珈琲 綴 - coffee tsuzuru -

北鎌倉の珈琲屋。 口下手なので喋るかわりに文字を書く人です。

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マガジン

  • イタリア旅の記録(仮)

    珈琲 綴を休業して、イタリア周遊をしているごく個人的な記録。なるべく、そのままを。(仮)

  • 井の中の蛙より

    井の中の蛙へ

  • 日々を綴る

    喋るかわりに文字を書く。淡々と積み重ねる珈琲綴店主の本当にただの日記。なるべく他意も含みもない足跡を残す。

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    珈琲屋「珈琲 綴」のこと。準備、開業、その後の日々の足跡。

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書く仕事、何かありましたら。

 このページは「書く人」を探している方(版元、編集などの方々)に向けて書いた、自己紹介のような、履歴書のようなものです。せっかく「書く仕事」を頂きたいと思って書いているので、だらっと書いていきたいと思います。もし何かご依頼いただけるようであれば、こちら(珈琲 綴店主 髙橋)宛てにメールをお送りください。どうぞ宜しくお願い致します。 書くこと、について  まず私にとって「書く=文章を作る」という行為ですが、「珈琲 綴」という店名の通り、日常的に文章は書いている人間です。自身

    • ピッツァを食べに、ナポリ

       ナポリは1泊しかしていない。以前の印象やいろいろな情報で治安が悪いというのはわかっていたし、目当てはひとつしかなかったから、そこまで時間をかける必要もないと思った。  しかし終えてみるともう1泊したかったな。  目当てはナポリピッツァの名店、ダ ミケーレ。  以前行って、ローマのカルボナーラやティラミスとともにイタリアで美味しくて驚いた料理スリートップのうちのひとつ。  たまたまだけど、今では世界に10店舗以上支店をもつミケーレの海外進出最初の店舗が東京は恵比寿にある。そ

      • 12年前の旅路を辿る旅、ローマ

         この旅行は、体としては新婚旅行。しかし、まあ、新婚ではない。籍を入れてからもう丸3年以上経っている。式でいえば1年以内ではあるけれど、それ以降で旅行(キャンプ1泊だけど)はしてしまっている。  しかしもちろん嘘ではない。  自分たちの新婚旅行というものがあるとすれば、それは何か行く意味があって、今行く必要があって、海外旅行なのだ。たぶん何年後になっていても海外への旅を新婚旅行と呼んでいたと思う。一番のイタリアへ「いつか行く」のベストが今だった。  加えて、個人的には12年

        • ヒトリバールバンコデビュー、フィレンツェ

          ツレが仕事のため、分かれてひとりで動く日。 珈琲屋にリモートでできる仕事など無いので、ただ街を徘徊する以外にやることはない。    誰かと一緒に旅するのはとても楽しくて、有意義で、安心する。 口に出して感情を表すことはけっこう大切で、嬉しいときはもっと嬉しくなるし、ショッキングなことがあったときは少し冷静に、落ち着ける。 ひとりだと一皿分しか食べられないパスタを二皿分食べられる(味わえる)から、それだけで二倍の経験になってそれはもう人生単位で考えたらなかなかすごい違いかもしれ

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        記事

          郊外のワイナリーへ、フリウリ

          ヴェネツィアを出て向かったのは、その東、スロベニアに隣接したフリウリ郊外の街コルモンズ。 フリウリはワインの名産地らしく、このあたりはワイナリーがたくさんある。列車の車窓からも葡萄畑がいくつも広がっていた。季節が違えば低木に葉がついて一面に緑の絨毯が敷かれていただろうなあ。 ツレはワインが好きだけれど、私はお酒が弱い。 しかしヴェネツィアのバーカロで良いお酒時間を過ごしてワインが美味しく感じたし、日本でもたまに美味しいワインに出合うこともあった。 だから少し楽しみ。 宿の最

          郊外のワイナリーへ、フリウリ

          水の都、ヴェネツィア

          ヴェネツィアの存在を知ったのは小学生の頃。 ポケットモンスターのシリーズに、「水の都の護神 ラティオスとラティアス」という映画があって、そこで初めて現実に「水の都」というものが存在することを知った。映画自体はそこまで印象に残るものではなかったけど、「水の都」という字面は覚えている。エンタメニュースか何かで、この「水の都」は実在していて、ヴェネツィアという場所がそうらしい、ということを知った。調べてみると2002年の上映だ。もう20年前なんだなあ。 その後、ONE PIECEで

          水の都、ヴェネツィア

          イタリアンバール、ミラノ

          ミラノの最初の宿泊先は、中央駅から25分ほど歩いたところにある。 ここから50mも歩けばバールが何軒かある。 というより、ミラノ市街地には50mも歩けば最低一軒はバールがある。他の都市もそうなんだろうか。 驚いたのはそれらがチェーン店ではなく、それぞれ個人店(だと思われる)だからだ。 日本のように大手チェーン店が都心部を占有していない。 地価が違うのか、代々続くお店が多いのか、土地持ちが多いのか、はたまた。 イタリアのバール文化、カフェ文化に浸りたい、というのが、旅先にイタ

          イタリアンバール、ミラノ

          トイレに行きたい、機内

          成田を出て、アラブ首長国連邦アブダビで乗り換え後のミラノ行き機内。 窓際3列席の窓側2席。 私の通路側の隣はアラブ系の男性。 出発して30分ほど、初めは落ち着く姿勢を探っていたのか、大きな身体をもぞもぞと動かしていたが、その後微動だにしなくなった。 それから30分後、CAさんが間食のプレートを配膳し始めた。 どうしよう。まだ少し我慢できるけど、トイレに行きたくなってきた。 アラビアンは寝ている。 寝ているところを声をかけて起こすのは気が引ける。嫌な顔をされると嫌な気分になる

          トイレに行きたい、機内

          長旅の疲れ、ミラノ

          イタリア初日の夜。 とてつもなく懐かしくて、歯痒くて、愛おしい記憶が蘇る。 ミラノ到着日。旅の初日。 着席しながらうつらうつら仮眠は取ったものの、19時間のフライト、一回の乗り換えを乗り越えて辿り着いたイタリア。肉体的に疲れていないはずがない。ましてや昔とは違う、もう30代も半ばを迎えるおじさんだ。すぐ肩は凝るし、頭痛も頻発するし、階段も5段上れば筋肉が辟易し始める。十分な睡眠は健康の要だ。身体の疲れは、ただでさえネガティブな思考と精神を加速度的にそちらへ向かわせる。 本当

          長旅の疲れ、ミラノ

          のびのびと、珈琲

          今朝になって少し咳がぶり返してきた。 こういうお店をしているので、熟慮の末に当日だが臨時休業することにした。 午前中、ツレが珈琲をご所望なので用意することにした。 エチオピア アリーチャ ナチュラル 深煎り、焙煎日は12月11日。 出来がいまいちで自分たちの消費用にストックしている豆だ。 中挽き30g、抽出は2人分400cc。 ハリオV60のペーパードリップ。 銅之薬缶に沸いた湯をポットに移す。92℃。 プラスチックのドリッパーに濾紙をセットし、ポットから湯をさっと全体に

          のびのびと、珈琲

          『鬱の本』に参加させていただきました。

          (全文インスタグラムより) ついに『鬱の本』が届きました。  この本に書き手の一人として参加させて頂けたこと、心から嬉しく思っています。 と同時に、とても恥ずかしくも思っています。正確には思い始めました。 今回、出版社の方から寄稿依頼を頂いたときは本の企画趣旨と、その丁寧で率直なメッセージを読んで、こんな私で良ければ、と僭越ながらお受けしました。それに「鬱の本」というタイトルだけで、もうなんか自分に合ってるなと思ってしまいましたよ。 ただ点滅社さんという出版社名を存じ上げなか

          『鬱の本』に参加させていただきました。

          2023年 珈琲 綴の夏

          夏の盛りは過ぎて、ようやくしっかりと秋の空気を感じる。 写真は今日の営業終了18時頃。曇っているともうこんなに暗い。日が短くなったものだ。 夏は暑くてしんどくて、室内にいるのに熱中症なのか温度差なのかすぐ頭痛くなったりして。焙煎もケーキ作りのオーブンも、湯の近くにいる珈琲の抽出でさえもう暑くて暑くて。植物も虫も元気過ぎて、湿気も大変で。 そこかしこの夏を見る いろいろしんどい夏だけど、「早く過ぎ去れ」とはあまり思わなかったりする。 夏は生き物が本当に元気で、圧倒される。

          2023年 珈琲 綴の夏

          8月29日 横浜駅の横濱珈琲店で一服

          昨晩から頭痛がある。夏の頭痛は熱中症なんだか肩や首、眼からくるものなのか、スマホやPCなど液晶画面の見過ぎなのか、わからない。寝れば治っていることも多々あるけど、今朝も継続して痛かった。 夏は暑くて昼から夕方にかけて仕事(焙煎やケーキ作り系)をしないようにしているから朝に何かしらしたかったけど何もできず、豆の発注だけで終わった。昼過ぎ、横浜に眼鏡の幅などの調整をしてもらいに行った。そのついでに西口の横濱珈琲店でひと休み。全席喫煙だったけど、居心地は悪くなくて。みんな自由に片肘

          8月29日 横浜駅の横濱珈琲店で一服

          8月18日 人生は短いから

          勘違いをしていたかもしれない。 人に選択を委ねたくない。 人に責任を負わせたくない。 自分で考えて、自分で選んで、自分で責任を負う。 結局自分はそれが一番良い。 小細工なんて面倒だ。 諦めるのも絶対嫌だ。 人生は短いんだから。

          8月18日 人生は短いから

          8月9日 そこそこに休み、少し働いた

          9時過ぎまで寝てしまった。身体もなんだか気だるい。 ひとまずまだ涼しいうちに焙煎をしてしまおうと思い、起きてバナナを1本食べてから焙煎を始める。12時過ぎに、ちょっと我慢できないくらいになってきそうだったので終える。 昼ごはん(ローリングストックの非常食でインスタントカレー。うまかった)を食べてから、14時半くらいまで昼寝。意外と寝れたな、暑くて寝れないかと思ったけど。 そのまま珈琲とチーズケーキの休憩を取る。 でも、なんだ、やっぱりなんだか気だるくて、でもなんか身体を動かし

          8月9日 そこそこに休み、少し働いた

          8月8日 サンダルが壊れて貧しい気持ちだった

          電車の時間まであと5分。家から駅までは4分あれば着くけれど、まあ少し急ぎ目に、小走りになって階段をおりていつもの蛇道に入ったところでサンダルがベリッと鳴った。ん?と思いながら歩き直すとサンダルがパカパカする。底部分とソール部分が剥がれたのだ。しかしこの電車に乗らなければ美容院の時間に間に合わない。戻って靴に履き替える時間はない。そのまま電車に乗ることにした。どこかで買おう。こういう日もある。 美容院の最寄り駅に着いてからそこまでは歩いて5,6分ほど。しかし15m歩くごとに立ち

          8月8日 サンダルが壊れて貧しい気持ちだった