マガジンのカバー画像

BPDと私

19
境界性パーソナリティ障害(BPD)の私が書く記録です。24歳の時に診断されて早8年。この記録が誰かの役に立ちますように。アダルトチルドレンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

実父「そいつ変だな〜と思ったら、元男だったんだよ笑」と言われた話

実父「そいつ変だな〜と思ったら、元男だったんだよ笑」と言われた話

 そう言った父は「まあ別に性別がなんだろうが、別にパパはどうでもいいんだけど笑」と付け足すように薄ら笑いを浮かべた。その言い訳って、ネット上によくいる差別主義者がよく言う文句に似ている。「俺は全然差別しないよ!ゲイの友達だって全然いるし!」と言い張るやつ。

 先日、実家に帰って親にどうしても書いてもらわないといけない書類があり、仕方なしに帰省した。そこでこの話をされた。
 父の職場に、リオ(仮名

もっとみる

人と話したあとすぐ疲れてしまう件についての分析

 障害も人それぞれで、私と同じ病気でも他人と普通にお話できたり、むしろコミュニケーションが取るのが好きな人もいる。HSPにも外向型や内向型があるように、その名称だけでその気質を一括にはできない。

 私の場合、人と接するのでものすごくエネルギーを使ってしまう気質のようで、誰かと2分電話しただけで「死にたい」にかんたんに陥ってしまう。HSP気質で境界性パーソナリティ障害(BPD)。今日は、なぜ人と接

もっとみる
母を許した日(9月末の雑記)

母を許した日(9月末の雑記)

今起こったことが信じられない。どこから記録に残したら良いのか、わからないけれど、とりあえず書き始めようと思う。

母の電話を無視し続けて2週間。良心の呵責からブロックを解除したり、またすぐにブロックするという拒絶を繰り返していて、LINEはつながったりつながらなかったりする状況だった。そんな今朝、母から「ひさこが心配で夜も寝られない」とLINEがあり受信した。もう母と関わりたくないと思っていた私は

もっとみる
父と母について(9月末の日記)

父と母について(9月末の日記)

 親は私に会いたがるのに、私は親を遠ざけてきた。遠ざけたといっても、たったの二ヶ月だけど。

 どうしても家を出たくて三軒茶屋で一人暮らしを始めたのが23歳。親は毎週うちに来たがったし、結婚してからは少なくとも1ヶ月にいっぺんは会ってほしいと言われた。1ヶ月会わなければ、全然ひさこと会えてないからと寂しがり、うちに訪ねてくる。それが昨日だった。

 2ヶ月ぶりに両親がうちに来た。車で1時間の距離に

もっとみる
新しいルール(6月16日の日記)

新しいルール(6月16日の日記)

1時間半ラジオを聞きながら散歩をして、コメダ珈琲に入った。最近はひたすら原稿を書かなくてはいけない仕事が続いていて、長いウォーキングをしてリフレッシュできた。ラジオはジェーン・スーのover the sun と蛙亭のオールナイトニッポンPodcastを聞いた。

ここ数日で、西荻窪の文具店で買ったツバメ柄のノートに、日々思ったことや感じたことを書くようになった。日記を書いたり、その日や自分を振り返

もっとみる

話を取られたと思うのをやめたい

会話は遊戯王みたいにターン制ではないのに、相手に話を取られたと度々思うことがある。こっちが話していたことに対して「わかる!僕もさ…」と会話が展開されると、話をとられたと感じてしまう。

私は、相手に対して報告やスピーチみたいになっちゃってるときもある。聞かれていないかもと思った途端不安と不安が爆発する。

話を聞かれていない=大事にされてない。そういう歪んだ公式が頭にこびりついている。幼少期、父に

もっとみる
怒りの終着点はどこ?

怒りの終着点はどこ?

誰でも怒ると思う。でも怒ったあとはみんなはどうしているんだろう。発散したらすっきりする? 溜め込んで我慢する? 別のことして気をそらす? 怒りをどう表現し、どうやって終わらせているのは正解がわからない。

私の怒りの終着点はかなり問題があって、相手に自分と同じ痛みを味わわせたいと思ってしまう。具体的には、相手がわかったと言っても怒りをぶつけ続ける。相手に奢らせて金銭的痛手を負わせるなど。

病気が

もっとみる
正常か異常か

正常か異常か

仕事が始まる。新しい仕事を受け、本を2冊作る。色々働き方に迷ったけれど、直感でやってみたいことをやってみることにした。

それでも相手から来たメールを読むだけで気落ちし、きっとこの先自分を追い詰めるようなことを自分にしちゃうんだろうなぁなんて観測をし、先のことを考えて萎えている。

いつも落ち込むのは先のことだ。未来を勝手に妄想して、勝手に決めつけて、自分を攻撃する。いい加減やめたい。

仕事が嫌

もっとみる
わたしに尽くせ(9/27日記)

わたしに尽くせ(9/27日記)

夜中の三時まで夫と喧嘩をした。生理前なので「(血流をよくする)漢方飲んできなよ」と言ってくれたのに、既にベッドの上にいたわたしは拒否、というのがきっかけ。無理、動けない隣の部屋から持ってきて。甘えるように言ったつもりが、すごく命令的に聞こえたらしく、大喧嘩になった。わたしの中のヤバい奴が「わたしのことが好きなくせになぜ、わたしの言うことを聞けないんだ?」みたいなことを喚き散らす。夫にはそれがものす

もっとみる
誰も私を見ないでほしい(6/15日記)

誰も私を見ないでほしい(6/15日記)

今朝は朝7時から撮影があった。本名の本業のほうでは、ありがたいことに撮影の構成・ライティングの仕事をいただけたりしていて、例えばモデルさんの撮影とかファッション系の撮影もしたりする。苦手だ。

こういう撮影は、だいたい朝が早い。なんでだろう、モデルなのかカメラマンなのか誰かに別件が既に入っていることが多くて、その時間に合わせるから自ずと早い時間になる。会社員時代のときには朝6時の撮影も経験したこと

もっとみる
メンタルさんの働き方について

メンタルさんの働き方について

30歳。精神疾患あり。現在フリーランス。会社員を経てなんとなくフリーランスの編集者/ライターとして食いつないできたけれど、その働き方は全く健康じゃなかった。社会人9年目の私はこれからどの道を歩んでいけばいいのか。仕入れた情報から選択肢や可能性を探っていく。

---

もう我慢しなくていいかも、と思った。普通の人のふりをして、こっそりしくしく泣かなくてもいいかもと思った。すこやかに働くためには、自

もっとみる
相手の言葉をそのまま受け取らなければ無駄に傷つかない

相手の言葉をそのまま受け取らなければ無駄に傷つかない

定年後の義父が家でゴロゴロするばかりで困っている、腰が痛いのに病院にも行かない、という義母からの相談が発端で、東京に住む私たち夫婦はどうサポートをしていこうかと話し合っていたところ意見の食い違いにより夫婦喧嘩になった。

オットはというと五月病でここ数日間心身共に体調が悪かった。それぞれが義父を想い、話し合いが加速した時、私の態度に苛ついたオットが「前から思っていたんだけどひさこちゃんの話はいつも

もっとみる
物事のマイナスな側面にしか目がいかない目が行きがちなわたしを助けて。

物事のマイナスな側面にしか目がいかない目が行きがちなわたしを助けて。

プロントでカフェラテを頼んだときになかなか読み込まれない楽天ポイントカードのバーコード。おつりがくるときに頼んでないのに定員によって丁寧に折られるレシート。その作業、一つ一つが愛おしく思えて切なく思えてたまらん。

楽な方向に考えるためには無理やり思考を停止させないといけない。でも脳を頑張らせすぎてはいけない。頑張らせすぎると倒れてしまうこと知ってるから。

私と同い年くらいでこう、ちゃんとい

もっとみる
パワハラ野郎にはたらく自由を奪われた話

パワハラ野郎にはたらく自由を奪われた話

4年前、前職の出版社で倒れた。月初めの月曜日にはいつも朝礼があった。急に頭がふらっとして「やば、立っていられないかも」と思った瞬間、もう遅かった。床に突っ伏した私は意識はあるが、喋れない。

「大丈夫?」「動かなくていいからね」と話しかけてくるまわりの同僚たち。なんだ、お前ら普段は怒鳴り合っているくせに。こういうときはやさしく話しかけてくるんだな。30人もいないフロアで人がひとり倒れたというのに、

もっとみる