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人は止まるなと言うけれど

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私が思ったことの話をします
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洗い流すような雨の日

洗い流すような雨の日

今まで当たり前に良きものとしてそこにいて、だから好きになって長年応援していたものが、その人たち本人は何も変わっていないのに突然世界の中で良きものではなくなってしまって、本人たちがどう思っているかなんてわからないけどこんな風に話題の中心になって次々に手のひらを返されていく様子を見せつけられて、どうしたらいいのかわからないという素直な気持ちを言うことすら正しくないようで躊躇われながら、息が詰まるように

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「可愛い」で人を踏まないで

「可愛い」で人を踏まないで

私のことをある程度知っている人であれば私が自分の顔面に対して並々ならぬ絶望を抱いていることはうっすらご存じではありそうです。最近はまあマスク生活だしそんなに気にしてなかったのに証明写真を撮る機会があったことと、とある流行り歌を聴いたことがきっかけで久々にどん底を見たので筆を取りました。

思い返せば中学生とか高校生くらい、自分の容姿みたいなものにやっと自覚が生まれてきた頃、なんであんなにまぶたの線

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去年のことと今年のこと

去年のことと今年のこと

いつの間にか年が明けててあっというまにこんな感じ。11月くらいからの私はものすごくアグレッシブで、その疲れが全然取れないままの年末だったのですがだんだんと生活を取り戻してきたので、今更まとめnoteを書きます。

2022といえば応募したエッセイが元旦から公開されて、4月には賞をもらってました。うれしい。

あとはPoolside Romanceというめちゃ可愛いお洋服ブランドでモデル&スタイリス

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文学フリマ東京(2022/11/20)に出店します!

文学フリマ東京(2022/11/20)に出店します!

タイトル通り、学生時代のサークル出店ぶりに、文フリに出ます。新刊出ます。

2020年3月に卒業記念として卒論を中心に在学中に書いたお話をピックアップして、短編集として文庫本形式にまとめたのが『セナにさよならと伝えて』。これがとても気に入ったので、絶対に2作目を作るぞと意気込みつつ、卒業してからもわりかしコンスタントに小説を書いていたので、いい感じに作品が溜まり、無事1冊になりました。

この二年

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運命も使命もなくてこのいのちセーラー戦士に憧れている #tanka

「メタモルフォーゼの縁側」を観てオタクの人生を考えたよ

「メタモルフォーゼの縁側」を観てオタクの人生を考えたよ

映画「メタモルフォーゼの縁側」、6月に公開されて観ようと思ってたのにいつの間にか7月になってて、16:50の回に16:30ジャスト退勤で無理やり間に合わせました。先週の火曜日。
いつも映画は安さを求めて水曜日に観るんですけど水曜の仕事が外出だったのでシネマイレージ会員デビューしたりして。それはどうでもよくて。

原作も何も知らず、私は芦田愛菜さんのファンなので芦田愛菜さんが拝めればいいや内容も面白

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未来とかわからないから丁寧に最後の春に別れを告げて #tanka

人間を辞めてきれいな色をした家具などになる夢を叶える #tanka

世界がカラフルだとうれしい

世界がカラフルだとうれしい

突然バースデーカラーなるものがSNSで流行りはじめたのを見て、以前やったことがありつつもう一度サイトを確認しに行ったりしてました。

http://birthday-color.cafein.jp/

まあ春1番生まれなので、という感じですがほどよく鮮やかで青すぎずやや黄みの、好きなニュアンスの色でした。まあこれがあたってるとかあたってないとかはわりと別にどうでもよくて、私はみんなが色の話をしてる

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恋愛コンプめっちゃつらかった

恋愛コンプめっちゃつらかった

とかいうタイトルで過去形にしようとしているけどそういうわけでもない。今もつらいつらい。ひとりで酔っ払っているので書きはじめたけど公開するかはわからない。

社会に出て、ビジネス的なものの端っこに関わるようになって、この世にはめちゃくちゃ人がいるってことをはじめて知った。知ってるような気がしてたけど全然知らなかった。ぼかして書くとわたしは今お財布屋さんなんですが、生活必需品とはいえゆうて消耗品でもな

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ファッション雑誌を手作りしています

ファッション雑誌を手作りしています

昔からファッション雑誌が大好きでした。

お洋服のことをもうちょっといっぱい発信してみたいけど、YouTuberみたいな動画は撮れないし、インスタはあくまで記録として使っているし、と思って自分でファッション雑誌を作ってみることにしました!

というのは表の建前で、本当は12月にすっごく嫌なことがあってなにもかもダメになって洋服を買うくらいしかできなかったとき、なにかに没頭してしまいたくて、でも物語

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ファッションはフィクションです

ファッションはフィクションです

現実が嫌いだ。現実をしっかり見据えて、無駄をなくし自分磨きをし将来に備え人間関係を大切にして、充実した生活を送るのが全然無理。

なんなら現実から逃避して、無駄なことばっかりやって変われない自分を甘やかして外側だけ自在に取り繕って今だけのために生きて孤独を愛しながら寂しさに溺れて、堕落した生活を送れたら最高で、長生きなんかまっぴらごめん。

それでも私は義務教育を終えて受験をして高校生になり、大学

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想像力の息の根

想像力の息の根

ここのところ夢見が悪い。私はいま早番勤務で会社に行っているので6時くらいには起きて7時には家を出ているんだけど、いつもアラームが鳴る前に、例えば4時とか5時とかに1度目を覚ましてしまう。そのときはだいたいまだ半分くらい夢の世界にいて、そこでの私の状況は素晴らしくよいわけでもひどく悪いわけでもなく、でもなんか疲れたなあと思いながらその人生を生きている。しばらくして、自分がベッドに寝っ転がっていること

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「夜に駆ける」の歌詞について言いたいことがある

「夜に駆ける」の歌詞について言いたいことがある

めちゃ流行ってるらしいYOASOBIの「夜に駆ける」、この曲が音楽特番でToshiさんに歌われていたり居酒屋で流れていたりするとつい、こんなに暗い曲がよく流行ったなあ(あるいはこんなに暗い曲が流行る2020年よ…)と思ってしまう。

いや、この曲の歌詞、すなわちストーリー、ものすごく暗いと思うんですよね。

騒がしい日々に 笑えない君に
思いつく限り眩しい明日を
明けない夜に落ちてゆく前に
僕の手

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