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神話のスゴみ!シンデレラストーリーの秘密… 本「人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) 」★4,5

「野放図な思考の散策」(Cahier Sauvage カイエ・ソバージュ)。
大学での講義、全5冊。「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破することを目指して、野放図な足取りで思考が展開。

2002年 中沢新一
(表紙、カワセミとベニテングタケ)

目次
はじめに カイエ・ソバージュについて
序章 はじまりの哲学
第一章 人類的分布をする神話の謎と神話論理の好物
第二章 神話論理の好物
第三章 神話としてのシンデレラ
第四章 原シンデレラのほうへ
第五章 中国のシンデレラ
第六章 シンデレラに抗するシンデレラ
第七章 片方の靴の謎
終章 神話と現実

この1巻では神話が主題。神話は「人類最古の哲学」で、とてつもない深さをそなえており、その中には偉大なものが隠されていると。その素材として、世界各地の様々な「シンデレラ物語」が語られる。

「シンデレラ物語」は、民話として語られながら、神話としての特徴を失っていない稀有な例らしい。これは人類的神話で、恐るべき深さを秘めているようだ。最初の記録は9世紀で、450以上の様々なバージョンがあると。

最後に、神話と現実について。現代は、神話の豊かな内容がなくなり形骸化、幻想への誘惑、バランス喪失。だから、再び、内容を持った神話に立ち返るべきだと!具体性の世界の豊かさをもう一度!

たぶん…きっと…そんなことが書いてあったはず笑

人類は、この神話という様式を用いて、宇宙の中における自分たちの位置や、自然の秩序や人生の意味などについて、深い哲学的思考をおこなってきた。

学校教育の知識は、せいぜい100~150年程のモダン知識にすぎない。哲学といっても2500年程。神話は少なく見積もっても、3万数千年にわたる。

神話の目指すとこは、失われたつながりの回復、対称性を取り戻す、両立不可能なものの共生の可能性を探る。

まあとにかく、興味深いことが多すぎて、めっちゃ楽しい読書体験だった!メモりまくったけど、詳細を上手い事まとめて、ここに記入するのは自分の能力的に難しいので、その辺は超絶スル~。

神話とかもともと好きだったけど、これ読んだら、ますます興味深くなった。こんなに深みのあるものだとは。何万年レベルだもの。そりゃ、簡単に理解できないものが多いのに納得だなー。

これから接する神話とかの見る目が変わるな。たぶん、その本質を理解できるかは自信ないが。ただ、悠久で壮大な空気だけ感じれるかな。その秘された偉大なものに触れてみたいけどな~。

P.S. ベニテングダケが気になります。「ソーマ」飲みたいです。


2巻「熊から王へ」国家論。↓

3巻「愛と経済のロゴス」贈与論。↓

4巻「神の発明」宗教論。↓

5巻「対称性人類学」まとめ。↓

5冊が1冊になってるやーつ。気になーる。
装丁がいーなー。欲しいよーな…。

☆\(^^)/★

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