Sergeant

創作大好きなオタクです(笑)オリジナルの世界観とキャラクターを作るのが楽しいので続けて…

Sergeant

創作大好きなオタクです(笑)オリジナルの世界観とキャラクターを作るのが楽しいので続けています。 日々精進していきます。

最近の記事

MAD MAID WARRIOWS/実践訓練

「改めまして、ジェスミア・エマ・クレイソンです。よろしくね。基本的な説明は受けているね。じゃあ進めるよ。止めて欲しかったら言ってね。急に馴れ馴れしくて悪いけど、同年代の娘がなかなかいなくてさ」 ジェスミアさんは親しみやすい気さくな人です。 おかげですぐに一緒にいる緊張感は溶け、安心しました。 前向きで熱心なジェスミアさん。私に料理と掃除を教えてくれています。とても分かりやすく丁寧ですし「大丈夫。一回じゃ誰だって難しいよ。何度でも教えてあげるからね」根気強くて1度では覚えきれ

    • MAD MAID WARRIORS/慣れる事

      夜中に目が覚めました。確かあのまま寝たはずです。 机にご飯が置いてあって、「起きたら食べてくださいませ ケイリィ」と書かれていました。 私の部屋はケイリィさんの隣なので、夜が明けたらお礼を言いに行きましょう。 頂きます。・・・? 何か音が聞こえたような・・・ 隣から聞こえてきますね。なんでしょうか。少し怖いですけど、見に行ってみます。 「ふふ、うふふふ」ケイリィさんの笑い声が聞こえてきました。心臓に悪いですよ。でも、どこかおかしいような。 本当はよくないですけど、こっそり覗き

      • MAD MAID WARRIORS/因縁の故郷

        「おい、何をしている!」 「す、すみません!」 「この野郎!使えない奴だ」 銃声が市場に響き、街の人がまた一人殺されました。 驚く事はありません。酷い事を平気でできる人たちが私たちを支配しているのは今に始まった事ではありません。 遺体がいくつも目に入る通りを通って家に帰ると母が迎えてくれました。母は深刻な病気で体を動かすことはできませんが、私を10年の間優しく育ててくれました。 でも、母が元気に暮らしていけるお金は家にありません。 父が「家族のために」貯めていたお金を、私た

        • 作詞もしてみたいSergeant。

          私はたまに、作詞もします。が、 作曲できるほどの自信とセンスは無いので好きな歌の替え歌だったり、オリジナルの歌詞だけを作ってみたりもしています。 たまにこっそりオリジナルか替え歌の作詞も投稿していきますので、よろしくお願いします。

        MAD MAID WARRIOWS/実践訓練

          MAD MAID WARRIORS/装備

          ケイリィさんが渡してくれたのは、長い丈の給仕服でした。 「可愛い・・・よくお似合いですこと」 そういえば、気になっていた事がありました。ヴェンティルさんとケイリィさん以外、ほぼ腰に帯剣しているのが見えますが、それはなぜでしょう。 「付いていらっしゃい」 「はい?」 速い足取りに頑張って付いていきます。 「好きな物を取ってくださいませ」 ずらりと並べられた色々な武器。最初に不思議に思ったあの部屋です。 「護身術って言っていましたけど、どうすればいいですか?」背の高いケイリィさん

          MAD MAID WARRIORS/装備

          【擬人化】モンスターハンター/腕試し

          私の技量を見極めたいと彼女は言った。そして、それは必要なことだと感じた。 辛い過去を背負うからこそ、それを知ることで一緒に悩める。 そう思っても、やっぱり心苦しくなってしまう。 いや、それが望む戦いならハンターとして受けて立たなきゃ。 覚悟を決めて、合図の閃光玉を投げる。 「さぁ、来い!」 思い切り声を出す。そうでもしないと、ずっと悩み続けることになりそうだから。彼女は、全力を出して私と対峙して欲しい、と言っていたから。 咆哮が聞こえてきた。思わず立ち止まって耳を塞ぐほどの

          【擬人化】モンスターハンター/腕試し

          【擬人化】モンスターハンター/天を仰ぐ

          私は、大人になれなかった。 一族の習わしで、最初に成人した者以外は成長を阻まれる。 あと少しで大人になれたのに。あと少しで。 成長出来れば、力を得て進化を辿れる。 なのに、私はできなかった。 身体の変化も目に見えていて、実感もあった。私は目が見えないけど。このまま行けば、立派な龍になって故郷に戻ることを許される。 でも、それも今はできなくて、力の流れが今の私と成長につれて現れる力が体中を駆け巡っている。 だから、焼かれるように熱くて痛い。 やっぱり、私は死んだ方がいいのか

          【擬人化】モンスターハンター/天を仰ぐ

          【擬人化】モンスターハンター/名友

          「ご主人様?」 「あぁ、先に帰ってて。私はちょっと採集に行ってくる」 採集ツアーのクエストを受注した私は、付いて来たがるディアブロスに帰るように言った。 「むぅ・・・ずっと一緒がいいですけど、わかりました」 新大陸とは違い、依頼としてある採集ツアーを受注してから向かわなければいけなかった。 待ち合わせをしているからだ。 この前、拠点に手紙が届いた。 狩人ヴァル様 人間の姿を成した竜との共存をしているとお聞きしました。 仲間がお世話になっています。 皆様と同様人の身を手に入れ

          【擬人化】モンスターハンター/名友

          【擬人化】モンスターハンター/悔い掲げる再起

          私の母は、怒れる邪龍に一族を守るために立ち向かった。帰ってくることは無かった。 私は今、共存を謳う心優しい少年を信じて共に暮らしている。 一人っ子だった私の遊び相手になってくれたあの人。 強くて勇敢な頼れるお兄さんみたいな人、 だった。 あの人は言った。「せっかく人間の姿と声、心を手に入れたのだから、彼らと分かり合えるかもしれない」と。 そう明るいことを言っていた。 でも、ある日を境に、人間との交流を図った彼は一切を失い何事も上の空といった顔をしていた。 私は、彼の精神を

          【擬人化】モンスターハンター/悔い掲げる再起

          【擬人化】モンスターハンター/安寧

          「そういえば、お嬢も新しいドレス欲しいよね。私が作ってあげようか?」 「あら、嬉しいですわ。よろしければあの娘の分もお願いしますわ」 後ろから楽しそうな声が聞こえてくる。今話している綺麗な2人の少女は共通点がある。 それは「古龍級生物」と呼ばれる強大なモンスターであること。人の身体や声を手に入れた今は信じられないが。 2つ、仲がいい。女の子同士でちょっと目を背けたくなるような戯れを見せる時もあるけど、優しくてとても思いやりがあって話していて面白い2人組。 「みんなは私が異質だ

          【擬人化】モンスターハンター/安寧

          【擬人化】モンスターハンター/頼れる仲間

          「じゃ、俺ちょっと買いたいものあるから、先に帰ってて」 「ああ。気を付けて」 「またな大将」 彼が人ごみに紛れてから、私たちは寄り道していた。 「ご主人様、これ美味しいですよ」 屋台の焼き菓子を買ってきてくれて、一緒に食べたり、ついでにクエストが張り出されていないか見たりもしてみたが結局そのまま帰ろうとした。 「旦那様、ディアブロス様?」 透き通るような美しい声色の、ドレスを着た少女。 「何かお力添えをと思って付いてきてしまいましたわ」 私は、と言うより多くのハンターが知って

          【擬人化】モンスターハンター/頼れる仲間

          【擬人化】モンスターハンターストーリーズ/友情の契り

          世界が闇に染まった時、人々は求める。 彼の存在を。 俺が目覚めたのは森の中、俺と同い年くらいの人間3人に囲まれていた。その前から起きてはいたけど、まだその時じゃなかった。俺は、目の前のこいつが感じて、ここまで来てくれたのをすぐに知った。 だから、それに答えてあげたかった。 周りの大人が見たら、子供の悪ふざけだと笑うだろうが、俺たちにとっては旅の始まりで、世界を救う物語の序章だってことに気付くのはもっとずっと後の事。 そいつは、俺を連れて帰ったのはいいけど村の掟を破ったから

          【擬人化】モンスターハンターストーリーズ/友情の契り

          【擬人化】モンスターハンター/竜たちの、人間の住処

          集会酒場で言われたおじさんの言葉を思い出していた。 シェンガオレンの撃退と街の防衛と、後片付けまで終わらせた。手伝いたくなって、つい引き受けてしまった。 帰ったら疲れて、すぐに寝てしまった。 余りあるほど広い、ギルドから貰った屋敷の一室が私の部屋。この少女が隣で寝ているのはいつもの事。 ディアブロスと添い寝なんて、一生しないと思っていたけど。 起きた私はこんがり肉でも食べようかなと厨房に生肉を探しに行った。 と、厨房に入った瞬間、まさにこんがり肉の香りがしてきて 「ご主人様

          【擬人化】モンスターハンター/竜たちの、人間の住処

          【擬人化】モンスターハンター/森と丘の勇者

          俺はあの日、大切な事に気付いた。 故郷で暮らせる日常がどれだけの苦労に積み重なってるか。 木漏れ日差す飛竜の巣で安心して眠れるのはなぜか。 親父が帰ってこなかった時からようやく判った。 私がそれに気付いたのは、彼を知ってから。 弱い自分を嫌っていて、遠ざけていた。 あの時の私も、君と同じだった。 だから、一緒に強くなろうと決めた。 俺はどうしようもない奴で、小心者だから 私は他より弱くって、いつも挫けていた アイツは、俺の弱さと悩みを許して、受け入れてくれた 君は、私を

          【擬人化】モンスターハンター/森と丘の勇者

          【擬人化】モンスターハンター/巡る中で

          ハンターたちが死力を尽くし、なんとか砦蟹シェンガオレンを撃退し、進路を変えることができた。 シェンガオレンは、びっくりするほど大きな甲殻種のモンスターで、進行方向にある物を破壊して進んでしまうため危険だった。 当たれば一瞬で溶けてしまうほどの強力な酸を飛ばしてくるが、幸いにも誰もケガをした人はいない。 今は、みんなでお祝いの宴会だ。 私も頑張ったほうだと思う。緊急招集がかかった時に道案内をしてくれたハンターと意気投合して話している。 「いやぁお疲れさん。ヴァルって、呼び捨てで

          【擬人化】モンスターハンター/巡る中で

          【擬人化】モンスターハンター/終焉、回帰、過去

          「旦那!上物ですぜ!」 「ほう、これは?」 「世にも珍しい、龍の子!傷一つない娘です。今ならこの価格!」 「いいだろう。私が買う。いい奴隷になりそうだ」 「へい!まいど!」 わたしを初めて拾ったのは人間だったわ。 親の顔なんて知らないもの、毎日雑用に追われて失敗すれば殴られ怒鳴られる。それが続いたわ。 嫌じゃなかった。物心付く前から操られていたの。 あなたは、おかしいと笑うかしら。 わたしはお金で買える命。人間に何度も取引に持ち掛けられたわ。腕が折れるまで働いて、不満の捌け

          【擬人化】モンスターハンター/終焉、回帰、過去