みかづき

一男一女の母で会社員です。 #もぐら会 #宝塚歌劇団 観劇好き (子育てに忙…

みかづき

一男一女の母で会社員です。 #もぐら会 #宝塚歌劇団 観劇好き (子育てに忙殺される日々のゴールがみえてきて次のターンを摸索中) http://norimczk.hatenablog.com/

最近の記事

終わりを決める

道端に転がる石はもともと人間だった。時間の流れは肉体を徐々に無機質な物体へと変え、記憶も思考も意志も何もかもが固有性を失い砂漠で風に流される砂粒のようにさらさらと同質化していく。個別の記憶がいつなくなるのかは誰にもわからない。この世に人間として生まれ何百年も経過したのちに砂粒となっても、記憶の断片は残っているのかもしれないが確かめようがない。若さと美と健康な肉体と精神をできるだけ長く保つための研究に人類は莫大な投資と労力を投下し続けているが、人間が時間の経過とともに必ず老化し

    • 道徳で習ったけどね、されて嫌なことはしないって

      自分の発する言葉の加害性について常に意識しているつもりでいても、不用意に口にしてから、しまった...と気づくことも多いです。そのような場合の方がまだましで、全く気付かぬまま誰かのことを傷つけていることもあるでしょう。 自分が他者の何気ない言葉にえぐられる場合もあります。コミュニケーションにおいて、傷つきを完全に排除することは難しい。それは前提として、自分が言われて嫌だったことを他者には言わないようにしよう、という最低限の自分自身への約束が守れなかったときの話です。 ====

      • 対話の森にて〜ダイアログ・イン・ザ・ダーク〜

        目を開けていてもつぶっていても、変わらない暗闇。 しばらくして目が慣れてくれば、なんとなく状況を察知できるようなレベルの暗闇ではありませんでした。 正真正銘の真っ暗闇。 そのあまりの暗さに驚いたというのが、会場に入っての第一印象でした。 入る前に明るい場所でアテンドの方から説明を受けて手にした白杖は、地面をコツコツしてみても、なぞるように動かしてみても、あまり役に立つとも感じなかったのに。 暗闇の中では当たり前ながら自分が手にしている白杖も見えないけれど、 杖の先から手に伝わ

        • 身体性の獲得をめざす

          とにかく疲れがとれない。気持ちがふさぎこむ。 社会的にやらなければいけないことの締め切りをなんとかこなしていくだけ。 そんないっぱいいっぱいの日々を過ごしていると、普段は心の奥底に沈んでいる恨みつらみや 後悔や自己嫌悪や妬みひがみ、ありとあらゆる呪詛がむくむく湧き上がってくる。 死にたさというよりは、生きていたくないと言った方が的確かもしれないこの精神状態。 長年の付き合いで、このしょうもなさをやり過ごすための、自分なりの策は持っている。 身体の調子がメンタルに多大な影

        終わりを決める

          子どもにえらそうなことを言えない親のはなし

          息子18歳、大学1年生。 自分が18歳のころは浪人生で予備校に通っていた。勉強一色の灰色の時期をちゃんと送れていたら大学入試の結果は違うものになっていたかもしれない。 わたしは当時予備校に通っているだけで全然勉強をしていなかった。 友人たちもパチンコ屋に直行する男子、ミスドで話し込む女子、本屋で立ち読みして映画館に入り浸り街をぶらぶら歩きまわって時間を浪費していた自分を含め、当然ながら模試の結果はみんなさんざんだった。 女子校出身だったわたしたちは、付き合った経験自体が

          子どもにえらそうなことを言えない親のはなし

          癒やしのTOKYO

          誰しもあることだろうけれど、落ち込むと自分の無価値さに為すすべがなくなる。 落ち込んだから無価値になったわけではなく、元気なときは無価値から目を逸らしているのだ。 見えていたとしても意識の外に追いやることができている。落ち込むと否応なしに無価値を直視してしまうのが悪い。 自分のことばの軽さや相手への届いていなさ、誠心誠意発したことばすら、ただ流れ去っていく気がする。無価値だから。 自分の身体的な輪郭も消えていくような。 40階建てのオフィスビルは1Fから30Fまでの直

          癒やしのTOKYO

          仁和寺五重塔の心柱を君は見たことがあるかい?@京都お話会

          京都に行ってきました。 最大の目的は、初めて京都で開催されるもぐら会のオフラインお話会に参加するため。 2019年6月の初開催時からずっとお話会は東京で開催されていて、京都が初めてというより東京以外の場所が初めてになります。 お話会は2020年コロナ禍で一時期オンライン(zoom)開催のみになり、その後オフラインとオンラインの二本立て、両輪で回っています。 もぐら会のメンバーは、オフライン、オンライン共に複数回設定されているお話会のうち、自分が都合のよい日程を選んで毎月一回参

          仁和寺五重塔の心柱を君は見たことがあるかい?@京都お話会

          2020/7/31プレミアムフライデー

          7月最終日しかも金曜日。 雨ばっかりの7月だったな。そして生産性のある仕事をほぼしていない。 引継ぎと引っ越しと二回の席替え。 前部署では異動待ちでぼんやり過ごし、いざ異動したら新部署での自分のポジションや何を求められているのかがわからずぼんやり過ごし、どうしたもんかなあと思っているうちに7月が終わった。 今日は新部署にきてから二回目の席替えでチームが完全に決定。 今まで形がきまっていない汎用型だった自分というピースがカチッとパズルにはめこまれた気がするよ。 直属の上司が男

          2020/7/31プレミアムフライデー

          2020/7/21 通れるの?通れないの?

          日曜日、久々にひとりで車で出かけて首都高に乗りました。最近は車を運転してでかける先は近場ばかりで、ちょっと買い物に行くぐらい。 初めて行く場所に自分で運転して向かうのはワクワクしてこんなに楽しいものだったんだということを思い出し、感慨深かったな。 首都高の中央環状線C2、渋滞もしていないしお天気もいいし川の対岸の遠くのほうは高層ビルで埋め尽くされ東京タワーもスカイツリーも見えます。 その時の気分に合わせて聞きたい音楽を爆音でかけながら首都高を疾走するのは気分が高揚します。

          2020/7/21 通れるの?通れないの?

          2020/7/15  恥ずかしいけど認めてみる

          好きなものより嫌いなものにこそ、その人が宿るのかもしれない。 嫌いという感情は強い。転じて好きになる場合もあるし、好きにならずとも嫌いなまま関心が続き結局ずっと追っている場合もある。 #もぐら会 のSlackで嫌いな漫画という文字列を見たとき、しばらく頭を巡らせてふっと思い浮かんだのは、あだち充の「タッチ」だった。 それをきっかけにいろいろな漫画が頭に浮かぶが、とうとう最高に嫌いな漫画を思い出す。紡木たくの「ホットロード」だ。 どちらの作品も人気作で好きな方も多いだろう。

          2020/7/15  恥ずかしいけど認めてみる

          2020/7/9夜はつらいよ

          最近の困りごと。 夕方から夜にかけて目がかすむ度合いが日に日に悪化。 仕事が一日中PCにかぶりつきなのにその上スマホもこんだけ見てたらそりゃ目も見えなくなるよ、頭痛もするわ。 目を酷使している自覚がある。 ちゃんと名称もあるんだ、「夕方老眼」だって。 そのまんまだねーでもまさしくそれ、ほんと見えないんだよ。 普段無意識に合わせている焦点を意識的に合わせようとしてもダメで。 スマホの画面を指でタップして拡大しても見えない。 明るさを調節してもスマホを近づけても遠ざけてもどうに

          2020/7/9夜はつらいよ

          2020/7/4不安を消すためのライフハック

          不安が不安を増幅してしまうと、いろいろと面倒なことになる。 第1段階・呼吸が浅くなって第2段階・喉が詰まる感じがして第3段階・言葉がでなくなって、第4段階の動悸がするようになるまでいくと非常にまずい。 長年のつきあいで対処法を自分なりにいろいろ試した結果、寝ると泣くとやさしさがある程度効果的とわかってきた。 観ると絶対に泣いてしまう映画や読むと絶対に泣いてしまう漫画の力を借りて泣くと、とりあえず状態がよくなる。 そしていっぱい寝る。とにかく寝る。ひたすら寝る。 いつも読んでい

          2020/7/4不安を消すためのライフハック

          2020/7/3丁寧さについて考える

          もぐら会メンバーと渋谷・マメヒコでお食事会。 月に一度のとても楽しみにしている集まり。 食べものが美味しいと感じたのは久しぶりな気がした。 プロが素晴らしい素材をシンプルな調理法で料理してくれたものを食べる喜びは何ものにも代え難い。美味しいと感じることができてよかった。心が死ぬと美味しさも感じないだろう。ご一緒したメンバーも心穏やかに過ごせる人たちなので食事をしながらかわす会話も楽しい。 コロナ禍で奪われた外食の楽しみは大きかったなとしみじみ感じる。 知り合って1年、一緒に

          2020/7/3丁寧さについて考える

          2020/7/2 褒めること

          もぐら会のSlackで褒めることについての話題がでていた。 褒められるのはうれしいことだが、なんでもかんでも褒められさえすれば無条件にうれしいわけでもない。 褒めることは、するのもされるのも少し厄介だ。 ちょうど初めての育児に必死なころ、「褒めて育てる」育児論が浸透してきた。育児論は流行りすたりがある。母乳信仰や逆にダイオキシンの影響を考慮した母乳危険論、一人寝を早い時期からさせたほうが良い派と添い寝派、離乳食の開始時期も早い・遅い方が良い、おしゃぶり、胎教、習い事など流行

          2020/7/2 褒めること

          2020/7/1 お弁当作りがつらい

          今週から娘の登校が週6日・お弁当もちになった。 昨年は朝6:00過ぎに家をでる息子に合わせてお弁当を作っていたので、起きてすぐにお弁当作りを開始、何も考えず何も感じず身体が勝手に動いてあっという間に苦もなくふたつのお弁当を完成させていた。 ところが、お弁当を作らなくなって3か月経過しただけで、手際が悪くて時間ばかりかかりお弁当作りに苦戦している。 とってもつらい。学食で食べてほしい(娘は断固弁当派)食中毒対策も大変。寝坊できないプレッシャーなど・・・ 6年越えのお弁当作りの

          2020/7/1 お弁当作りがつらい

          「自分でわからなければ動けない」

          心ここにあらず、という言葉は自分からみた他者に対して感じることに本来は使うものなんだろう。 最近は、自分で自分の心がここにあらずというか、どこに行ったかわからないというか、身体と心の乖離感に悩まされ自分の挙動不審になすすべなしだった。 肋骨の内側あたりがざわざわもやもやする感覚と、脳がぶよぶよしている感覚の不快さをごまかすために、マンガに没頭したり動画を見続けたり音楽を聴き続けたりの度合いが常軌を逸しはじめた。 日常生活を送るうえで基本の、食事をするお風呂に入る睡眠をとるなど

          「自分でわからなければ動けない」