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ままならない人生を語らう共同マガジン

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生きるのがへたっぴな私たちのためのマガジンです。自分の悩みや現状を書いたり、支援制度の情報をシェアしたり、それらを通して自分は一人じゃないと感じられたら良いなと思っています。
運営しているクリエイター

#炭酸刺繡

「ままならない人生を語らう共同マガジン」はじめます

「ままならない人生を語らう共同マガジン」はじめます

タイトルは
「ままならない人生を語らう共同マガジン」

生きるのがちょっとへたっぴな私たちのためのマガジンです。自分の感情や現状を書いたり、支援制度や居場所カフェの情報をシェアしたり、それらを通して自分は一人じゃないと感じられる場にできたらいいな、と思っています。

共同運営マガジンとは
私も完璧に把握してはいないのですが、どうやら複数人の記事を1つのページ(=マガジン)にまとめられる機能のようで

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おつかれさま

おつかれさま

つかれて帰ってきたわたしに
ねこが言う

おつかれさま

恥ずかしいのか
わたしのほうを
見ないで言う

おつかれさま

わたしは
ねこに近づき
ねこを
ぎゅうっとした

強く 強く
ぎゅうっとした

強く 強く
ひたすら強く

やめたまえ やめたまえ
ねこが言った

やめない やめない

まったく 困ったヤツめ
はやいとこ ごはんの支度をしないか

その前に わたしにも言わせてよ
いつも わたし

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誘ってみたいの

誘ってみたいの

となりの席の女の子を誘ってみたいの

放課後 誘ってみたいの

歌は下手だけど カラオケに誘ってみたいの

あんまり行ったことないけど ファミレスに誘ってみたいの

噴水のある大きな公園に誘ってみたいの

評判のかき氷屋さんに誘ってみたいの

あんみつを食べに誘ってみたいの

めずらしい絵本が置いてあるお店に誘ってみたいの

遊園地の中にあるゲームセンターに誘ってみたいの

特に買う予定はないけど

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きっと泣いてしまうんだろう

きっと泣いてしまうんだろう

一年後 自分がどうしているのか
まったく 想像ができない

一年後 自分が生きているのか
まったく 自信が持てない

あと何回 朝日に
ため息をつけばいいの?

あと何回 暗闇に
不安を覚えればいいの?

あと何回 おいしくもないごはん
ひとりで食べないといけないの?

ふと 自分の最期を 想像する
きっと 死にたくない と言って
泣いてしまうんだろう

お父さんと弟のことは
思い出さなくて
お母

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日常と平和

日常と平和

お気に入りのマンガ
やっと 読み終わる
季節は
五つか 六つくらい
すぎたかな

依然として
魔法つかいには なれず
いつの間にか
わたしは
会社をやめている

ねこは
となりで
寝ている

そばにいてくれるのが
ねこでよかった
そう思ったこと
いままで 何度もあった

大きな変化
お好み焼きを
ソースではなく
しょう油とマヨネーズで
食べるようになった

初めて しょう油とマヨネーズで
食べてみ

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ぽろぽろ ぽろぽろ

ぽろぽろ ぽろぽろ

小さいときから
ぽろぽろ ぽろぽろ

いつまでたっても
ぽろぽろ ぽろぽろ

うまく食べらんなくって
ぽろぽろ ぽろぽろ

みっともないかなあ?

そんなことないわよ

そうかなあ

そうよ

大人になっても
ぽろぽろ ぽろぽろ

成長しなくて
ぽろぽろ ぽろぽろ

食べるたんびに
ぽろぽろ ぽろぽろ

ドーナツって こういうもの?

ドーナツって こういうものよ

ふーん

だから 気にしなくて

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こらえきれない衝動

こらえきれない衝動

橋を眺めるのが好き
橋を歩くのは好きじゃない
欄干に飛び乗りたい衝動をおさえられなくて
たまらなく苦しくなってしまうから

坂道を上がるのが好き
坂道を下るのは好きじゃない
足がもつれるくらいに
駆け出したい衝動をおさえられなくて
たまらなく苦しくなってしまうから

アイスを食べるのが好き
かき氷を食べるのは好きじゃない
頭がキーンとなるのもかえりみず
ガバーッとかき込みたい衝動をおさえられなくて

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キセツカン

キセツカン

わたしのココロ
いま 宙ぶらりん
どこにも
住む場所がないの
困ってるの

困ってるわりに
あせる気持ちなんか
まったくないの
もう少し
あせっても
いいんじゃない
なんて 自分のことなのに

いいの いいの
食欲があるから
いいの いいの
きちんと食べられてるから
いいの いいの

季節感
って 言うくらいのつもりで
肌感覚
って 言ってない?
フフフッ

ごめんね
だって
おかしくって

長袖

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あわあわ しゅわしゅわ

あわあわ しゅわしゅわ

ふしぎそうに
遠くから

なんだろう
あれ

あわあわ
 あわあわ

しゅわしゅわ
 しゅわしゅわ

近づいて
グラスを
くんくん

涼しげな
雰囲気
ねこも
悪い気は
していない

なんだろう
これ

あわあわ
 あわあわ

しゅわしゅわ
 しゅわしゅわ

ごくごく
 ごくごく

ふしぎそうに
見つめている

あわあわ
 あわあわ

しゅわしゅわ
 しゅわしゅわ

ごくごく
 ごくごく

ニンゲ

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こころのつかえ

こころのつかえ

感情のスイッチ
切るように
するの

何かあったとき
切るように
するの

いいかも
しれないの

万能では
ないの

けど
ひとつの
有効な
方法なの

持っておくの
いいかも
しれないの

自分としては
あくまで
自分としては
きちんと
対処した
かなあ
と思うの

相手が
どう思うのか
それは
相手のこと
どうすることも
できないの

自分としては
きちんと
できたの

つかえていたもの

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毒りんご

毒りんご

夜 気持ちが向いて
外に出る

散歩でもない
走るのでもない
ただ 夜の匂いを 確かめに

昼間の匂いは
必要以上に
ココロに 波が立つ
あれは いけない

魔法つかいになる予定
人に 毒りんごを食べさせちゃうような
悪い魔法つかいに

食べさせることは 食べさせるけど
わたしのココロの内側 だけでのこと
それも こっそり
だから 言うほど悪くはない

臆病で
高いとこに ひとりでいるのは
心細い

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クリームソーダ

クリームソーダ

緑色のクリームソーダ
クリームソーダの緑色

クリームソーダは緑色なの
緑色しか 認めたくないの
緑色じゃないのは 邪道なの

けど なんで なんでなの

緑色のクリームソーダ
わたしの好きなクリームソーダ
ピンク色のクリームソーダに
恋をしてしまったみたいなの
わたしよりも
ピンク色のクリームソーダのほうが
いいってことなの?

わたし ふられてしまったの

それでも わたし
クリームソーダを求

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昨日、カレーをつくっておいてよかった

昨日、カレーをつくっておいてよかった

職場の先輩
尊敬できる先輩
かっこいい先輩
同性から見ても
あこがれの女の人

あんなふうに
なりたいと
常々
思っていた

過去形
ていうね

こっそり見た
見てしまった
どんな香水
使ってるの

やすい香水
高校生が
使うような

高校生が
キャッキャ言いながら
買っちゃうような

幻滅しちゃった

あーーー

なんか

あーーー

て、なった

あの先輩に

あーーー

自分にも

あーーー

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拝啓 あの女の子さま

拝啓 あの女の子さま

拝啓
あの女の子さま
どうされていますか?

中学生のとき
性格悪いくせに
成績のほうはよくって
先生の前では、いい子にしてたから
内申はバッチリで
高校もいいとこ受かっちゃった
わたしが名前を忘れてしまった
あの女の子さま
いま、どうされていますか?

中学のあのとき
あなたと同じクラスだったわたしは
あなたの憎まれ役を
きちんと務められていましたか?

あなたの記憶の中で
わたしという存在は

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