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取材者の心絵(ココロエ)

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東洋経済オンラインやOCEANS、AlpenGroupMagazine、キングギア などの媒体に寄稿しているスポーツライター、瀬川泰祐が取材・執筆活動の中で、日々感じている取材か… もっと読む
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#原稿

戸田和幸取材のちょっとした「ウラ」話

戸田和幸取材のちょっとした「ウラ」話

2002年ワールドカップ日韓大会で、初のベスト16入りを果たしたサッカー日本代表で、影のMVPと言われた男。

戸田和幸。

彼を題材にした記事が今朝、東洋経済オンラインにて掲載された。

赤いモヒカンヘアーと荒々しいプレーで相手のエースを潰し、中盤に立ちはだかる姿に、大きな安心感を覚えたことを今でも思い出す。

その戸田和幸が、最近「裏解説」を始めたと知り、大きな関心を持っていた。

裏解説とは

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ライター業界の現実

ライター業界の現実

ライターという職業。

これは、自分で選択した肩書きであり、自分で掴み取ったものだ。

だが、僕にとっては誇り高き職業であっても、一般的にライターの価値は著しく低い。これは、ライターとして活動してきたこの何年間かで痛感してきた事実だ。

ライターと解説者の共通点先日、サッカー解説者の戸田和幸さんとお会いして、深く話をしていくうちに、解説者という職業は、多くの点でライターと似通った性質があることがわ

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自分の表現を渡すな。

自分の表現を渡すな。

スポーツ記事は、エンタメか報道か。

最近、このことを考える機会が多い。

エンターテインメントの世界では、例えば写真は、オフィシャル素材の利用しか許されないことも多いし、記事についても、マネージメントの許諾を取らずに情報を流通させることが非常に難しい世界だ。

つまり記事を公開する際には、必ず権利元の許可を通すのは暗黙の了解であり、ビジネス上の習慣として日々行われている。

これは権利ビジネスの

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秋冬物の商品を店に並べることの重要性

秋冬物の商品を店に並べることの重要性

ファッションショップでは、いま、秋冬物が店頭に並んでいる。

「瀬川さんの記事は、いまの時期に春夏物の商品を店に出そうとしているようなものだ」

これは、少し前に、ある編集者に言われた言葉だ。

たしかに僕の記事は、特定の人たちにしか届かない記事だという自覚はあった。フットサルをはじめとするマイナースポーツを題材にすることが多いのに、それが一部の人にしか届かないのだとすれば、僕は、専門メディアで書

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