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127.そんな人には、一切の写真画像、著作物データは貸しません!


25.スマホ・デジカメで写真を撮る場合の注意点
 
Q24.スマホやデジカメで写真を撮る場合の注意点は何でしょう?また、写真を撮る場合のルールを教えてください。

©NPО japan copyright association

ケータイであってもデジカメであっても、相手を撮影する場合には必ず「撮らせて下さい!」「撮りますよ!」「いいですか!」と確認しなければなりません。
そして、一方的に「撮りますよ!」ではなく、相手の意思を確認します。
そこで初めて写真を撮ることができます。
 
次に、撮影した写真をケータイやデジカメであれば必ずその場で相手に見せます。
「どうですか?」「これでよいですか?」「もう一回撮り直してみましょうか?」と相手が気に入らない表情の写真もあるわけですから、気に入らなければ取り直します。
 
もしポジやネガフィルムのカメラならば、改めて現像した時点で確認が必要になります。それらの確認作業が終わったら、何に利用するのか相談しなければなりません。
 
その写真を引き伸ばして展示するのか?
ホームページに掲載するのか?
他の印刷物に使用するのか?
大きさはどのぐらいか?
枚数は、期日はいつまでか?目的は何なのか?などです。
ここまでが最低限守らなければならない肖像者に対するルールです。
 
次に、撮影した人から写真を借りて使用する場合、「肖像者と必ず確認をとってもらいたい」「肖像者の確認は大丈夫ですか?」という、写真を受取ったときの確認が必要です。
次に、媒体を伝え、
使用方法はどうなのか?
どんなレイアウトなのか?
著作者の表示はどうするのか?
 
写真をトリミングする必要があるとすれば、トリミングした表現での許可が必要になります。ホームページ上で公表する前に、こんな全体の表現になりますが、これでいかがでしょう?と確認することが著作者に対するルールです。
 
そして最後に、できる範囲でかまいませんが、口頭ではなく文書で「著作権または肖像権の使用許諾書」を交わすことをおすすめします。

26.写真を借りる人にはかなり失礼な人が多い。
著作権、肖像権にはルールがある


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私はたくさんの写真を撮るようになりました。
もともとはパソコンやデジカメ、ケータイなどの機器が苦手だったのですが、仕事上どうしても必要となり、ここ二〜三年、かなりの勉強をしています。
 
このように、経験の少ない私ですが、最近のカメラ技術の進歩が私の力不足を補い、上手く撮影することができるようになりました。もちろん友人のカメラマンの指導、顧問先の写真屋さんから丁寧に教わった成果もあります。
写真撮影が上手くなってくると、さまざまな人たちから写真を貸して欲しい、使用させてほしい、という依頼が増え、今ではかなりの写真を貸すようになりました。
 
もちろんアマチュアのカメラマンですから、求められれば気軽にお貸ししているのですが、最近、「なんか変だなあ」と感じることが多くなりました。代金を頂戴している先では何も問題はないのですが、無料でお貸ししている写真に関しては、「失礼だな」と思う人がかなり多いのです。
何故だろうと、よく考えてみたら、本書で説明しているような著作権ルールがまったく守られていないのでした。
 
たとえば、自らホームページや新聞、雑誌、広報誌を制作している人たちです。
貸した写真はなかなか戻らないし、データの入っているCD-ROMの返却はなく、「ありがとう」のお礼の言葉もない。当然のことながら著作者の表示もないし、扱い方、表現、トリミングなどの全体のレイアウトの確認もない。それに使用期間はいつまでなのか、何のために使用するのか、といったようなことについて、一切の確認がありません。
さらに、写真を貸した担当者が撮影した著作者に確認もなく、取材先に無断で貸してしまい、新聞社のホームページに使用されてしまっているのです。
そうなると、私が肖像者にきちんと許可を得たのにかかわらず、著作者や肖像者がまったく知らない媒体で私が撮影した写真が利用されていることになり、私以外のその写真を利用する者のすべてが著作権侵害、肖像権侵害をしていることになります。   
もちろん最終的には私も加担していることになってしまいます。
なんてデタラメなのでしょう。
 
この時から、私はある決心をすることにしました。
それは、そのような人たちには、一切の写真、著作物のデータを貸さないという決心です。
 
なんとも残念なことですが、ほとんどの人が写真の扱いに対して、あまりにも安易に考え使用していることに、現代の日本人のおもいやりのなさ、敬意のなさ、配慮のなさを感じています。
もし、これらをきちんとできないのであれば、自分の足で歩いて写真を撮ればいいのです。他人の苦労にただ乗りし楽をしたいのでは、本当の取材、制作者とはいえません。
一枚の写真を撮影するのにどれくらいの時間を費やしたのか、おそらくわからないでしょう。
一枚の写真のために、何枚、何十枚と撮り、その中から良いものがやっと一枚撮れればいい。何時間も歩いても、なかなか自分の思うシャッターチャンスは訪れないものです。大自然の風景写真などは、今年失敗すれば、また来年撮りにいかねばならない。イベントですら、毎年一回開催しているものならば、また来年撮らねばなりません。ましてや人物写真などはとても大変な確認作業を行なっているものです。
利用、使用する側は無料でも、撮影する側は何かしらの負担を背負っているものです。
ですから写真一枚をバカにしてはならないのです。
文章だけで写真や著作物が入らないホームページであれば、誰も見ようとはしないくらい写真や著作物の重要度は高いものです。
ですから私は、このような人たちには一切の写真、著作物のデータなどを貸さないと決心したのです。
 
著作権や肖像権は人間の人格を保護する法律です。
著作権は写真だけではありません。文字や文章や漫画やイラスト、キャラクターや音楽など創作性のあるものはすべて著作権で保護されているものです。
 
知らず知らずに他人を傷つけてしまう、知っていて承知で他人を傷つけてしまう…。
どちらもあまり大差がないようですが、知らず、知らず、わからなかったという者の方が罪は重いような気がします。
なぜなら、知りながら傷つける人は、やましさや恐怖心を持っているからです。知らないことで、わからなかったという理由で、他人を傷つける人というのは、意識が少ない分、多くの人たちを傷つけていく人だからです。


著作権協会オリジナルラインキャラクター©NPО japan copyright association

※特非)著作権協会おすすめ電子書籍〈~著作権、肖像権に気をつけろ!①~「著作権Q&A」〉①~④巻まで好評発売中!note記事には書ききれない物語満載。お時間がありましたらお読みくださいね。下記で目次内容等を検索して見てください。

 特定非営利活動法人著作権協会
http://www.npojapancopyrightassociation.com/

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トラブルに巻き込まれた時のために、次の連絡先を自分の「お気に入り」に保存しておくとよいでしょう。
 
 
■警察庁:インターネット安全・安心相談
http://www.npa.go.jp/cybersafety/
http://www.npa.go.jp/cyber/
■各都道府県別相談(サイバー犯罪)
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
■文部科学省
「24時間いじめ相談ダイヤル」 0570-0-78310
http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

総務省電気通信消費者相談センター
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/madoguchi/tushin_madoguchi.html
法務省 人権侵害の窓口
http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_chousa.html
 ■インターネットの人権相談
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200808/3.html
 
相談できる内容:インターネット人権相談受付、みんなの人権110番など人権相談窓口があります。インターネットによる人権侵害のほか、様々な人権問題についても相談を受け付けています。
■インターネット人権相談受付窓口
パソコンからの相談はこちら / 携帯電話からの相談はこちら
全国共通人権相談ダイヤル(みんなの人権110番)
電話:0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん)
最寄りの法務局につながります。
子どもの人権110番(フリーダイヤル)
電話:0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。
女性の人権ホットライン
電話:0570-070-810(ゼロナナゼロのハートライン)
女性の人権問題に関する専用相談電話です。
内閣府 
児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校についての相談窓口
http://www8.cao.go.jp/youth/soudan/map.html
国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/map/
相談できる内容:消費生活全般に関する苦情や問い合わせ。高額請求、ネット詐欺など
JADMA通販110番
http://www.jadma.org/DM110/index.html
  相談できる内容:通信販売のトラブル全般
違法・有害情報相談センター
http://www.ihaho.jp/
相談できる内容:インターネット上の違法有害情報相談窓口
迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/
相談できる内容:迷惑メール全般
セーフライン/一般社団法人セーファーインターネット協会
http://www.safe-line.jp/
■通報フォーム
https://www.safe-line.jp/report/
  できる事:違法・有害情報を通報→場合によっては削除
■インターネット・ホットラインセンター http://www.internethotline.jp/
相談できる内容:インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口
 ■一般財団法人インターネット協会 http://www.iajapan.org/hotline/dantai/1-039.html
  相談できる内容:インターネットのルール&マナーに反すると思われること
 ■著作権情報センター/著作権相談室 http://www.cric.or.jp/counsel/index.html#soudan
相談できる内容:著作権全般
web100
http://www.web110.com/
googleからの情報の削除の通報フォーム
https://support.google.com/websearch/troubleshooter/3111061?hl=ja
検索結果から削除してもらう場合の通報フォームです。 必ず削除されるとは限りませんし、元のサイトの情報はそのままです。 元サイトを削除されなければ、さらにコピー拡散もあります。
■Twitterの不適切画像の報告窓口 https://support.twitter.com/forms/cse

 特定非営利活動法人著作権協会
http://www.npojapancopyrightassociation.com/


 
 


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