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新書から考える(3) 「友だち地獄」(3) 〜「友だち地獄」現象への答えと、それに疲れた時の対処法〜 #6
前回の続きです。
「なぜ若い世代は、つながっていたいのか」という疑問について、「友だち地獄ー『空気を読む』世代のサバイバル」(土井隆義氏著、ちくま新書、2008年)に紐づけて論じていきます。
現代の若い世代が「優しい関係」に加入せざるを得ないこと、そこからはみ出すことは、彼らにとって「居場所の喪失」を意味しかねないということを論じてきましたが、
なぜ若い世代は「優しい関係」を築かざる得ないのか
新書から考える(2) 「友だち地獄」(2) 〜「優しい関係」の問題点〜 #5
前回の続きです。
「なぜ若い世代は、つながっていたいのか」という疑問について、「友だち地獄ー『空気を読む』世代のサバイバル」(土井隆義氏著、ちくま新書、2008年)に紐づけて論じていきます。
3 「優しい関係」とは何かこの新書におけるキーワードは「優しい関係」です。「優しい関係」とは何かについて、小説「野ブタ。をプロデュース」を引き合いにして筆者が述べている箇所を引用します。
クラスメートた
新書から考える(1) 「友だち地獄」(1) 〜私が疑問を持つに至った過程〜 #4
お久しぶりです。
この1年、明らかに私は本を読むことが増えました。
家にいる時間が長くなり(というか1日のほとんどを家で過ごすようになり)、自由に使える時間がかなり増えたこともありますし、正直画面越しでしかつながれず、本当に心と心が通じ合っているのかも分からないようなオンラインでの集まりにもほとほと疲れ果てたということもあります。
私が高校の入学前説明会に行った時、校長先生は「本を読みましょう