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テンプス デアンブラチオ
人々が天からの審判に怯える中…
青ざめた月の環を流離う影は4つ
ピラミッドの騎士団に見送られ
ご主人様が知らせの綴り紙を運ぶ
イノセントという名の、その光を
双葉の時、最初の時代を締め括る庭で
ようするに終わりの裁きのお白洲の上で
人類の無罪を証し立てるために…
さんぽ さんぽ さんぽのじかん
二十分の、二百日の、二千年の
少しばかり女声コーラスを交えて
さんぽ さんぽ さん
詩 ange rouge
赤い疾風が燃える
光速の弾丸を大腕で蹴って
野生の視線が唾を吐く群の狭間で
そのトーチが海を割る預言となるだろう
炎を盗んだ人類の守護神の血を受けし
巨大な白き稲妻よ、征矢の翼よ、
敵を揺るがせ沈黙を呼べ!
詩『かなしいほどに人間的』
夏の終わる残照に揺らめく人影のふたつ
蝉々鳴る夕べに一輪の花を差し出す君を
僕は見つめささやく
悲しいほどに人間的だね…
秋の終わる月光に伸び立つ人影のふたつ
蟋蟀鳴る夜さりに一輪の花を差し出す君を
僕は見つめささやく
哀しいほどに人間的だね…
冬の終わる雪路に浮き出る人影のふたつ
皆音鎮まるあかつきに一輪の花を差し出す君を
僕は見つめささやく
愛しいほどに人間的だね…
そ