よーへい

小学校教員。現在は、5年生の学級担任兼学年主任、生徒指導主任を務めています。仕事の楽し…

よーへい

小学校教員。現在は、5年生の学級担任兼学年主任、生徒指導主任を務めています。仕事の楽しさに加え、自己研鑽がまさに公私共に成長できるこの職業に誇りを持っています。今年は、道徳✖︎キャリア教育✖︎生徒指導に磨きをかけていきたいと思います。30代(あと5年)で書籍を出したい!

最近の記事

算数の授業開き

 今年度は、6年の担任となり算数を専科として持つことになった。そこで算数の指導力を高め、主体的・対話的で深い学びを実現するために個別最適な学びと協働的な学びの実践できる一年にしたいと考えている。また、「学び方を学ぶ授業(難波駿著)」や「自由進度学習のはじめかた(蓑手章吾著)」などの教育書だけでなく、自己啓発やビジネス書を読む中で目的意識を高めることが一番大切であると感じた。そこで、1年間の算数の学習をより充実したものにするために、算数の授業開きで「なぜ、算数を学ぶのか=『算数

    • #065 学び方を学ぶ授業(難波駿著)

      「学び方を学ぶ力」は、教科の資質能力と同じくらい大切だと思っている。また、主体的・対話的で深い学びを実現するために、個別最適な学び、協働的な学びを取り入れた授業について勉強しないといけないと思っていた。そんな時に本書「学び方を学ぶ授業(難波駿著)」に出会い、即買い、1日で読んだ。大変読みやすく、私の思っていることを言語化してくれている本だった。新年度から取り入れていきたいことが多くあったため、noteにまとめることにした。興味を持った方は、ぜひ本書を読んでもらいたい。 学校

      • #064 ティーチングとコーチングの使い分けよう

         ティーチングとコーチングは教育や指導の方法として重要な役割を果たすが、それぞれに異なるアプローチやメリットがある。その点を理解して、使い分けられるようにしたい。 ティーチングのメリットとデメリット   ティーチングは、知識や情報を伝えることに焦点を当てる。教師や指導者が主導権を持ち、生徒や指導対象者に対して知識やスキルを伝えることが目的である。  ティーチングは、経験豊富な教師や指導者が生徒に正確な情報やスキルを伝えることができる。そのため、早く正確な情報を提供し、生徒

        • #063『Iメッセージ』で関わろう!

           アドラー心理学に関する書籍を読んでいる時に、『YOUメッセージ』ではなく『Iメッセージ』で伝えることの重要性について学んだ。『Iメッセージ』で伝えることを意識する中で、生徒指導の基本は『Iメッセージ』で行うことだ大切だと感じるようになった。 『Iメッセージ」と『YOUメッセージ』の違い 『Iメッセージ』とは、発信者が自分の感情や経験に焦点を当てるメッセージのことである。具体的には、「私は...」「私は感じます...」「私は観察しました...」など、自分を中心にした表現が

        算数の授業開き

          #062 指導のしない!?生徒指導

           問題行動に対してどのような指導を心がけているだろうか。問題行動といっても、廊下を走る、教室で追いかけっこをするといったものから、重大ないじめにつながる事案まで、さまざまなものがあるため、「〇〇に気をつけている。」と言い切るのは難しいかもしれない。  しかし、私は「指導しない『!?』生徒指導」を行うように心がけている。『!?』が付いている理由は、生徒指導と言っている時点で、「指導」はしているからだ。ただ、教師→子供へのティーチング的な関わりではなく、子供に寄り添って子供の内在

          #062 指導のしない!?生徒指導

          #061 キャリア教育✖︎生徒指導

           キャリア教育という言葉が出てきた頃は「キャリア教育=職業体験」というようなイメージを持っていた。しかし、本校の研修でキャリア教育について学ぶうちにイメージが変わり、正しく理解できるようになってきた。そんな中、生徒指導提要(令和4年12月改訂)を読んでいるとキャリア教育をと生徒指導との関わりが深いことに気付いた。 キャリア教育で育成すべき基礎的・汎用的能力 これらの四つの基礎的・汎用的能力は、キャリア形成に大きな役割を担うとともに、生徒指導的な観点も多く含まれている。キャ

          #061 キャリア教育✖︎生徒指導

          #060 生徒指導の基本は授業で行う

           担任を兼務しながら生徒指導主任を務める中で、「生徒指導の基本は授業」だとつくづく感じる。子供達が学校で過ごす大半が授業である。また、令和4年に改訂された生徒指導提要には、生徒指導の重層的構造(図1)というものが示されている。  この重層低構造を見ても分かるように、生徒指導の根底にあるのは「発達支持的生徒指導」である。「発達支持的生徒指導」は下記のように示されている。  生徒指導の基礎になる部分は、日常生活での指導であり、以前見られたような強面の教師による厳しい指導は求め

          #060 生徒指導の基本は授業で行う

          #059 自由進度学習〜成果と課題〜

           自由進度学習を取り入れてみた成果と課題をまとめる。今回は、算数「三角形と四角形の面積」の単元内で取り入れた。大きな成果を得られた一方、単元内ではなくもっと大きな括り(年間)で行うことをできると感じている。 成果①とにかく主体的(楽しそう)  自由進度学習を取り入れてみて初めに感じた成果が、子供たちの主体的に取り組む姿である。今まで受け身で授業を受けていた子が机に乗り出すように取り組んだり、授業後も友達と話し合ったりする姿が見られた。自分のペースで友達と自由に相談できるこ

          #059 自由進度学習〜成果と課題〜

          #058 自由進度学習〜やり方と工夫〜

           今回は、算数「四角形と三角形の面積」(5年)を自由進度学習で行う上で、どのように行ったのかや工夫したことをまとめてみる。「とりあえず、やってみよう」と思ったものの子供たちに授業を託すことや学力の補償を考えた際に、色々と工夫していた。そのこと言語化し、今後の実践にも生かせるようにしたい。 やり方と工夫① 単元計画を基に、「ミッション」の設定  はじめに、単元計画を立て、それを基にミッションを作成した。  このように子供たちの言葉で理解できるようにすると同時に、導入時に単

          #058 自由進度学習〜やり方と工夫〜

          #057 自由進度学習〜取り入れた理由〜

           今年も学級がとても落ち着いていて、3学期何か一つチャレンジしたいと思っていた。そこで、今年度勉強し、ずっと温めていた自由進度学習をやってみることにした。今回は、算数「四角形と三角形の面積」(5年)でやってみたのだが、取り入れて2、3時間目から「これはいいかも」と手応えを感じたので、「導入した理由」「導入の仕方、注意点」「成果と課題」の3つに分けて、実践をまとめることにした。 取り入れた理由①個別最適な学びと協働的な学びの実現  文部科学省のホームページには、このように書

          #057 自由進度学習〜取り入れた理由〜

          #056 大谷翔平さんのグローブで道徳の授業をやってみた!

           大谷翔平さんが全国の小学校にグローブ(右用2つ、左用1つ)を寄付してくれた。1学級30人に対して3つのグローブで何ができるのか頭を悩ませていた。しかし、このグローブは最高の教材である。また、こんな粋な計らいをしてくれる大谷翔平さんへの教師としての恩返しは、このグローブを活用し、子供達に夢や希望を与えるような授業をすることだと思った。  そこで、今回はこのグローブを活用して道徳の授業をやってみようと思った。体育で活用したいと思っていたが、キャッチボールくらいしか思いつかない。

          #056 大谷翔平さんのグローブで道徳の授業をやってみた!

          #055 批判するから問題児!?

           6年生の国語の教科書に「笑うから楽しい」(中村真著)が載っている。「楽しいから笑う」と考えがちだが、「笑うから楽しくなる」こともできるため、嫌なときは意識して笑顔を作っていこうというこの話が私は好きである。そして、普段からこのことを心に刻んで生活している。そんな中、ある中学校の生徒指導主事と話した内容が心に残ったためのまとめることにした。 中学校の生徒指導主事の話  中学校の生徒指導主事が「小学校から問題児として引き継いだ児童の多くは、6年の担任が嫌いで、その教師の悪口

          #055 批判するから問題児!?

          #054 わたしの物語 理科「人のたんじょう」

           学級閉鎖になった。また、2年前のこの時期は私の家族のコロナ感染による自宅待機。ということで、この時期の5年生にオンラインで授業をするのは2度目である。対面で授業を行うことが一番良いが、オンラインでも意欲的に学習を行えるような理科「人のたんじょう」の実践を考えたので紹介する。 なぜ、理科「人のたんじょう」?  5年生の理科を担当したことがある人なら分かると思うが、この単元は調べ学習がメインになる。調べ学習なら家庭でも調べることができるため家庭学習に適している。また、産まれ

          #054 わたしの物語 理科「人のたんじょう」

          #053 100%を求める弊害

           生徒指導主任として、毎月行われる生徒指導委員会やいじめ対策委員会を企画運営してきた1年であった。全職員が参加する会議ということもあり、参加した職員にとって学びある時間にしたいと思って準備して挑んできた。一定の効果を感じる一方で、新たな気付きを持ったのでまとめてみた。 100%はムリ  生徒指導委員会では、毎月自学年の生徒指導上の成果と課題を振り返るようにしている。(時間短縮のため、共有データにて事前実施)それを基に、全体で議論するのだが、多くの先生方は課題を克服できてい

          #053 100%を求める弊害

          #052 「メタ思考-『頭のいい人』の思考法を身につける」(澤円著)を読んで

           「メタ思考-『頭のいい人』の思考法を身につける」(澤円著)を読んで考えたこと・自分に取り入れたいと思ったことをまとめる。本書を手に取ったきっかけは、キャリア教育でよく聞く「非認知能力」、「メタ認知」とつながる部分があると思ったからだ。 「非認知能力」は、認知能力以外の人間の特性やスキルのことを差し、キャリア教育では「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つの力を指している。いわゆるテストのように数値化できないが

          #052 「メタ思考-『頭のいい人』の思考法を身につける」(澤円著)を読んで

          #051「授業を研ぐ」(渡辺道治著)を読んで

           自己研鑽の一環で様々な本を読んでいる。今年は、読んだ本の感想をnoteにまとめていこうと思う。これまでの読書も身になっているが、今年は考えたことをnoteにまとめることでより学習効果を高めていきたい。  新年1冊目は、渡辺道治さんの「授業を研ぐ」を読んだ。渡辺道治さんは、古館良純さんやさる先生こと坂本良晶さんのvoicyで名前を聞いたことがあったが、直接話を聞いたり本を読んだりしたことがなかったので、今回新著「授業を研ぐ」が出版されるということで読んでみた。 ①準備が大切

          #051「授業を研ぐ」(渡辺道治著)を読んで