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心のまんなか

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伝えたいこと、心のまんなかにあったことを、取り出して書いたエッセイ。 私が私をお勧めしてみるマガジン。
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記事一覧

ひとりっこの使者たちが、私に伝えてくれたこと

ひとりっこの使者たちが、私に伝えてくれたこと

※妊娠を望んでいた時の話しを含みます。

我が家には、ひとり娘がいる。

彼女は、私たち夫婦が、望んで望んで、とにかくどうしても会いたいと望んで、それから、
「本当にたったひとりでいいのです、だから」
と、胸ぐら掴む勢いで神様を振り向かせて、やっと出会えた娘だ。

その経緯はこちら。

『神様を』なんて言うと、なんだかおとぎばなしのようで聞こえはいい。

娘に「弟か妹が欲しいの!サンタさんにお願い

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「はじめました」を伝えに来ました。

「はじめました」を伝えに来ました。

好きなことを、好きなようにやる。
それは、ひどく難しい。

noteをやろうと決めた時、なんと言うか、居ても立っても居られなかった。
何か伝えたいことがあったわけでもないのだけれど。

私、こんな感じで生きてますー!!
読んでもらえますかー!!
いや、読んで下さいー!!

承認欲求や存在意義の確認、魂の叫びがルフランする。
あ、それは今もです。

あの時、背中を押したのは、他でも無い、私自身だ。

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水一滴分の価値もない文を書いた私へ。

水一滴分の価値もない文を書いた私へ。

東日本大震災、及び熊本地震に触れています。
また3,000文字を超えていて、私の気持ちが重い文になっているかも…気楽な気持ちの時にお読みいただけると嬉しいです。

『おかえりモネ』
現在の、朝の連続ドラマ小説だ。
あの物語りで私は、何度も、何度も、何度も泣いている。

3.11 東日本大震災を軸に、ドラマは動く。

今までのドラマは、震災で「失った人たち」が主人公となり、その喪失感や悲しみを伝えて

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クジラ、時を超えて泳ぐ。

クジラ、時を超えて泳ぐ。

普通、あるいは普通以下だと、勝手に思ってた人が、めちゃくちゃ格好良いことを知った瞬間がある。

少女マンガで、メガネを外した人が急にカッコよくなったりするアレじゃない。

時は遡って、小学生の時の子供会でのプールだ。

大きなプールも、ジャンボ滑り台もあるファミリー向けのプールに私たちはいた。
プールサイドでは、ウキウキが止まらなくて、服を次々脱ぎ捨てる子供たち。
「待ちなさいほら!会長さんの話し

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愛のままにわがままに私は君を時々傷つけてしまうから

愛のままにわがままに私は君を時々傷つけてしまうから

「いい加減にしなさいよ!」

そう言って、私は娘の頭を思いっきり引っ叩いた。
いい音が鳴るように、手平を広げてスパーン!と。

ことの始まりは、説明するのも面倒な些細なことだったけれども、途中からどうにも怒りが収まらなくなった。

叩く1センチ手前ぐらいで、もう1人の私が叫ぶ。
「叩いたらダメよ!」
しかし、振り下ろされた手は、勢い余って止められない。

手の平の痛みと同時に「やってしまった…!」

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心配をして、損を願う。

心配をして、損を願う。

昨日のことだ。
父に「とき子、俺ビンゴだったぞー」
と、FaceTimeごしの笑顔で言われた時に、なんだかちょっと嫌な感じがした。

「ビンゴって何がよ!?」と強めに聞くと、「癌だってー」と、なんとなく予想した答えがかえってきた。

先に言っておくと、別に暗くて、不安になる話をしようとしてるわけじゃなくて、ただ、そう…心配してもらいたくて、書いている。
あ、大袈裟に心配してもらいたいわけでもないの

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たった1週間で、私はその会社から逃げた

たった1週間で、私はその会社から逃げた

初めて入った会社が倒産した。

何度も20代の話しばかりしていて申しわけありませぬが、20代は何かとてんこ盛りでありまして。
お時間があれば、お付き合い下さいませ。
(かなり端折ったつもりですけど長いのです)

2年ほどは務めただろうか、とにかく会社が倒産した。
正確にいうともうちょっと複雑な経緯があったのだけど、とにかく働き口が無くなったことがある。

私は実家住まいだったし、失業手当てもすぐ頂

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岡ひろみは今もいる

岡ひろみは今もいる

「えこひいき、してるんだよ」

ニヤっと笑って、先生が言った。

中学の部活だ。
私はテニス部に入っていた。
「エースをねらえ!」の岡ひろみに、めちゃくちゃ憧れていたのだ。お蝶夫人じゃない方。
おそらく再放送アニメで「新エースを狙え!」が正しいが、とにかくあれは私のハートをガッチリ掴んだ。

岡ひろみには、宗方コーチが必須である。

1年の時の顧問は、アニメに仕立てると、まぁまず顧問Aとして、名前

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世界中から花束をもらおうと決めた日。妊娠を望んだ日々の考えごと

あの頃。
子供が欲しいと、世界中の神様にお願いし、それから、世界中の神様に憤怒してたころ。

そういえば、あの頃、私は、
それまでの人生で1番文章を書いていた。

ブログに、インスタに、Twitterに、
それから誰にも見せられない直筆のノートに。

そして、もがいてもがいたその先で
心の中の、優しい部分に気がついて
あの頃の私が、その先の私を作った。

結婚して、すぐに子供の話しが出た。
産める

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