さとくら

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小説やエッセイを書いています。 大阪府在住。何者でもない成人男性です。 お問い合わせがあればsikisato0501@gmail.comにまでご連絡ください。

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32歳の男が今まで読んだ本から100冊を選別してみる。

 なにかを選ぶ作業をしたかった。   「1万時間の法則」というものがある。「1つの分野でプロレベルになるためにはおよそ1万時間の練習を必要とする」とのこと。  学…

さとくら
6か月前
81

とりあえず、今はそれだけの報告。

 結婚しました。  苗字が変わりました。  小説は書けていません。なんなら百枚くらい書いた原稿を没にしました。エッセイも書けません。  絶望です。  毎日、やたら…

さとくら
3日前
16

近づけば見える空は一緒。

 職場を出ると朝に降っていた雨が上がっていた。歩道は濡れていて風は冷たかった。最寄り駅まで歩き、地下鉄に乗って二駅で梅田に到着した。改札を抜けて階段を登ってJRを…

さとくら
8日前
8

最近、以前までの書き方じゃあエッセイが書けないことを発見した。読んで面白いと思う本も変わった。ラジオもあまり聞かなくなった。人間は変わっていくなぁ。
写真は母と2人で行った動物園のヤギ。

さとくら
8日前
7

友人が飲み会の後に米津玄師「アイネクライネ」のYouTubeのURLを送ってきて
「君と飲むと過去に置いてきたと思ってたものが全然置いていけてないって気づく」
と青春の再発見みたいなことを言うので、彼が片想いしてた人とツーショットの写真を送りつける。
こんなやりとりも青春っぽい。

さとくら
2週間前
9

ウェディング相談会なるものに行くと無料で結婚式に出る料理が食べれて、なんならお酒も頼める。
すごい世界だ。。。!

さとくら
2週間前
8

愛を正しく学ぶための方法を考える。

 人生をゲームとして考える。そうすると、まず自分のステータスを見て体力が低いなとか、コミュ力はそこそこ上がってきているなとか認識した上で、じゃあどうしようと行動…

さとくら
3週間前
8

夜桜。

さとくら
3週間前
8

オルハン・パムクの「少女は倒れたコンクリートの下敷きに。男はどうしていいかわからない」を読んだ。

映像がないからこそ、迫ってくる圧迫感と絶望感。文章だからこその伝わってくるものは絶対にあると思わされる。

https://web.kawade.co.jp/column/58461/

さとくら
1か月前
7

志村貴子の『敷居の住人』を読んでいると、正しいことやすべきことは分かっている。
問題は分かっていることとできることは違うこと。
時が経って振り返れば、青春とか青かったって言えちゃうけど、今この瞬間に傷ついたことは確かなんだよ。
という、ままならなさの濃度が高くてくらくらする。

さとくら
1か月前
6

昨日BLの師匠から「BLオタク属性チャート診断」なるものを教えてもらい診断すると僕は「夜明けのBLオタク」で「絶望あればあるほど光に救われる!」とのこと。
他にも「光」と「黄昏れ」と「闇があるとか。
お好きな方はぜひしてみてください。
https://www.chil-chil.net/blSommDiag/

さとくら
1か月前
6

つい「聞いただけでアッと驚くような「キャッチコピー」」を探したくなる休日。

 最近、エッセイを書けていない。  書きたいことが浮かんでこない、というよりはエッセイ用の脳になっていない感じがする。Chromebookを買ってから、仕事の行き帰りに文…

さとくら
1か月前
9

こちら彼女のご両親にお会いするとなって買った大阪っぽいお土産ですが、前日に「お土産と手土産って違うんじゃね?」となって急遽変更を言い渡された不遇なお菓子です。

さとくら
1か月前
8

志村貴子の『放浪息子』がKindleで1冊99円で全巻買うことができると知って買うしかなかった。
アニメが最高に良くて、続きが気になっていたんですよね。ちなみに同時期にアニメ化した『青い花』の漫画は全部読んだ。
『放浪息子』も期待しかない。

さとくら
1か月前
8

【読書日記】「自分自身があまりにも大きな謎」なことを知っても、見るべきは世界であって自分じゃない。

 2月が誕生日で33歳になります。その前にしておきたいことを考えて、ミラン・クンデラ「冗談」を読み始めました。  僕の手元にある「冗談」はハードカバーの二段組。一…

さとくら
2か月前
14

福田里香の「ゴロツキはいつも食卓を襲うフード理論とステレオタイプフード50」にて
『宮崎駿監督は「食べさせるべきひとには、ちゃんと食べさせ、心が通じ合わないひととは、決して一緒に食べさせない」という、確固としたフード文法を持つ稀有な作家なのだ。』
とあって確かにそうかもとなった。

さとくら
2か月前
5
32歳の男が今まで読んだ本から100冊を選別してみる。

32歳の男が今まで読んだ本から100冊を選別してみる。

 なにかを選ぶ作業をしたかった。
 
「1万時間の法則」というものがある。「1つの分野でプロレベルになるためにはおよそ1万時間の練習を必要とする」とのこと。
 学生の頃、小説家は「1万冊の本を読めばプロレベル」になると聞いた。

 僕はまだ1万冊の本を読めていない。
 ただ、1万冊を読み切るための途上にはいる。長い山頂への道を歩いている中で、ふと立ち止まって後ろを振り返って自分が進んできた道を見る

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とりあえず、今はそれだけの報告。

とりあえず、今はそれだけの報告。

 結婚しました。
 苗字が変わりました。

 小説は書けていません。なんなら百枚くらい書いた原稿を没にしました。エッセイも書けません。
 絶望です。
 毎日、やたらと重いクロームブックを持ち歩いているのは何の意味があったのでしょうか。僕は筋トレがしたい訳ではないのです。

 ついでに言えば、本もあまり読めていません。
 ゴールデンウィークのセールでキンドルの本は買いました。積本ばかりが増えていきま

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近づけば見える空は一緒。

近づけば見える空は一緒。

 職場を出ると朝に降っていた雨が上がっていた。歩道は濡れていて風は冷たかった。最寄り駅まで歩き、地下鉄に乗って二駅で梅田に到着した。改札を抜けて階段を登ってJRを目指す。
 姫路行きの新快速の電車を待っている間に彼女からLINEが届いた。

「雨降ってるよ
迎えに行こうか」

 ホームから黒い空を見上げる。雨が降っている気配はない。
 姫路は雨が降っているのか、と思う。
 新快速の電車に乗ってから

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最近、以前までの書き方じゃあエッセイが書けないことを発見した。読んで面白いと思う本も変わった。ラジオもあまり聞かなくなった。人間は変わっていくなぁ。
写真は母と2人で行った動物園のヤギ。

友人が飲み会の後に米津玄師「アイネクライネ」のYouTubeのURLを送ってきて
「君と飲むと過去に置いてきたと思ってたものが全然置いていけてないって気づく」
と青春の再発見みたいなことを言うので、彼が片想いしてた人とツーショットの写真を送りつける。
こんなやりとりも青春っぽい。

ウェディング相談会なるものに行くと無料で結婚式に出る料理が食べれて、なんならお酒も頼める。
すごい世界だ。。。!

愛を正しく学ぶための方法を考える。

愛を正しく学ぶための方法を考える。

 人生をゲームとして考える。そうすると、まず自分のステータスを見て体力が低いなとか、コミュ力はそこそこ上がってきているなとか認識した上で、じゃあどうしようと行動していくことができる。
 ゲームだと考えればレベルを上げて行くのは当然で、そうして出来ることは増えていく。もちろん、人生はゲームではない。
 ただ、ゲームとして捕らえた方が、しんどいことがあってもこれはレベル上げに必要な経験値集めだと考えら

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オルハン・パムクの「少女は倒れたコンクリートの下敷きに。男はどうしていいかわからない」を読んだ。

映像がないからこそ、迫ってくる圧迫感と絶望感。文章だからこその伝わってくるものは絶対にあると思わされる。

https://web.kawade.co.jp/column/58461/

志村貴子の『敷居の住人』を読んでいると、正しいことやすべきことは分かっている。
問題は分かっていることとできることは違うこと。
時が経って振り返れば、青春とか青かったって言えちゃうけど、今この瞬間に傷ついたことは確かなんだよ。
という、ままならなさの濃度が高くてくらくらする。

昨日BLの師匠から「BLオタク属性チャート診断」なるものを教えてもらい診断すると僕は「夜明けのBLオタク」で「絶望あればあるほど光に救われる!」とのこと。
他にも「光」と「黄昏れ」と「闇があるとか。
お好きな方はぜひしてみてください。
https://www.chil-chil.net/blSommDiag/

つい「聞いただけでアッと驚くような「キャッチコピー」」を探したくなる休日。

つい「聞いただけでアッと驚くような「キャッチコピー」」を探したくなる休日。

 最近、エッセイを書けていない。
 書きたいことが浮かんでこない、というよりはエッセイ用の脳になっていない感じがする。Chromebookを買ってから、仕事の行き帰りに文章を書けるようになった。
 すると、僕は小説ばかり書いている。
 ただ、小説を書くのには時間がかかる。頭の中を占める領域もエッセイよりも大きい。結果、エッセイを書くための脳にスイッチが切り替わらない。
 本は読んでいるし、映画やア

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こちら彼女のご両親にお会いするとなって買った大阪っぽいお土産ですが、前日に「お土産と手土産って違うんじゃね?」となって急遽変更を言い渡された不遇なお菓子です。

志村貴子の『放浪息子』がKindleで1冊99円で全巻買うことができると知って買うしかなかった。
アニメが最高に良くて、続きが気になっていたんですよね。ちなみに同時期にアニメ化した『青い花』の漫画は全部読んだ。
『放浪息子』も期待しかない。

【読書日記】「自分自身があまりにも大きな謎」なことを知っても、見るべきは世界であって自分じゃない。

 2月が誕生日で33歳になります。その前にしておきたいことを考えて、ミラン・クンデラ「冗談」を読み始めました。

 僕の手元にある「冗談」はハードカバーの二段組。一番後ろのページの右上端に「(株)キオク書店」のシールが貼ってあります。 これは彼女と付き合い始めた頃に京都の古本市へ一緒に行って買ったのでした。

 買ったのは良いけれど、まだ読んでいなかったんですね。ハードカバーの二段組で400ページ

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福田里香の「ゴロツキはいつも食卓を襲うフード理論とステレオタイプフード50」にて
『宮崎駿監督は「食べさせるべきひとには、ちゃんと食べさせ、心が通じ合わないひととは、決して一緒に食べさせない」という、確固としたフード文法を持つ稀有な作家なのだ。』
とあって確かにそうかもとなった。