山室毅聡 Takaaki Yamamuro

フランスでのことや、日常のことなど色々と書いていければと思います。原宿あたりをあるいて…

山室毅聡 Takaaki Yamamuro

フランスでのことや、日常のことなど色々と書いていければと思います。原宿あたりをあるいています。

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記事一覧

ギリシアの島、嵐

1月のサントリーニ島は晴れると陽射しがとても強く、暖かく気持ちがいい。 僕たちは滞在先のテラスで陽を浴びながらよくビールを飲んだ。あまりにも暑かったので、Tシャ…

ギリシアでの朝食 その3

ほとんどといっていいほど滞在中に朝食で食べている、ギリシアヨーグルトを。 これがまた美味しい。 たっぷりのヨーグルトにたっぷりの蜂蜜をかけて食べる。ヨーグルトは…

ギリシアでの朝食。

さてさて、ギリシアでの朝食の話をかいたのでそのつづき。 1月初めのサントリーニ島は気候がよく風はつよいものの、陽射しが心地よく想像していたよりもずっと心地よくす…

ギリシアでの朝

朝、工事の音で目が覚めた。 コンコンコン、ウーウーウー。 石造りの部屋の中に音がなりひびきつづけている。 まだぼんやりと外は薄暗い。時計をみるとまだ7時すぎだっ…

サントリーニ島にて

空港からサントリーニ島の観光地であるイアという街の滞在先まで、予約していたタクシーにのってむかった。海岸沿いの道沿いを車からぼんやりと眺めながら目的地までむかっ…

羽田空港からアテネ、サントリーニ島まで。

2020年1月1日、新年を迎えてからほんのわずかの間にあわてるようにしてパッキングをすませて、僕たちは羽田空港にむかった。 空港はがらんとしていて、搭乗までのあいだ時…

Tシャツをきること、そのつづき

先日、Tシャツについてかいたのだけれど、そのつづきを。 わりとTシャツやニット、スウェットの全面になにかしらのプリントやイラストがある服が好きで、気に入ったのがあ…

コート・ダジュール空港からヴァンスまで

午前11時ごろにコート・ダジュールの空港についた。海岸の美しい景色を空からながめて到着していくのは、そこへの旅に祝福をされているようでいい。 無事にチェックアウト…

静かな空港のなかで

北京の空港についたのは、もう夜中の12時をこえたくらいの時間だった。今回は、ここを経由してから南仏のコート・ダジュール空港にいく予定だ。 わりとその経由する空港で…

忘れずにもつことを

ようやく寒くなってきたと思っていたら、今日はそうでもなかった。ただ空気はからっと乾いてきはじめて、秋めいてきたと(といってももう12月が近いけれど)感じながら家…

Tシャツを着る

フランス語でいいなぁと、しっくりとはまることがあって、これはこの組み合わせ以外じゃあなかなかむずかしいよな、と納得してしまうことがある。 フランス人男性が”Pari…

パリで久々の小さなトラブル

なんの問題もなく(いたって遅れるというハプニングもなく、シャルル・ド・ゴール空港に飛行機は到着した。夕方前なので、あたりはぼんやりと薄暗くなりかけていた。 初め…

ワルシャワショパン空港で乗り継ぎ

フライトはあっという間に終わり ―アメリカのドラマをiPadに取り込んで、まとめて見ていたこともあり―、ひとまず乗り継ぎのためのワルシャワショパン空港へ着いた。一度…

パリへのフライトにむけて

31日のフライトとなると突然と飛行機の値段が安くなる。それはまあそりゃあそうだな、と納得をしつつ事前の準備や調整(なんてものはあるようでないのかもしれなけれども…

NEWPORT 4.13

授業も終わって

午後の授業がおわり、トラムに乗って滞在先にもどっていく。雨もずいぶんと少なくなって、けっして天気がいいとは言えないけれど、まずまずといった調子で、雲から晴れ間が…

ギリシアの島、嵐

ギリシアの島、嵐

1月のサントリーニ島は晴れると陽射しがとても強く、暖かく気持ちがいい。

僕たちは滞在先のテラスで陽を浴びながらよくビールを飲んだ。あまりにも暑かったので、Tシャツでも構わないほどだ。

エーゲ海をながめながらぼおっとして、たまにやってくる猫にかまったりして時間をすごした。

島ではほとんどやることもなくなっていたので、散歩をしてはビールをのんで、また散歩をして食事をとり、暗くなってしらばくしたら

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ギリシアでの朝食 その3

ギリシアでの朝食 その3

ほとんどといっていいほど滞在中に朝食で食べている、ギリシアヨーグルトを。

これがまた美味しい。

たっぷりのヨーグルトにたっぷりの蜂蜜をかけて食べる。ヨーグルトは少し硬めなのもとてもよい。

スーパーマーケットにはたくさんのヨーグルトの種類があって、パーセンテージで中身の割合――おそらく水分量との――が表示をされていて、やはり少し固めなのを買って滞在先の朝食として、蜂蜜と一緒にたっぷりと食べる。

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ギリシアでの朝食。

ギリシアでの朝食。

さてさて、ギリシアでの朝食の話をかいたのでそのつづき。

1月初めのサントリーニ島は気候がよく風はつよいものの、陽射しが心地よく想像していたよりもずっと心地よくすごすことができた。

そしてそこには陽射しを気持ちよく浴びながらじっと、ぼんやりとしている猫たちがそこらじゅうにいた。

彼らはずいぶんとツーリストにはなれたものか、気が向いたら僕たちに近づいてきては愛想をふりまくし、そうでないときはほと

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ギリシアでの朝

ギリシアでの朝

朝、工事の音で目が覚めた。

コンコンコン、ウーウーウー。

石造りの部屋の中に音がなりひびきつづけている。
まだぼんやりと外は薄暗い。時計をみるとまだ7時すぎだった。

ギリシア人の朝はとても早いのだ。

そのリズムに僕たちも合わせるしかないので、支度をして、朝食を食べにでかけることにする。

1月3日、朝。

街のカフェはどこも閉まっている。

オフシーズン。

それでもうろうろとしているうち

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サントリーニ島にて

サントリーニ島にて

空港からサントリーニ島の観光地であるイアという街の滞在先まで、予約していたタクシーにのってむかった。海岸沿いの道沿いを車からぼんやりと眺めながら目的地までむかっていく。草原の中に白い家々がしずかにたたずんでいる。夕方の海の波はとても激しく、岩場をこれでもかと打ちつけている。あたりは少しづつ暗くなりはじめている。

ツーリストオフィスに到着をし滞在先の部屋まで案内をしてもらう。

屈強なギリシャ人男

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羽田空港からアテネ、サントリーニ島まで。

2020年1月1日、新年を迎えてからほんのわずかの間にあわてるようにしてパッキングをすませて、僕たちは羽田空港にむかった。

空港はがらんとしていて、搭乗までのあいだ時間がまだあったのでビールを飲んで軽く食事をとった。これからしばらくは食べることができないだろう、しっかりと味がしみこんだおでんや卵焼きなんかを食べながら、新年らしい琴の音色がずっとつづいている。

飛行機がいつものように――それはあ

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Tシャツをきること、そのつづき

Tシャツをきること、そのつづき

先日、Tシャツについてかいたのだけれど、そのつづきを。

わりとTシャツやニット、スウェットの全面になにかしらのプリントやイラストがある服が好きで、気に入ったのがあったら買うようにしている(とくにそれが旅先であればなお)。

そうやって旅先であつめたTシャツを旅先できていると、あれ、日本じゃあそんなことがないのにな、ということが起こることがある。

ベルリンに滞在していたときに、知人に教えてもらっ

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コート・ダジュール空港からヴァンスまで

コート・ダジュール空港からヴァンスまで

午前11時ごろにコート・ダジュールの空港についた。海岸の美しい景色を空からながめて到着していくのは、そこへの旅に祝福をされているようでいい。

無事にチェックアウトをすませて、荷物は手荷物のみ(今回は移動がおおくなるので)だったので、ロストバゲージの不安もなく空港をでていった。そこから少し離れたヴァンスという街に宿をとっているので、そこまでバスに乗って向かうことに。

グーグルマップで"現在地→ヴ

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静かな空港のなかで

静かな空港のなかで

北京の空港についたのは、もう夜中の12時をこえたくらいの時間だった。今回は、ここを経由してから南仏のコート・ダジュール空港にいく予定だ。

わりとその経由する空港ですごすことも旅行のひとつとして好きなことで、経由便というのも、目的地の国以外をひょっこりと旅行している気分になりおもしろい。もちろんそのためには、そこでの乗り換えもある程度の時間があるほうがよい。

北京の空港は天井がたかく広々としてい

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忘れずにもつことを

忘れずにもつことを

ようやく寒くなってきたと思っていたら、今日はそうでもなかった。ただ空気はからっと乾いてきはじめて、秋めいてきたと(といってももう12月が近いけれど)感じながら家をでて歩いていた。

家から外にでてすぐに、ああしまったときづくことがこの時期によくある。

ポケットにリップクリームがみあたらない。

わざわざ家に戻るのもめんどうだし、まあ今日くらいいいや。と思ってそのままその日をやり過ごそうとするのだ

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Tシャツを着る

Tシャツを着る

フランス語でいいなぁと、しっくりとはまることがあって、これはこの組み合わせ以外じゃあなかなかむずかしいよな、と納得してしまうことがある。

フランス人男性が”Parisien"とプリントされたTシャツを着ているときに。

友人のフランス人が東京に遊びにきて、そのTシャツをさらっと(しかもだいぶ体にくたっとなじませて)着こなしていて、これはもう真似できようがないんだなふむふむと納得してしまっていた。

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パリで久々の小さなトラブル

パリで久々の小さなトラブル

なんの問題もなく(いたって遅れるというハプニングもなく、シャルル・ド・ゴール空港に飛行機は到着した。夕方前なので、あたりはぼんやりと薄暗くなりかけていた。

初めて、ターミナル1に着く便だったので、到着してあの斜めのエスカレーターにのって荷物を受け取るところに移動した。「パリ空港の人々」(Tombés du ciel)の映画の中でみたままの景色がそこにはあった。

荷物が流されてきて、それをさっと

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ワルシャワショパン空港で乗り継ぎ

ワルシャワショパン空港で乗り継ぎ

フライトはあっという間に終わり ―アメリカのドラマをiPadに取り込んで、まとめて見ていたこともあり―、ひとまず乗り継ぎのためのワルシャワショパン空港へ着いた。一度、ここでの乗り継ぎを経験していたので、ヨーロッパ圏に入るためのエントランスにはすんなりと行くことができた。しかし、Paryżとポーランド語で表示されているので、これはポーランドの都市なのかどうなのか、まあ多分Parisだろう。と、なんと

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パリへのフライトにむけて

パリへのフライトにむけて

31日のフライトとなると突然と飛行機の値段が安くなる。それはまあそりゃあそうだな、と納得をしつつ事前の準備や調整(なんてものはあるようでないのかもしれなけれども)をして、12月31日の成田空港からシャルル・ド・ゴール空港までの飛行機を予約した。

フライトがあるそれまでに、どこに行こうとか何をみようとかそういったことを考える予定だったのだけれど、結局はそういったことをあまり考えることは出来ずに、空

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授業も終わって

授業も終わって

午後の授業がおわり、トラムに乗って滞在先にもどっていく。雨もずいぶんと少なくなって、けっして天気がいいとは言えないけれど、まずまずといった調子で、雲から晴れ間がみえたりもしていた。まだまだ寒かったけれども。

トラムの中で今日の夕食をどうしようと考える。ある程度のなんとなくの料理の輪郭を頭の中に浮かばせて、その頭のままスーパーマルシェに入っていく。入り口には警備のお兄さんがいて、オレンジジュースの

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