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自己分析や考えたこと
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この人と一緒にいるときの自分が好き

この人と一緒にいるときの自分が好き

友達の惚気話を聞いていると、こんなセリフが飛び出すことがよくあった。

「この人と一緒にいるときの自分が好きなんだよね」

正直に言うと、私にはわからない感覚だった。相手との関係の話で、なぜ「自分が好き」という感情が出てくるのだろう?

逆もある。実は彼と一緒にいるときの自分が嫌いなんだ……というふうに。そうなんだねと聞いていたけど、心の底からの共感はできなかった。

つい最近、家で夕飯を食べてい

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短歌ください

短歌ください

短歌を読んだりするのは好きだけど、そういえば作ったことはなかったな。

ふとそう思って、去年の秋頃に短歌を作ってみました。

なんとかかたちになった気がしたので、せっかくだしと穂村弘の「短歌ください」に応募。

そのままそんなことはすっかり忘れて、季節は春に…。

自分の短歌が選ばれてダ・ヴィンチに載っていたことに今さら気がつきました。

本当にびっくりしたのと、うれしいのと、ちょっと恥ずかしいの

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わたしの旅行記/東京

わたしの旅行記/東京

いつもと変わらない平日の朝。東京駅は今日も人であふれかえっていた。通勤の人々は、目的地に向かって脇目もふらず、きびきびと歩いている。私もその流れに入って歩調を合わせた。ペースを乱さないように、慎重に。

今日は朝からミーティングだっけ。眠いな。コーヒーを買っていこう。そんなことを考えながら歩いていると、楽しそうに笑いあう家族連れが目に入った。大きな赤いスーツケースがよく目立つ。これから旅行なんだろ

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小説を読んで「わからなかった」とき、自由になれる気がする

小説を読んで「わからなかった」とき、自由になれる気がする

受験生のころ、小説の読解問題が苦手だった。制限時間内に小説を読みとおし、与えられた選択肢のなかでもっとも適切なものを選ぶ作業。

――大人になってからは、あんなにつまらない小説の読み方は他にないなと思う。でも学生時代は、小説を読んで「きちんと理解する」のがとても大切なことのように思えた。

大人たちの「名作をいくら読んでも、理解できていないと意味がないよね」という意見に、たしかにその通りだと思った

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短歌はポケットに入るし教えてくれる

短歌はポケットに入るし教えてくれる

雨降りの土曜日。読みおわった本を本棚に戻すとき、笹井宏之の短歌を思い出す。

そうだ。だから何度でも読みたい本しか本棚に置きたくないんだった。待たれている意識。私のことを待っているだれか。

……雨の日にだれかを待つのっていやだろうな。

また読むからねと思う。

喉を潤すためにコップに水を注ぐ。その瞬間にも笹井宏之の歌がやって来た。

実際に水を注ぎながらこの歌を口ずさむと、時系列がぐらりと揺ら

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やりたいことリスト100は、本当は今すぐ叶えられるのかもしれない

やりたいことリスト100は、本当は今すぐ叶えられるのかもしれない

毎年のように「やりたいことリスト100」を作っていた。といってもそんなに大層なものではなく、自分がいつか叶えたい大小さまざまの願いを自由に100個リストアップするだけ。

To-doリストやタスク管理表のように「しなければならないこと」の羅列ではなく、「叶ったらうれしい願い」を書いていく。書いている途中は思いっきり楽しい未来に思いを馳せることができて、ポジティブな気持ちになれる。

去年のやりたい

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色と形のある夢を見たい

色と形のある夢を見たい

「人の見た夢の話ほどつまらないものはない」。よく言われていることだ。
でも私は、大変つまらないことを承知の上で、自分の見る夢について話してみたいと思う。どこかに同じような夢を見る仲間がいないか、疑問に思ったからだ。

自分の周りには、私と同じような夢を見ている人はいなさそうだ。ごくまれに、私の夢の内容を話してみたとしても、まったく理解してもらえない。そのことについて悲しみや憤りを抱えているわけでは

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文学部生の就活

文学部生の就活

数年前、就職活動をしていた。

女子就活生の例に漏れず、全身真っ黒の魔女みたいな格好でーー黒いスーツを着、黒い靴を履いて、黒い鞄を持ち、黒い髪をひとつに束ねて。

好きでもない服装を強いられて少し悲しい気持ちになったが、幸いなことに、私には黒がよく似合った。私はブルベ冬なのだ。母親にも以前「おまえは喪服がいちばん似合うね」と大変温かい言葉をもらったことがある。

そんな悲しみのブルベ冬は、内定を獲

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動物とわかりあえない

動物とわかりあえない

子どもの頃、ジャンガリアンハムスターを飼っていた。

学校から帰ってくるといちばんに様子を見に行き、なでたり手に乗せたりしてかわいがった。ずっと見ていても飽きないくらいかわいくて、ガラケーで写真をたくさん撮ったり、ハムスターの絵を描いたりもした。

そして、この小さな生きものは、何を考えているのだろうと気になった。

ジャンガリアンハムスターは「なつく」生きものらしい。ただ私には、この小さな生きも

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世界を変える前に、住まいを変えよう

世界を変える前に、住まいを変えよう

この国を変えたいと思って生きている。

自己責任の一言で片付けられてしまう貧困の再生産。

路上生活者に嫌がらせをして笑う子どもたちがいる、病んだこの社会。

報じられる悲惨なニュースに心を痛め、あるいは何が報じられていないかに心を痛め、自分にできることはないかと虚しく考える。

朝ごはんにふたごの目玉焼きを作り、塩胡椒とパプリカパウダー(結構合う)をかけて食べながら、ニュースをチェックして社会病

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セルフイメージと無駄遣い

セルフイメージと無駄遣い

最近物価も高くてなかなか大変なので、お金の使い方を見直そうと思っています。

お金の使い方について改めて考えてみたときに、「セルフイメージ」がひとつのキーワードになるような気がしてきました。

一旦お金の話から離れますが、女性は「自分が自分であること」が侵されやすい性別だなと感じることがよくあります。

たとえば、わけもなく心が苦しくなってどうしようもなくなったとき、しばらくしてPMSが原因だと気

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