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2024.5.9 大型車の右折
大きな交差点を、ある程度の勢いを残したまま右に曲がると掛かってくる重さ。少し斜めの角度でダイナミックに走っていく車体に合わせて、私も同じスピード感を目線に乗せる。
すると地面が近づくかのように体感速度が速まり、ほんの一瞬砂嵐のようなコンクリートとのランデブーを体験し、また元の直線的な安定した角度に還っていく。
昨日、私は右ハンドルの運転席にいた。味わえなかった、それを。悲しい。
や
2024.4.25 今度またラジオやんねん。
以前にも、でえ親友の山口御大とエクス・マキナのスピンオフで、ラジオ・マキナというのをやってみたことがある。我々としてはかなり楽しかったんだが、聞くところによると聴取者を置いてけぼりにしてしまっていたようで…我々がもう少し何者かとして一丁前になったらまたやると思う。
まだ未公開のテイクもあることだし、その前にエクス・マキナミュージックの打ち合わせをそろそろ焼肉食べながらしないとだし。
そ
2024.4.11 先に小さな秘密を口走れば、奥底の真意は隠せる。
小さい頃、大抵のことが先にわかってしまう子だった。どうすればこうなる。こう言えば丸めこめる。先に軽い秘密を口走ることで、本当の秘密には辿り着かせない。本当のことがバレてる時、騙されてるふりをしてくれることが理解できてしまう。
これから何が起きるか、わかってしまう怖さが拭えない。なのでおよそ13、14歳の頃、そういう自分に飽きてしまった。あえて答えを見なくなったような感覚だ。
それから1
2024.3.28 丁寧な暮らしvs破滅に向かって
破滅に向かってというタイトルがついたコンサートは1992年と2008年あわせて6つあるが、ボキはそんな話がしたいわけじゃない!
ゆえに1992年の2つかめは、インディーズジだいの曲がメインのセットリストでタイヘンにきちょうだし、2008年のしょにちは雨のなか2じかん遅れのラストソング、さいごはきょうせい終了のおもい出。
ほんじつの公演はすべて終了しました、といわれて、ナットクするよう
2024.3.14 生きてる内にそうすればいいのに、死んでから思い出したように語り出すのって、それはすでにお前の中で終わってたことなんだから、なら黙っておけよ。いちいち品がねえから。
イヤミな野郎ですまねえ!とは思いつつ──
でも私は数年前から共感性をコントロールする訓練をしてきましたので。
なので、たとえどんなにその人のファンであったり人生を変えてくれた存在だとしても、直接の知り合いではない限り誰かが死んだところで、それはそれで私は全然平気なのです。
「心配してくれてるならご無用、共感してほしいなら他を当たって」という感じです。
加えて予定調和みたいのが
2024.2.29 アポロニウスの円
とおいとおーい星のある国で、すごーくすごく、たくさんのビルやおうちが並ぶ大都会に、身長の低い兄と、身長の高い弟の、変わった双子がいました。
背の低い兄は、お兄さんなので威張ります。トンネル探検ごっこをする時、頭をぶつけない兄はぐんぐん前に進めるので、隊長のように先頭をいきました。
背の高い弟は、背が高いので威張ります。壁の向こう側に何があるかを知りたい時、台に乗らなくても遮るものも
2024.2.22 黒でもなく白でもなく、グレーが美しい。
たとえば真っ黒に染まった世の中は、ずる賢い立ち回りのできない人、知能指数は高くても体力に自信のない人には地獄を与えることになる。
ある程度の自由を犠牲に、小判鮫コミットで子分階級として生き残る方法もあるが、生殺与奪権は常に管理者に委ねることになる。
真っ白な世界においては大多数の頭の良い人たちが、少数精鋭派の力自慢や半グレ反社勢力を、知能と数の暴力によって淘汰するシステムを作り、ヒエ
2024.2.15 いいよ、その辺までなら送ってくよ。
みんな頑張ってるのエラい!
今夜俺は恐ろしいことを考えた。
その笑い声はたとえ電話越しでも、
誰のお笑いよりもどんな時論公論よりも心に響くのだ。
恐ろしいことを考えても、
せめて言わなくてよかったのだ。
人生は本当に紙一重なのだ。
たったあと0.1で何もかも変わってしまうこともあるけど、
居なくなった後のことを考えると、
余計にどうしたらいいのかわからなくなるけど、
それより今はそのノーテンキな心
2024.2.8 山月記の虎
山月記の虎にだけはならないように気をつけてきたつもりだった。自分の才能の有り無しを努めて客観的に判断してきたつもりだった。できることは堂々と。できないことは謙虚に。そうしてるつもりではいたのだ。
だけどその判断自体、自尊心の膨れ上がりによる盛大な勘違いバイアスがそもそもかかっていたとしたら。今、自分なりに「大人」に成長してきている段階で、自分の劣っているところ、足りないところ、イタイところ
2024.2.1 ぶち込めホームラン、ヨ・シ・ノ・ブ❤️
まぁそんなことより、各チームの応援パフォーマンスについて、偉そうにコメントしてみましょう。順番は去年の順位通りです。ちなみに今二日酔いです。
◆セリーグ
◯阪神
とにかく何でもテンポが早い。もちろん2003年以前もそういう時期はあったが、昔と比べて難解な構成・メロディの応援歌が増えたことで、重厚感がなく甲子園ですら迫力が出にくい。それに拍車をかけて、細いメガホンが流行りだしたのはかなり
2024.1.25 手塚治虫やDavid Bowieならやらない。名探偵コナン、XJAPANから透け見える、過去コンテンツ食い潰し型ビジネスの浅ましさ。
いつからお前は漫画だのアニメだの言うようになったのかと言われそうですが…
まぁそれはまた別の機会に話すとして。
2024年1月24日水曜日、週刊少年サンデー2024年9号において、名探偵コナン1125話が掲載されました。
連載30周年とあって映画や催し物など様々な企画と連動することが発表されてるわけですが、そんなことよりも順調に読み進めた最後のページの一文に、私は大変憤ったのです。
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2024.1.18 ドラクエ4の一度は訪れたい街ベスト5
第5位 ミントス
コナンベリーより南下、または西のキングレオ大陸ハバリアよりほぼ直線上に東へ。
そんな南東大陸の玄関口ミントスの最大の魅力は、巨大で豪華な宿屋を始めとした街全体の商業興し。
何でも揃う商店街、開放感あふれる花畑を囲む大きな池。
街中央の広場では、商売に関するセミナーや集会が頻繁に行われており、観光だけでなく、ビジネスや商業を学ぶ目的で来訪する人々も多数。
一年を通して賑いの絶
2024.1.11 もう俺たち、会うのはよそう。
もう俺たち、会うのはよそう。
君といると、つい明日なんて見えなくなる。
何事もなく迎える澄んだ朝より、今夜何かあるかもしれない可能性が恋しい。
花なんて摘んでないで、蜜を吸ったらいいのに。
片手に持った悪い水で流し込んで、知らない間に隠れれば問題ないよ。
でもずっと夜にいて。次の夕暮れには会えないから、多分。
もう俺たち、会うのはよそう。
俺は図書館の匂いを思い出すから、君は帰りの弁当屋の
2023.12.21 祖父に連れられた場所を、今こそ想い出すには。
正確な日付はわかりませんが、昨日今日が多分、いわゆる一周忌だったはずなので。
僕はわりと1人でどんな遠くでも気ままに身軽に移動できちゃうんですけど、それは多分祖父に物心つく前から色々と連れ回されてたからなんですね。
今まで遠出して不安だったのって、受託手荷物に楽器機材を大量に預けるフライトとか、日本中がコロナコロナうるさい頃にロサンゼルス行った時とか、その程度です。
なので祖父には大変感謝し
2023.12.14 休ませろ、俺に酒を出すな、俺を誘い出すな。毎日同じルーティンで暮らしたい、弱い自分だから。
夜の街を、
ビール瓶片手に、
自販機ぶっ壊しながら、
闊歩する人格者。
それが江戸の華。ひっかけ橋のグリコ。
今日のお話の主人公は、生まれつき身体も弱ければ精神も貧弱、本来根性論で生きるようなタイプではない、引っ込み思案なS君。
見合わないもんに憧れちゃあいけねえよ、ってお話です。
その昔、ガッコ卒業したてバンド始めたて、ドラム叩きたてホヤホヤのS君は、まだまだ洋服屋さんで服を畳むアルバイト
2023.12.07 決まりごと。
思考の極地にいる時、例えば髪を束ねるタオルが外れたり、例えば掛けてるハンガーからコートが落ちたり、例えばカーテンがめくれ室内に日差しが入り込んでたり。
たったその程度のことで、たったその程度の事に邪魔される一瞬がとても憎くなる。
そういう瞬間的な絶望という切り抜きに対して客観性は通用しないし、かといって主観でそれを捉えては判断を常に誤るリスクがつきまとうという事。
語弊を恐れずに言うならば、事