とらお

書きたいことだけ🐈

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    日々、思うことを好きなように。

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    写真/カメラの話

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    VRChat(VRSNS)のこと。

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    創作や、分類できないもの。

最近の記事

写真日記/その好き、どんな好き?

「――漫画を描くのは好き、でも売れる作品は描けない」  そうつぶやいたのは、昔の友達。その子は漫画の専門学校に通い、一度はデビューもしたけれど。担当編集者と折り合いがつかず、精神的にも参ってしまい、結局プロの道を諦めた。自分の描きたいものと、編集者、出版社の描かせたいもの。その差があまりにも、大きかったのかもしれない。  僕は写真を撮るのが好きだけど、別にプロを目指しているわけじゃない。楽しく撮りたいだけ。有名になりたいとも思っていない。だけどやっぱり、撮った写真を誰かに

    • 写真日記/曇天に泣く

       カメラをはじめてから「曇り空」というものが嫌いになった。なぜって、「写真がうまく撮れない」から。シャッターを切って出てくるのは、どうもぱっとしない画ばかりで。ぼんやりとしていて、伝わってくるものがない。例えるならそう、塩気の足りないスープ。 *  目に見えるものを形作るのは、『光』。光がなければ、影も生まれない。曇りの日は光が拡散してしまうから、陰影もできにくい。陰影がないから、写真も印象的にならない。どこか哲学的な感じがする仕組みだ。  先日も「ネモフィラ」を撮りに

      • 写真日記/忘れたいのは――

         日々の生活のなかで、ふと思いついたことを下書きにしている。これなら記事を書けるかな、書きたいなって思えるようなテーマを、忘れないうちに保存するのだけど――。見返してみると「何を書きたかったのか」自分でも思い出せないことがあったりする。  もともと記憶力のいい方ではなくて、特に人の顔は、全然覚えられない。とりわけ女性は、髪型を変えたり、お化粧を変えたりすると、すれ違っても認識できなくなってしまう。そのくせ電話越しの声だけで、相手が誰かだかすぐにわかってしまうものだから。ちょ

        • 写真日記/言葉にすること

          「――いまの子って、あんまりお礼とか言わないよね」  喫茶店で聞こえてきた言葉に、思わずコーヒーを吹き出しそうになる。  (……こりゃまたでっかい主語だな。いまの子ってせいぜい数人でしょ?若くても礼儀正しい人はいるし、そういうのは年齢どうこうじゃないから。そんなこと言ってると、老害とか言われちゃいますよ?)と思いつつも……そう言いたくなる気持ちがわかる自分もいて。つまり「なりかけ」なのだ、そういう存在に。  ありがとう。たった五文字に過ぎないけれど、これがあるとないとで

        写真日記/その好き、どんな好き?

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        記事

          写真日記/レンズをお嫁に――

           ずっと欲しいカメラがあるけれど、ポンと買えるような値段じゃなくて。どうしたものかと悩んでる。いや、どうもこうもない。ない袖は振れない。お金を貯めるか、借りるか、何かを売ってお金を作るか。それだけのこと。  でも売れるものと言えば、それこそレンズくらいで。カメラを買うためにレンズを手放すなんて。時計鎖と櫛を贈りあう話じゃあるまいし。ちがう、あれはもっと尊い思いやりのお話。僕のはただの、抑えが効かない欲求だ。例えにするのもおこがましい。  手持ちのレンズを売ることを「レンズ

          写真日記/レンズをお嫁に――

          写真日記/顔

           写真日記にしたら、文字数を減らせるんじゃないかな。そんな淡い期待は裏切られ、結局いつもと同じか、それ以上の文字数を書いてしまっている。自分のために書いているものの、いつも読んでくれる人の顔を想像すると、なんだかちょっと申し訳ない。  「顔」とは言ったけれど、頭に浮かぶのは、その人のプロフィール画像。現実の顔はもちろん知らない。noteでつながっていて、実際に会ったことがある人もいない。noteをきっかけにして「VRゲーム内で会えた人」だったら何人かいる。だけどそれは仮想現

          写真日記/顔

          写真日記/リスペクトがない?

           先日、後輩のことで困っているなんて記事を書いたせいか、ネット記事で「職場の人間関係でもう悩まない!」「リスペクトがない相手への接し方」みたいなタイトルを見かけるようになった。サジェスト機能っていうやつ、便利だけどちょっと気味が悪い。  ともあれ、リスペクトがない、か。そうか、アドバイスを聞かないのも、露骨な態度を取るのも「リスペクトがない」からか。腑には落ちるものの、なんだか余計に悲しい気持ちになった(本当にそうかはわからないけど)。とは言え、相手に自分をリスペクトさせる

          写真日記/リスペクトがない?

          写真日記/相手がどうであれ

           ――写真日記、なんて題をつけたのは、記事を書くのがしんどいからで。書きたいことはあるのに、どうにも書く気が起きない。疲れているのかな、疲れているんですよね。今まで楽しめたことが、楽しめなくなってしまう、くらいには。VRゲームには、最近ログインできていない。カメラでさえ、持ち出さない週末が続いていて。このままでは防湿庫の肥やしという始末。  と言いながら、だらだらと過ごし、自然と元気になるのを待つのも良い。そんな風にも思っていて。どうしてかって「人間はよくできている」から。

          写真日記/相手がどうであれ

          VR写真展を終えて

           先日、ご縁があって出展させていただいた「VR写真展」の話を少しだけ。東京・表参道の富士フイルム直営写真店『WONDERPHOTOSHOP』さんに、写真を展示していただきました。 (展示の様子は以下のリンクからご覧ください)  出展させていただいたのはこちらの6枚。いずれも「wata23さん」というクリエイターさんが制作された「VRワールド」で撮影させていただきました (ワールド名:『The Sanctuary Forest』)  wata23さんには、撮影を快諾いただ

          VR写真展を終えて

          東京でモーニングを

           ――サンドウィッチをほおばる。パン、それもトーストを食べるなんて、ずいぶんと久しぶりだ。香ばしいにおいと、心地よい食感を楽しみつつも、どこか気持ちが晴れない。やっぱり「考え事」をしているからなんだろう。  いや、「悩み事」と言った方が正確かもしれない。ふとそう思ったのは、それが「自分ではコントロールできない問題」だから。自分がどうするのかだけではなく、自分以外の誰かと、何かをするとき。そこで生じる問題が、いまの自分を暗い気分にさせている。  何の話かというと、お堅く言え

          東京でモーニングを

          もっと本気で、真剣に。

           「もっと本気でやれ」とか「真剣に取り組め」なんてよく言われてきた。ハングリー精神がないと怒鳴られたことも。確かに貪欲さみたいな感情は、どこかに置いてきたと思う。だけど、お腹が空いたら食べるものはあるし、雨風をしのげる屋根もある。着るものまであるんだから。飢えようがない。  こんな感じだから、どうしても手に入れたいものもない。むしろ長いこと「人生は消化試合」とさえ感じている。それも試合にも出られず、ベンチを温めながら、こうして管を巻いてるというわけ。  それでも、生まれてき

          もっと本気で、真剣に。

          蝶が舞えば――/SNS疲れを考える

           ――楽しいのに、疲れてしまう。そんな風に感じるとき、ありませんか。たとえば運動は、それがどんなに好きなことでも、やり続ければ疲労だって溜まるもので。蓄積された疲れは、いずれ楽しさをも上回り、肉体は限界を迎えてしまいます。そしてこのやっかいな疲れは、何も物理的な身体だけに限ったものではないと、最近よく思うのです。  肉体以外の疲れとは何か。それは察しのとおり「精神的な疲労」のこと。こころや脳の疲れとも、呼べるかもしれません。ではどんなときに疲労感を覚えるのかというと、僕の場

          蝶が舞えば――/SNS疲れを考える

          助けることは、できないけれど

           今週の仕事は、いつも以上にしんどかった。とは言っても仕事の内容は、普段となんにも変わらないのだけど。じゃあ何が大変だったのかというと、それはやっぱり「人間関係」なんだよね。 *  昔、アメリカのある工場で、ひとつの実験が行われた(急にどうした)。「ホーソン実験」と呼ばれるこの試みでは、『作業条件と生産性の関係』を調べるために、照明の明るさを変えたり、労働条件や待遇を変えたりして、それらが生産性にどう影響するのかを調査したらしい。  実験からわかったのは、作業条件と生産

          助けることは、できないけれど

          孤立と孤独、居場所について

           あるニュースを見ていて「孤立と孤独」というワードが、目に留まった。この二つの言葉にはどんな違いがあるのだろう。そう思って調べてみると、「孤独」とは、寂しいという主観的な『感情』のこと。一方「孤立」とは、客観的に見て、他者とのつながりが少ない『状態』を表すらしい。  社会的な孤立が、孤独(感)を深める。こういう使い分けになるのかな。でもなかには、孤立していても、孤独を感じにくい人だっているだろうし、孤立していなくても、孤独を感じやすい人はいるんじゃないかと思う。  そのニ

          孤立と孤独、居場所について

          コミュニケーションのカタチ

           世の中にはいろんな「コミュニケーションのカタチ」があるけれど、ひとそれぞれやっぱり「好き嫌い」というか「得手不得手」があるなって思う。  たとえば僕は「よくしゃべる人」が苦手。理由は、一緒にいるとなんだか疲れてしまうから。情報量が多すぎるというか、話題の切り替わるペースが速すぎるというか。どうしても「ついていけないな」って感じてしまう。  コミュニケーションはよく「キャッチボール」に例えられるけれど。よくしゃべるっていうのは、間髪入れずにボールを投げつけてるようなもので

          コミュニケーションのカタチ

          仮想の狂気

           『ヴァーチャル・インサニティ(Virtual Insanity)』と言われて、すぐにわかる人ってどのくらいいるのだろう。僕はわからなかった。  じゃあ「ジャミロクワイ」なら?「あの、動く部屋で歌ってる人?」ってなるのかな。ちなみにあの人はリードボーカルの『ジェイ・ケイ』さんで。ジャミロクワイっていうのは、彼を中心としたユニット名であると同時に、彼の芸名――なんてことを、数十年越しにようやく知った。  MVを初めて観たとき、不思議すぎて見入ってしまったのを覚えている。休み

          仮想の狂気