藤川貴央【OBCラジオ大阪アナウンサー】

ラジオ大阪(AM1314/FM91.9)アナウンサー。防災士。 福島テレビ在籍中に東日…

藤川貴央【OBCラジオ大阪アナウンサー】

ラジオ大阪(AM1314/FM91.9)アナウンサー。防災士。 福島テレビ在籍中に東日本大震災が発生。 津波や原発事故の被災地など1000以上の現場を取材し災害報道に携わりました。 2013年ラジオ大阪へ移籍。「藤川貴央のニュースでござる」「It's SHOWTIME!」担当。

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記事一覧

『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』鑑賞レポート

京都国立博物館で開催中の展覧会『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』を鑑賞した。 日本の画家で最も多く国宝指定を受けている雪舟。 この展覧会は、雪舟の…

劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』が凄い!

京都劇場で公演中の劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』を10年ぶりに鑑賞した。 この作品は、イエス・キリストの最後の7日間を描いたもので、台詞のない音楽…

あなたも是非無限列車の旅を…。USJの『鬼滅の刃XRライド』

先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ行ってきた。近いから「いつでも行ける」と思いつつ、なかなか行かないもので、2年数か月ぶりの訪問となった。 今回の大…

『円空 ―旅して、彫って、祈って―』鑑賞レポート@大阪あべのハルカス美術館

大阪あべのハルカス美術館の展覧会「円空 ―旅して、彫って、祈って―」が今月2日に始まった。関西での大規模な展覧会は20年ぶりで、巡回なしの単独開催である。貴重な機会…

『モネ連作の情景』鑑賞レポート@中之島美術館

大阪中之島美術館でモネの展覧会『モネ 連作の情景』が始まった。 “あなたはモネに包まれる”というキャッチコピーの通り、印象派を代表する画家クロード・モネの作品だけ…

共立リゾート 御宿 敷島館 宿泊レポート 

先日、香川県琴平町を訪れ、讃岐のこんぴらさんを参拝してきたのだが… この旅の真の目的は、共立リゾートの 御宿 敷島館に宿泊することだったのだ。 共立リゾートと…

讃岐のこんぴらさん金刀比羅宮参拝の裏技

“讃岐のこんぴらさん”の愛称で親しまれる「金刀比羅宮」は、江戸時代「一生に一度はお参りしたい」と言われた憧れの場所である。 標高521mの象頭山の中腹にあり、参道か…

特別展「少女たち」鑑賞レポート@京都文化博物館

京都文化博物館で開かれている特別展「発掘された珠玉の名品 少女たち 夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」。 素晴らしい展覧会だった。 有名か無名か…

【文楽×現代音楽】KYOTOPHONIE Borderless Music Festival 鑑賞レポート

「KYOTOPHONIE Borderless Music Festival」。 ワールドミュージック、現代音楽、クラシック、電子音楽にストリートミュージックなど様々なジャンルや国境を超え、選りすぐ…

特別展「毒」鑑賞レポート@大阪市立自然史博物館

長居公園内にある大阪市立自然史博物館で開催中の特別展「毒」。 大阪メトロの駅などで「毒」と書かれた目を惹くポスターを見かけたという方も多いだろう。 いかに私たち…

大阪松竹座開場100周年記念『垣根の魔女』を鑑賞

大阪松竹座で舞台「垣根の魔女」を鑑賞した。 この作品は、村野守美さんの漫画が原作。主人公のミドリお婆さんが、頼まれてもいないのに近所の人々の悩みやトラブルを次々…

恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造

特別展「恐竜図鑑 失われた世界の想像と創造」が神戸市の兵庫県立美術館で好評開催中だ。 皆さんは「恐竜展」と言えば、どんなものを思い浮かべるだろうか? 骨格標本や…

大阪・関西万博まで2年。起工式の取材で見えた万博最大の課題とは?

2025年 大阪・関西万博まであと2年! 4月13日に会場となる夢洲で起工式が行われた。 1970年の大阪万博、2005年の愛知万博に続いて、日本で開かれる大規模な万博は3回目とな…

『COOL文楽 SHOW』を振り返って 3月16日・17日

3月15日(木)と16日(金)の2日間、森之宮のクールジャパンパーク大阪TTホールで「COOL文楽SHOW」が開催された。 今年は近松門左衛門の300回忌にあたる。 プロ…

痛風でござる

痛風発作を発症した。足首(くるぶし周辺)がパンパンに腫れあがっている。「風が吹いても痛い」とはよく言ったもので、骨折よりも痛いかもしれない。大河ドラマ『風林火山…

謹賀新年!2023年 令和5年 皇紀2683年

『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』鑑賞レポート

『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』鑑賞レポート

京都国立博物館で開催中の展覧会『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』を鑑賞した。
日本の画家で最も多く国宝指定を受けている雪舟。
この展覧会は、雪舟の国宝6点全てを一度に見られるという、またとない機会だ。

雪舟と言えば、少年時代にお寺で叱られて縛りあげられ、足で涙を使ってネズミの絵を描いたら和尚さんがびっくり仰天したとか、そのネズミが動き出して逃げたとか…言われているが、これは雪舟の

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劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』が凄い!

劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』が凄い!

京都劇場で公演中の劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』を10年ぶりに鑑賞した。
この作品は、イエス・キリストの最後の7日間を描いたもので、台詞のない音楽と歌曲のみで物語が進行する“ロック・オペラ”として、当時22歳のアンドリュー・ロイドウェバーが作曲し、26歳のティム・ライスが詞をつけた。20代の2人で作ったなんて天才すぎる!

これまで「完璧な存在」として崇拝されてきたイエス・キリス

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あなたも是非無限列車の旅を…。USJの『鬼滅の刃XRライド』

あなたも是非無限列車の旅を…。USJの『鬼滅の刃XRライド』

先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ行ってきた。近いから「いつでも行ける」と思いつつ、なかなか行かないもので、2年数か月ぶりの訪問となった。

今回の大きな目的は『鬼滅の刃XRライド』に乗ること。
これは2021年9月から22年2月までの期間限定アトラクションだったが、「復活」を求める声が多く寄せられたため、この春6月9日までの日程で再開したものだ。何を隠そう、私は去年周回遅れで『鬼

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『円空 ―旅して、彫って、祈って―』鑑賞レポート@大阪あべのハルカス美術館

『円空 ―旅して、彫って、祈って―』鑑賞レポート@大阪あべのハルカス美術館

大阪あべのハルカス美術館の展覧会「円空 ―旅して、彫って、祈って―」が今月2日に始まった。関西での大規模な展覧会は20年ぶりで、巡回なしの単独開催である。貴重な機会を逃すわけにいかない。

円空は、江戸時代前期に美濃国(岐阜県)に生まれた。
幼いころに出家し、修験僧として旅をしながら仏像を彫り続け、生涯に「12万体彫る」と誓いを立てたという。5000体以上の“円空仏”が現存している。

荒々し

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『モネ連作の情景』鑑賞レポート@中之島美術館

『モネ連作の情景』鑑賞レポート@中之島美術館

大阪中之島美術館でモネの展覧会『モネ 連作の情景』が始まった。
“あなたはモネに包まれる”というキャッチコピーの通り、印象派を代表する画家クロード・モネの作品だけが、およそ70点集められた贅沢な展覧会だ。

去年、東京・上野の森美術館で開催されて大好評だったらしく、この長蛇の列からも期待度の高さがうかがえる。

モネと言えば『睡蓮』。倉敷の大原美術館でご覧になった方も多いだろう。250枚にも及ぶ連

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共立リゾート 御宿 敷島館 宿泊レポート 

共立リゾート 御宿 敷島館 宿泊レポート 

先日、香川県琴平町を訪れ、讃岐のこんぴらさんを参拝してきたのだが…

この旅の真の目的は、共立リゾートの 御宿 敷島館に宿泊することだったのだ。

共立リゾートとは、ビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する「共立メンテナンス」のリゾートホテルブランドである。
北は北海道から南は沖縄まで、地域の魅力溢れる「癒しの湯宿」と「リゾートホテル」がある。

香川県の「御宿 敷島館」は「共立リゾート」の四

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讃岐のこんぴらさん金刀比羅宮参拝の裏技

讃岐のこんぴらさん金刀比羅宮参拝の裏技

“讃岐のこんぴらさん”の愛称で親しまれる「金刀比羅宮」は、江戸時代「一生に一度はお参りしたい」と言われた憧れの場所である。
標高521mの象頭山の中腹にあり、参道から本宮まで785段の石段が延びている。ちなみに実際は786段あるのだが「なやむ(悩む)」と読めることから、途中に1段の下り階段を設けることで1段引いて、785段にしてあるらしい。
その上にある白峰神社まで行くと923段。
さらに奥社の厳

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特別展「少女たち」鑑賞レポート@京都文化博物館

特別展「少女たち」鑑賞レポート@京都文化博物館

京都文化博物館で開かれている特別展「発掘された珠玉の名品 少女たち 夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」。
素晴らしい展覧会だった。
有名か無名かを問わず、画商・星野桂三オーナーと妻の万美子さんの審美眼によって集められた名品を紹介。

明治、大正、昭和、3つの時代のうねりの中で忘れ去られてしまった実力ある画家たちが描くさまざまな女性の姿、121点が展示されている。

音声ガイドは

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【文楽×現代音楽】KYOTOPHONIE Borderless Music Festival 鑑賞レポート

【文楽×現代音楽】KYOTOPHONIE Borderless Music Festival 鑑賞レポート

「KYOTOPHONIE Borderless Music Festival」。
ワールドミュージック、現代音楽、クラシック、電子音楽にストリートミュージックなど様々なジャンルや国境を超え、選りすぐりのアーティストによるライブ演奏を楽しめる国際的な音楽フェスティバルだ。
6日(土)ピアニストの中野公揮さんと、人形浄瑠璃文楽座の人形遣い吉田簑紫郎さんとのコラボレーション『Out of Hands』が

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特別展「毒」鑑賞レポート@大阪市立自然史博物館

特別展「毒」鑑賞レポート@大阪市立自然史博物館

長居公園内にある大阪市立自然史博物館で開催中の特別展「毒」。
大阪メトロの駅などで「毒」と書かれた目を惹くポスターを見かけたという方も多いだろう。

いかに私たちのまわりは「毒」で溢れているか?
普段、我々は毒に囲まれて生活していると言っても良いかもしれない。
自然界に潜む「毒」にスポットを当てたユニークな展覧会だ。

動物学、植物学、地学、人類学、理工学のスペシャリストたちが、それぞれの視点

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大阪松竹座開場100周年記念『垣根の魔女』を鑑賞

大阪松竹座開場100周年記念『垣根の魔女』を鑑賞

大阪松竹座で舞台「垣根の魔女」を鑑賞した。
この作品は、村野守美さんの漫画が原作。主人公のミドリお婆さんが、頼まれてもいないのに近所の人々の悩みやトラブルを次々と解決していくという人情物語。

大阪松竹座の会場100周年記念作品として舞台化されたもので、久本雅美さんが主人公のミドリお婆さんを演じる。室龍太さん、ラサール石井さん、元宝塚歌劇団宙組トップスターの大和悠河さん、元OSKトップスターの洋あ

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恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造

恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造

特別展「恐竜図鑑 失われた世界の想像と創造」が神戸市の兵庫県立美術館で好評開催中だ。

皆さんは「恐竜展」と言えば、どんなものを思い浮かべるだろうか?
骨格標本や復元模型が所狭しと並べられていて、場所はたいてい自然史系の博物館だろう。しかし今回の展覧会は美術館である。
しかも、1つも骨格標本が無い異例の特別展だ。

「恐竜」の存在が初めて明らかになったのは19世紀前半のこと。
見つかった骨から「

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大阪・関西万博まで2年。起工式の取材で見えた万博最大の課題とは?

大阪・関西万博まで2年。起工式の取材で見えた万博最大の課題とは?

2025年 大阪・関西万博まであと2年!
4月13日に会場となる夢洲で起工式が行われた。
1970年の大阪万博、2005年の愛知万博に続いて、日本で開かれる大規模な万博は3回目となる。
2年後の2025年4月13日から半年間、大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)で開催される。

岸田総理大臣は「時代を画するような出来事が続く中、命について向き合う万博に大きな期待が寄せられている。1970年の万博

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『COOL文楽 SHOW』を振り返って 3月16日・17日

『COOL文楽 SHOW』を振り返って 3月16日・17日

3月15日(木)と16日(金)の2日間、森之宮のクールジャパンパーク大阪TTホールで「COOL文楽SHOW」が開催された。

今年は近松門左衛門の300回忌にあたる。
プロジェクションマッピング、講談とコラボレーションして「曽根崎心中」を一気見しようという企画だった。
現在上演されている「曽根崎心中」は、昭和の時代に野沢松之輔さんが脚色・作曲したものだが、原作にはお初が大坂三十三所観音廻りをする、

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痛風でござる

痛風でござる

痛風発作を発症した。足首(くるぶし周辺)がパンパンに腫れあがっている。「風が吹いても痛い」とはよく言ったもので、骨折よりも痛いかもしれない。大河ドラマ『風林火山』での内野聖陽さん演じる山本勘助か、岡田准一さん扮する『軍師官兵衛』のような歩き方になっている。
あくまで歩き方だけなのが残念だ。

以前は「贅沢病」と言われた痛風だが、現代では、ありふれた疾患になった。
プリン体の多いものを食べたり飲んだ

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