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【機材環境編】聴いているのは電源の音ではない
音源制作の現場にいると、電源についての話題がよく挙がります。電源ケーブルを変えたら音が良くなったとか、交流100Vの電源を綺麗にする電源タップやトランス、壁コンセントを何たらなどです。
しかしそのほとんどが、機材の外部の話であり、電子回路の基本的なことを理解していれば、そのような触れ込みの商品に手を出すことはありません。
音響機材における電源とは
実際にヘッドホンやスピーカーを鳴らしているのは
【機材環境編】世界最高クラスのモニター環境を激安で構築する(D/Aコンバータ)
DAW上でミックスダウンやマスタリングを行う場合において、ほとんどの方がASIO対応のオーディオインターフェースを使用されていると思います。外部D/Aコンバータを経由しない限り、インターフェースのD/Aの音に縛られてしまい、「超」高音質を体験したことがある方は多くはないでしょう。
「Lynx Aurora」でもD/Aコンバータのダイナミックレンジは120dBと、現行(2021年7月)のハイエンドD
【初心者向け】ミックスダウンで使えるフリープラグイン(コンプレッサー+EQ)サンプル音源あり
VSTプラグインが普及して久しいものの、Wavesなどの高級プラグインは高額で種類も多く、どれを選べば良いのか初心者には難しいものです。そこでミックスダウンで不可欠なコンプレッサーとEQをフリープラグインから探してみました。
コンプレッサー
選択の基準はいくつかあります。まずアタックができるだけ速く設定できるもの、ゲインリダクションが目視できるもの、SSLや1176などの古い設計のモデリングで
【初心者向け】機材やソフトウェアは何を買えば良いのか
これまでは、中級者以上を対象とした記事を書かせていただきましたが、これからDTMを始めようと思っている方のために、機材やソフトウェアは何を買えば良いのか、筆者の主観で書かせていただこうと思います。
オーディオインターフェース:ドラムをレコーディングしない場合
ドラムは打ち込みで済ませる場合、多数の入力は必要ありません。かと言って、本当の初心者向けのオーディオインターフェースでは音質に限界があり
【エフェクター編】コンプレッサー
ミックスダウンからマスタリング、ギターやベースまで、よく使われるコンプレッサーについて理解を深めることで、デジタルレコーディングにおける正しい使い方も見えてきます。
なぜ必要なのか
レコーディング編やミックスダウン編でも度々書いているとおり、アナログ時代のレコーディングでは、予測できない音量の変化への対応や、記録できないフェーダーコントロールの再現性の担保にコンプレッサーは大いに役立ちました。
【ミックスダウン編】アコースティックギター
ミックスダウンでアコースティックギターを綺麗に鳴らすには、少々の知識が必要となります。エレキギターのように歪ませることはほとんどなく、サスティンも伸びにくいので、失敗するとジャカジャカとピッキングの音しか残りません。ポップスで採用されることの多いスチール弦を前提に、アコースティックギターのミックスの手法を解説します。
基本的にはクリーンのエレキギターと同じ
楽器の成り立ちから見ても分かるとおり
【ミックスダウン編】エレキギター
クリーン系からクランチ、ディストーション系まで多彩な音が出るエレキギターのトラックはどのように処理すればよいのか、パターン別に解説します。
エレキギター全般について
エレキギターの帯域の特性として、ほとんど低域も高域もありません。実際にギターの個性を決める帯域は2KHz付近にあり、最低域は重視した場合でも200Hz程度が限界です。EQで調整する場合には、主にこの範囲内で行います。ローパス処理ま
【ミックスダウン編】ベース
レコーディング編と同じく、エレクトリック・ベース・ギター(以下、ベース)のミックスダウンについて解説します。スタジオでの高級な環境での話をしても現実的ではありませんから、ロック、ポップス曲をオーディオインターフェースで直接レコーディングした場合を想定します。
基本的には音量を安定させること
ベースという楽器の特性上、ラインでレコーディングしたトラックは音量が大きく暴れます。特にスラップ部分では