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契約を守ってくださる神

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聖書の最初から最後まで、ストーリーをざっくり掻い摘めるマガジンです。 ぶあつい聖書。バラバラにかいつまんで読んでも、さっぱりわかりません。道徳の教科書?神の姿が恐すぎたり優し過… もっと読む
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記事一覧

創世記8章20〜9章7節 契約を守ってくださる神①「神にとって、人間とは?」 2022.8.7 守谷キリスト教会礼拝説教

日本に住む私たちにとって、

8月とは、

人の命の価値について、
あるいは人権について
考えさせられる月ではないでしょうか。

とりわけ今年は
国内外にあって大きなニュースが続いています。

神にとって、
私たちが住むこの世界は、
そして私たち人間は

どのような存在なのでしょうか。

今日の箇所は、
神がノアと結ばれた契約についてです。

神が契約を結ばれた相手は、
人類全体、
そして動物や鳥

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創世記12章1〜3節 契約を守ってくださる神②「地に足をつけた信仰者アブラハム」 2022.8.14 守谷キリスト教会礼拝メッセージ

「御国を来らせたまえ」と私たちは祈ります。

神はご自分の国を、
お一人で造るのではありません。

神の国を建て上げる協力者として、
私たち人間を造られました。

罪に堕落してしまった私たちを、
神は見捨てませんでした。

神は人類の代表者として

アブラハムと
その子孫であるイスラエル民族と

契約を結び、共に歩まれました。

アブラハムは、
①行き先を知らないで(ヘブ11:10)、
②父の家を

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ローマ人への手紙11章13〜29節 契約を守ってくださる神③「神の大きな計画を見上げて」 2022.8.21 守谷キリスト教会礼拝説教

ローマ人への手紙9〜11章は

いわゆる「ユダヤ人問題」について、
(異邦人への宣教が進み教会が拡大する中、
ユダヤ人の立場をどう理解するのか)
扱った章です。

キリスト教には、
ユダヤ人に対して筆舌に尽くし難い迫害に
加担していった悲しい歴史があります。

それはユダヤ人について、
イエスを十字架につけた呪われた民、
福音を拒否した民族という見方が
当時からあったからです。

しかし、
接木さ

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クリスチャンにとっての割礼とは? 創世記17章9〜14節 契約を守ってくださる神④「キリストの心に造り変えられる約束」  2022.8.28 守谷キリスト教会礼拝説教

旧約聖書には、
やがて新約の時代になってからはっきりと与えられる恵みについて、

模型のように

表している事物や人が登場します。
割礼も、新約の時代に与えられる恵みを表す模型の一つです。

割礼は、
契約が結ばれたことの証明書です。

神は、アブラハムと結ばれた契約に属する者は、
印として
割礼を受けなければならないと命じられました(創世記17:11)。

割礼とは、男性器の皮の一部を切り取るこ

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モーセの律法って私たちに関係あるの?? エレミヤ書31章31〜34節契約を守ってくださる神⑤「旧い契約にとどまっていませんか?」 2022.9.4 守谷キリスト教会礼拝説教

イスラエルの歴史は
アブラハム契約とモーセ契約を主軸にして進みます。

後の時代を生きたエレミヤが語った
破られた契約とは、
モーセ契約のことです。

「わたしの声に聞き従い、契約を守るなら、あなたはあらゆる民族の中にあって、わたしの宝となる(出エジ19:4-6)」

というモーセ契約は、
救われた者が
神の前にどのように生きれば良いかを示した
模型です。

「救われるためにどうすれば良いか」

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律法が与えられた理由は? 出エジプト記24章1〜11節契約を守ってくださる神⑥「祝福街道の歩み方」 2022.9.11 守谷キリスト教会礼拝説教

モーセ契約を通して
イスラエルの民に与えられたのは

律法(出エ20-23章)と、
幕屋(出エ25-31章)です。

今週は、律法について扱っていきます。

約束の地に向けての旅を始めたばかりのイスラエルの民は、
自分達をエジプトから救ってくださった神が
どのような方であるのかをまだ知りませんでした。

ご自身がどのような方であるのかを伝えるために
神がとられた手段が、

律法です。

イスラエル

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モーセの幕屋 ヘブル人への手紙9章9〜15節契約を守ってくださる神⑦「聖なる神の前に、平安はありますか?」 2022.9.18 守谷キリスト教会礼拝説教

モーセ契約は、
神がイスラエルの民と共に歩み、
イスラエルの民の間に住んでくださるという約束です。

共に歩むことは律法(出エ20-23章)が示します。
そして幕屋(出エ25-31章)が、
神がイスラエルのただ中に住まわれたことを示しています。

神の臨在で満ちていた場所はエデンです。
罪によって、
この臨在という祝福は失われました。

聖書全体のストーリーは、
その失われた臨在を神が再び回復させ

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神は理不尽?恐怖? ウザが死んだ理由  歴代誌第一15章11〜15, 25〜29節契約を守ってくださる神⑧「聖なる神を取り継ぐ人」 2022.9.25 守谷教会礼拝説教

聖書には、
少し読んだだけでは理解しにくい、
今の私たちの感覚からは納得が難しい箇所があります。

その一つが、今日の箇所の背景となるⅠ歴代誌13章の記事です。

モーセを通して与えられた契約の箱は、
イスラエルが王国となった頃にはあまり顧みられることがありませんでした。

王になったばかりのダビデは、
契約の箱をエルサレムに運び礼拝を復興させようとします。

ところが、その道中、
大事件が起きて

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 Ⅱサムエル記7章1〜18節契約を守ってくださる神⑨「祝福で満たされる神のしもべ」 2022.10.2 守谷キリスト教会礼拝説教

私はいったい何者なのでしょう。

これは私たちの人生にあって大きなテーマの一つです。

若い時には、何者であるかを探し続けます。

大人になればコミュニティでの役割や社会的立場から、
自分が何者であるのかは比較的容易に説明できる気がします。

しかし多くの場合、
それらの役割は時と共に、あるいは能力の衰えによって変化していきます。

その不安を隠すようにして、
自分が何者かであるかのようにして振る

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エペソ人への手紙2章1〜13節契約を守ってくださる神⑩「思い出してください。驚くほど大きな恵みを。」

「ですから、思い出してください」。

エペソ人への手紙の著者は、
読者である私たちに呼びかけます。

これまで、私たちは聖書に記されている契約について学んできました。

神はアブラハム、モーセ、ダビデを通して契約を結ばれ、
イスラエルの民と共に歩まれました。

その契約に私たち異邦人は入っていませんでした。

神が人類の代表として選ばれたのはイスラエルの民であり、
私たちではありませんでした。

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エペソ人への手紙2章11〜22節 契約を守ってくださる神11 「それは隔ての壁ではないですか?」 2022.10.16 守谷キリスト教会礼拝

エペソ人への手紙2章11〜22節 契約を守ってくださる神11 「それは隔ての壁ではないですか?」 2022.10.16 守谷キリスト教会礼拝

エペソ人への手紙の著者がこの2章を書いた時、
一つのイメージを重ねていました。

それはエルサレムにあった神殿の内部構造です。

当時の神殿とは、
紀元前1世紀にヘロデ大王が増改修した神殿です。

この神殿は、
かつてのモーセの幕屋やソロモンの神殿とは
構造が異なりました。

一つの特徴は、神殿の庭をいくつかの区域に分けたことです。

一番外側から内側に向かって、
「異邦人の庭」、
「ユダヤ人女性

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わかりにくい聖書。ガラテヤ人への手紙をギュッと要約してみた。  ガラテヤ人への手紙3章13〜14, 26〜29節「福音とは?」 契約を守ってくださる神12 守谷キリスト教会礼拝説教

わかりにくい聖書。ガラテヤ人への手紙をギュッと要約してみた。  ガラテヤ人への手紙3章13〜14, 26〜29節「福音とは?」 契約を守ってくださる神12 守谷キリスト教会礼拝説教

下記は、
ガラテヤ人への手紙でパウロが
「福音とは何か」について、
語っていることをまとめたものです。

ガラテヤ人への手紙の要約、骨子でもあります。

 『キリストは、
今の悪の時代から私たちを救い出すために、
私たちの罪のためにご自分を与えてくださいました。

私たちの父である神のみこころにしたがったのです。
この神に、栄光が世々限りなくありますように。アーメン(1:4~5)。

 キリストは

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聖餐式とは?  イザヤ書25章1〜9節契約を守ってくださる神13「いのちの食卓への招き」 2022.11.13 守谷キリスト教会礼拝説教

聖餐式とは?  イザヤ書25章1〜9節契約を守ってくださる神13「いのちの食卓への招き」 2022.11.13 守谷キリスト教会礼拝説教

今日の箇所で、
預言者イザヤは遥か先の将来、
やがて神の国が完成した時の喜びと祝宴を描いています。

罪によって
神から離れてしまった私たちと、
またもう一度共に歩むための
「昔からの不思議なご計画」を、

神はイスラエルとの契約を真実に守ることを通して成し遂げられましたと、
イザヤは賛美しています。

イエス様が与えてくださった新しい契約に、
私たちは今日も加えられています。

その祝福を覚え続

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