午後からは石徹白地区内で暮らしている6人の方々からお話を聞いたり、ご自宅や活動現場を訪れる機会を作りました。各チームから最後に報告や発表がありました。

鴛谷幸三さんと一緒に過ごした学生や教員は練習したての石徹白民踊を唄ってくれました。

加藤亮太さんにはご自宅で自家焙煎した珈琲をいただきつつ、サロンカーのお話を聞いていました。

絵馬師である岩田義一さんに手ほどきを受けた数人は自分たちの作品を披露してくれました。ほか石徹白隼人さん、平野彰秀さん、平野馨生里さん達に講師としてご協力いただきました。

参加した方々の感想抜粋

「１日目の水路づくりの際、水源まで歩いていき、新鮮で冷えている水をガブ飲みしたことが一番心に残りました」

「子どもたちの活発さが印象的だった。このような自然あふれる自由な場所で育つと、このような子どもたちが育つのだろうと思った」

「近くの川で遊ぶといった経験がなく、今回とても楽しみにしていました。ライフジャケットをつけて川に入ると、プールや海などとは異なり、流れたり足がつかなかったり、、、という新しい感覚を体験できました。楽しい時間の中に流される足がつかないという怖さも感じ、危機管理の重要性を実感しました。」

「石徹白地区に住んでいらっしゃる方は心の底から人生を幸せにするには、自分の好きなことを見つけることと、人との縁を大切にすることだと話していた。そういうことを考えながら、自分の将来を考えたい」

「人口の多い少ないが（本当の）問題ではない。人の関わ合いの豊かさの多い少ないが本当の問題であることをとてもよく感じました」

「何かやりたいと思う人が１人いればまちは変われる」という言葉に勇気をもらいました。

「村社会だと外から来た人に対して当たりが強かったり、受け入れられなかったりするという話をよく聞きます。しかし、石徹白では移住してきた人が活躍されていて、もともと住んでいた人と移住してきた人が協力しあってまちづくりを行っているところを見ると、住民同士での強いつながりが良い方向に作用しているのだと思いました。」

「石徹白のような山々に囲まり、他の集落からもかなり離れた地域がなぜ興り、今も活力をもって持続しているのはなぜだろう？という昔から持っていた疑問に対する答えをこの２日間で少し見いだせたような気がします。白山信仰や場所的な特性に限らず、長い間ここに住んでいた人たちの振る舞い１つ１つが今の形態を導いたと思いますが、厳しい環境に常に置かれた石徹白だからこそ人と人がつながって生活することが基盤であったのだと思いました」

「石徹白の方の「無いならつくる！」という姿勢がとても印象的でした。自分のことは自分でやろうとする「自立」が私もまねていくべきところだと感じました」

「残すための活動というより、必要なことを行うことの積み重ねが結果として残していくことにつながっていて、意味のあることなんだと実感しました」

「新しいことを知る、体験することは何年経っても大切だと思うので、色々なことにチャレンジしていきたいと思います」

「自分の学ぶ学問との強いつながりを感じたので、今後もいとしろだけでなく祖父母の周辺などの似た境遇の地域問題について考えていきたい」

「こういう学びの機会が必要だ！」

それぞれの言動は石徹白地区で過ごしたことで得た学びや気づき、これからの日常や研究、人生に活かそうとする意気込みに満ちていました。
2日間の全体をコーディネートさせていただいて、私自身も改めて石徹白地区の課題や活気の源流を知ることができました。今ここから未来へ向かっていく道標の一つをいただいたように感じています。
「多様な機会や環境が人を育てる」ということを意識しつつ、私も成長していきたいと思います。

１泊２日の前日は・・・
石徹白Life2076日目2023年8月26日（土）【岐阜大学、１泊２日で夏のゼミ合宿】その１土木や交通、地域マネジメントを学ぶ学生の皆さんと共に、「縄文人になろう！」というテーマで

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