9

何気ない日常の中でふと気がつく変化

先日、春の陽気に誘われて出かけた先で、 一面の菜の花畑の中に、つくしが沢山! そういえば、昨年もちょうどこの頃、 やはりちょうど同じ場所で、つくしを見つけ、 大興…

Miyuki
1か月前
11

突然のお試しのその後

先日、30年以上通っている眼科に、 いつものようにコンタクトを処方してもらいに行ったら、 視神経低形成とか緑内障の疑いとか 寝耳に水のような、冷や水を浴びせられたよ…

Miyuki
1か月前
17

母の日記

つい最近、探し物があって倉庫の中であれこれ物色していたら、 年代物の数冊の古い日記帳のようなノートが出てきた。 私のではないし、誰のかなと思ってめくってみると、 …

Miyuki
1か月前
20

突然のお試し

先日、「欲がなくなった」なんて書いていたら! ちょっとした出来事があった。 先日、いつものように眼科で 検査がてらコンタクトを処方してもらった。 3か月に一度、もう…

Miyuki
1か月前
13

掬われたもの

先日、13年前に別れた元夫に、誕生日のお祝いメッセージを送った。 知り合ってから30年近く経つけれど、 お互いの誕生日に言葉を交わす習慣だけはずっと続いていて、 今に…

Miyuki
1か月前
9

最近めっきり欲が無くなってしまった。 「どうしたい?」という起点は生きる上でとても大事と聞くけれど、 今の自分は、何を欲しているのかがよく分からなくなっている。 …

Miyuki
1か月前
8
庭仕事

庭仕事

ジャスミンの花がいい香りを放っている。

最初は濃い紫色の花が、薄紫を経て次第に真っ白になっていくその色のグラデーションが、とても美しい。
それに、ジャスミンのように毎年決まった頃に咲く花は、
一期一会の美しさと共に、
これまで咲いてきたその時々の全ても、
一緒に運んできてくれているような不思議がある。

どこかあやふやで、
捉えどころのない自分自身だったり人生だったりの何かが、
毎年同じ頃に同じ

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元夫という人

元夫という人

つい先日、元夫からメッセージが来た。
前述のように、13年前に離婚をしてから少しずつ交わす必要のある物事も少なくなり、娘が自立してからは特に、ここ最近はお互いの誕生日を祝う習慣だけが残っていた。

そんな折「釣りに来ているんだけれど、鯛いる?」と。

あいにくその日は、私が終日自宅を留守にしていて受け取るタイミングが合わないので、
ありがたい申し出だったけれど見送ることになった。
「了解!」と軽快

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自然の恵み

自然の恵み

今年の春も、山の恵みを沢山頂いた。
この辺りはイタドリも料理して食べる習慣がぽつぽつとあり、
私はとても好きで、毎年美味しく頂いている。

採ってきたイタドリの皮を剥き、
アク抜きをして塩漬けに。
そして料理するときには一晩水にさらして、塩抜きをすると、
歯ごたえは残りながらも、イタドリの独特の酸味やえぐみがなくなり、
調味料が美味しく馴染むんですよね。

私は、ごま油でさっと炒め、お酒やみりん、

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剣山へ

剣山へ

最近、折に触れて山歩きをしている。
先日は、ずいぶん前から登ってみたかった剣山に!

リフトで一気に山頂まで2㎞弱の地点へ。
春山の景色を、リフトからゆっくり眺めながら身体が運ばれるのは、快適!

リフトを降りると、早速登山開始。
一礼し、名前を告げ、入山させて頂けることに感謝をお伝えして…

すでに山頂近くだからか、高木はあまりなくて一面のクマザサ。
空もとても近い...

大剣神社に参拝させて

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山登り再び

山登り再び

このところ、歩くことが気持ちよくて、
日々日々、近所を散歩する習慣が続いている。

そのうえ、山歩きするのも楽しくなり。
先日もまた、相方さんの馴染みの山の一つを案内してもらった。

近道と巻道があるけれど、
どっちでもいいよと言われると、
なぜか近道を選びたくなる不思議。

確かに近道の方が険しいんだけれど、
巻道も楽ではないわけで…。

なんとなく楽ではない道をダラダラと行くよりは、
きっぱり

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慈悲

慈悲

何度か坐禅をさせて頂いている禅宗の寺で、
以前、印象深いお話を聴かせて頂いたことがある。
それは、「大悲心陀羅尼経」(だいひしんだらにきょう)という経典の話で、
大悲心とは、「慈悲」という意味なのだと教えて頂いたことだ。

お坊さんは
「なぜ慈悲が大きい悲しみの心なのでしょう」と投げかけられた後、
次のように教えてくださいました。

「慈悲の『慈』という字。
この字は、草かんむりが大樹をあらわし、

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相方さんとの出会い

相方さんとの出会い

私は、13年前に元パートナーと離婚。
離婚に至るまでには、一言では言い尽くせない色々なものがあるけれど、
そんな色々に、あるとき強制終了のような凄まじい流れがやって来て、
その流れに身も心も大きく翻弄されながら、それぞれの道を歩む準備が調った。今は、彼と共有した全てに感謝しかない。

その日は、2011年8月31日の暑い夏の日だったけれど、
全てが終わって見上げた空の青さは忘れられない。
その空は

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Walk in Beauty

Walk in Beauty

美しい波動は一瞬で
心内のあらゆるものを清め
一掃し
彩を与えてくれる。

そんな美が
そこここにある。

その時々
折々
美しい変幻を纏いながら。

ただ気づくだけでいいということに気づくとき
生かされていることが苦行ではなく
生かされていることが恩恵となる。

美の中に身を置くと
委ねの本質の裾野に
ほんの僅か
触れられたような気持ちになる。

山登り

山登り

先日、相方さんの自宅近くの山に
散歩がてら登ってみようということになった。
相方さんが言うには、
なだらかな山道をゆっくり歩いて20分足らずで頂上に着くから、
山登りではなく散歩だと言う。

確かにそうかもしれないけれど、山は山だし…
そうだ!数年前に買ったきり、一度も使っていないノルディックを持っていこう!
それに、これまた一度も履いたことのない、数年前に買ったきりの登山靴も履いてみよう!
と、

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感謝詣り

感謝詣り

いつの頃からか、
月の始め頃に、氏神様にお詣りさせて頂いている。

神社の境内は、一歩足を踏み入れると独特の清廉観が漂い、
すっと背筋が伸びるような心もちになるものだけれど、
それに加えて月に一度、
折々の季節の変化や、その時々の美しさに触れられることは、
毎回、心身に優しく滋養が与えられるような恩恵を感じている。

とりわけ、4月のお詣りは春の華やぎがそこここに溢れていて美しい。

この日はそう

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何気ない日常の中でふと気がつく変化

何気ない日常の中でふと気がつく変化

先日、春の陽気に誘われて出かけた先で、
一面の菜の花畑の中に、つくしが沢山!

そういえば、昨年もちょうどこの頃、
やはりちょうど同じ場所で、つくしを見つけ、
大興奮で摘んで帰ったことを思い出した。

そうそう確か、社会人となり県外に就職する娘を飛行場に送り、
その足で出かけたんだったと、どんどん思い出してくる。

娘にとっても、私にとっても、
新しい世界が目の前に一気に開けたような気持ちになり、

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突然のお試しのその後

突然のお試しのその後

先日、30年以上通っている眼科に、
いつものようにコンタクトを処方してもらいに行ったら、
視神経低形成とか緑内障の疑いとか
寝耳に水のような、冷や水を浴びせられたような驚きがあり!
後日、これまた20年来のかかりつけの漢方内科医を訪れたときに、その話をしてみた。

先生は、いつものように身体の氣の流れを独特の方法で確認されながら、
ふんふんと話を聞き、
「まぁね、疑いでしょ?
高血圧の疑いがあるか

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母の日記

母の日記

つい最近、探し物があって倉庫の中であれこれ物色していたら、
年代物の数冊の古い日記帳のようなノートが出てきた。
私のではないし、誰のかなと思ってめくってみると、
なんと母親の筆跡。
どうやら15年前から10年前辺りの日記のようで、
数ページパラパラとめくってみると、
日々の出来事を箇条書きで書き込んでいる。
そして時折「今日はヒマだった。」とか
「今日は本当にヒマだった。」とか書いてある。
「〇〇

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突然のお試し

突然のお試し

先日、「欲がなくなった」なんて書いていたら!
ちょっとした出来事があった。

先日、いつものように眼科で
検査がてらコンタクトを処方してもらった。
3か月に一度、もう30年以上の馴染みのルーティンだ。

しかし、この日はちょっと違った。
いつもの検査がなんだかちょっと長めだなと思っていたら、
「念のため、写真を撮りましょう。」と先生が言う。
それで、初めて見る機械で2台。
それぞれ数枚写真を撮り、

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掬われたもの

掬われたもの

先日、13年前に別れた元夫に、誕生日のお祝いメッセージを送った。
知り合ってから30年近く経つけれど、
お互いの誕生日に言葉を交わす習慣だけはずっと続いていて、
今に至っている。
その間には、娘のことや元夫の可愛がっていた愛犬のことなどで連絡を取り合うこともあったけれど、
娘は大人になり、愛犬は虹の橋を渡っていき、
今は、誕生日を祝い合う習慣だけが残っている。

彼とは知り合って約30年。バラエテ

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欲

最近めっきり欲が無くなってしまった。
「どうしたい?」という起点は生きる上でとても大事と聞くけれど、
今の自分は、何を欲しているのかがよく分からなくなっている。

キラキラとした夢やささやかな何かはおろか、
とりわけ印象的なことは、長年の供?であった
「悩みたい」「苦しみたい」まで無くなってしまったことだ。
もちろん渦中は、悩みたいとも苦しみたいとも微塵も思っていないが、
今思うと、その時々の私は

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