新作試演会『桜の森の満開の下』出演者コラム / 樽見啓
脚本を読むと映像のイメージが頭に湧き、大体それは自分が見たことのある映画、劇、何かの光景だったりがベースになっているので、ならば、と見てきたいろんなシーンをもっと思い出してイメージを具体的にします。
思いだしたおもしろい映画を今自分が向かっている劇にくっつけてくっつけて、どんどん名作で補強して、そしたら「これは面白い!」、「これは良いねえ!」と傑作が出来上がり、ひと段落して、タバコに火をつけて息をつきます、ふう、やりきった。実際にセリフを読む前に。本番、劇が出来上がる前に。